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2023.12.02

シーリングライトからデスクスタンドまで・・・照明器具について学ぼう!

シーリングライトからデスクスタンドまで・・・照明器具について学ぼう!

~この記事でわかること~

  • シーリングライトは部屋全体を明るくする照明器具
  • ダウンライトは配灯計画次第でお部屋の雰囲気が変わる
  • ペンダントライト、ブラケットライト、フロアスタンド、デスクスタンドは部分照明として使うことが多い
  • 色温度についても意識して配灯計画を行おう!

みなさんこんにちは!
お家づくりにおいて空間の雰囲気を左右するものの一つに「照明計画」が挙げられます。照明一つで空間にメリハリがついたり、逆にのっぺりした印象になったりしますよね。
照明計画は奥が深く、例えば同じダウンライトを使用していても、壁からの距離やワット数などが違うとお部屋の雰囲気がガラリと変わります。
また、明るさも人によって感じ方が異なりますよね。暗すぎても生活に支障が出ますし、逆に明るすぎても快適には過ごせません。

今回は照明計画をしていくうえで重要な「照明器具」について解説していきます。まずはどのような照明器具があるのかを知って頂ければと思います。
最後まで読んで是非参考にしてください!

照明器具の種類について学ぼう

まずは「照明器具の種類」について紹介していきます。
照明器具を設置場所ごとに分類してみましょう。

【天井に取り付ける照明】
・シーリングライト
・ダウンライト
・スポットライト
・ペンダントライト

【壁に取り付ける照明】
・ブラケットライト

【動かすことができる照明】
・フロアスタンド
・デスクスタンド

また、照明の設置方法は大きく分けて3つあります。

【設置方法】
1.ダクトレール

天井にレールを設置し、照明器具をレール上で自由に動かせることができます。スポットライトやペンダントライトを取り付ける時に用いられることが多いです。
最近では照明器具の為に活用するだけではなく、ダクトレールにフックを付けて植物を吊るしたりする場合もあります。

2.引掛シーリング(引掛けローゼット)

日本の住宅で一般的に用いられる方法で、天井に取り付けられた器具に照明器具を取り付けることで簡単に照明を設置できます。ダクトレールのように照明器具を動かす事はできません。
シーリングライトやペンダントライトを取り付ける時に用いられることが多いです。

3.直付け

器具を使わず、直接配線を照明器具に繋ぎます。取り付けは電気工事士の資格を持っている人が行わなければなりません。
スポットライト、ダウンライトやブラケットライトを取り付ける時に用いられることが多いです。

天井に取り付ける照明器具の種類と特徴

ではそれぞれの照明器具の特徴をみていきましょう。

《シーリングライト》
最初は日本の住宅でよく使用されている「シーリングライト」です。

【特徴】
・お部屋のメインの照明として設置されることが多い。
・空間全体を均一に明るく照らすのに適している。
・調光、調色タイプのものやリモコンで操作できるものもある。
・圧迫感が少ない。

【設置をする際の注意点】
・基本的には引掛けシーリングを使用するが、稀に直付けタイプのものがある。
・勾配のある天井には勾配用のシーリングライトを選定する必要がある。

《ダウンライト》
ダウンライトは天井に埋め込むタイプの照明器具です。

【特徴】
・天井に埋め込んで設置するため、お部屋がすっきりとした印象になる。
・特定の範囲を集中的に照らすため補助的にスポットのようなかたちで使用するか、一定の間隔を開けて何個か配置して使用する。

【設置をする際の注意点】
・直付けタイプのものが多いため、設置する際には電気工事士資格取得者が取り付ける必要がある。
・集中的な光の為、空間全体を照らしたい場合は慎重な照明計画が重要になってくる。
※以下の2枚の画像はダウンライトの照明計画の例です。上の画像は床面が均一に明るくなるように計画した例です。ダウンライトが壁から離れているため、壁面の明るさに注意が必要です。
下の画像は天井、壁面共に明るくなるように計画した例です。

引用:コイズミ HP

《スポットライト》
3つ目は「スポットライト」です。
スポットライトは特定のエリアを集中的に照らすのに適している照明器具です。

【特徴】
・光の角度を調整することができる。
・アクセント照明として効果的。メリハリのある空間づくりができる。

【設置をする際の注意点】
・角度や配置によっては眩しくなってしまう事がある。
・メイン照明として使用する場合はダクトレールの配置が重要となってくる。

《ペンダントライト》
最後は天井から吊り下げるタイプの「ペンダントライト」です。

【特徴】
・デザインの種類が豊富でインテリア性が高く、インテリアの一部として使用することもある。
・他の天井付け照明器具に比べ、照明の位置が低い。
・局所的に明るくなるため陰影がつきやすい。

【設置をする際の注意点】
・シェードの素材によって光の広がり方が大きく異なるので選定時に確認が必要。
※下記の画像はワット数が同じだがシェードの素材が異なるペンダントライトの空間、テーブル面の明るさの比較です。

引用:コイズミ HP

・リビングにペンダントライトを使用する際は、ペンダントライト1灯のみだと明るさが不足するため、他の照明器具との併用が必要。

こちらの記事も合わせて参考にしてください▼
ペンダントライトでのスタイリングのコツとは!?

壁に取り付ける照明器具の種類と特徴

次は壁に取り付ける照明器具についてご紹介します。

《ブラケットライト》

【特徴】
・デザインの種類が豊富でインテリア性が高く、インテリアの一部として使用することもある。
・メイン使いというよりは間接照明や部分照明として使われることが多い。
・局所的に明るくなるため陰影がつきやすい。

【設置をする際の注意点】
・直付けタイプのものが多いため、設置する際には電気工事士資格取得者が取り付ける必要がある。
・壁に設置するため、ドアを開けた時にぶつからないように取付高さや位置に気を付ける。

動かすことができる照明器具の種類と特徴

次は動かす事ができる照明器具です。
《フロアスタンド》
まずは「フロアスタンド」をご紹介します。フロアスタンドは床において使用する照明器具で、コンセントにつないで利用します。

【特徴】
・デザインの種類が豊富でインテリア性が高く、インテリアの一部として使用することが多い。
・メイン使いというよりは間接照明や部分照明として使われる。
・コンセントにつないで使用するため、照明器具を移動させることができる。

【設置をする際の注意点】
・他の照明に比べて場所を取るのでレイアウトには注意する。
・近くにコンセントを設置する。

こちらの記事も合わせて参考にしてください▼
スタンドライトでのスタイリングのコツとは!?

《デスクスタンド》
動かすことができるもう一つの照明器具は「デスクスタンド」です。デスクスタンドはその名の通り机の上や棚板の上に置いて使用する照明器具です。

【特徴】
・手元や空間の一部を照らす部分照明として使用する。
・デザインの種類が豊富でインテリア性が高く、インテリアの一部として使用することが多い。
・コンセントにつないで使用するため、照明器具を移動させることができる。

【設置をする際の注意点】
・近くにコンセントを設置する。
・光量が不足するためメインの照明としては使用することが難しい。
・デスクの上やキャビネットの上など設置場所にスペースを要する。

調光・調色・色温度とは?

最後に「調光・調色・色温度」について簡単に説明していきます。

調光:照明の明るさを調整すること。
調色:照明の色を調整すること。
色温度:光の色を表す指標のこと。

「調光はなんとなく分かるけど、調色、色温度っていまいちピンと来ない」と思ったあなた!今から詳しくご紹介します。

「色温度」とは光そのものの色を表す指標で、色温度が低いほど赤っぽく、色温度が高いほど青っぽい光になります。単位はK(ケルビン)で表します。そして色温度を調整することを「調色」といいます。

引用:コイズミ HP

上記の画像の左側はオレンジ色の光なので色温度が「低く」、右側は青っぽい光なので色温度が「高い」ということになります。

なぜ色温度が重要なのかというと色温度は人間の活動サイクルと関係があるからです。1日を通じて太陽の光の色温度は日が昇るにつれて高くなり、日が沈むにつれ低くなります。

その為、人間が活動する昼間は色温度を高く、夕方から夜にかけて心身をリラックスする時間帯は色温度を低くすることが人間の生活リズムに対して最適と言われています。

引用:株式会社村内ファニチャーアクセス HP

しかし、住宅で時間帯に応じて照明器具を使い分けるのも難しいので、近年ではシーリングライトやダウンライトなどで調光・調色ができる照明が発売されています。

各照明メーカーのショールームで色温度の違いを体感することができるので、興味のある方は足を運んでみてください。

まとめ

今回は「照明器具」についてご紹介しましたがいかがでしたか?この記事を通して照明計画の初歩である照明器具の種類と特徴を学んでいただけたら嬉しいです。

恐らく、どのタイプの照明器具も一度は見たことがあるものばかりかと思います。照明器具を選ぶときは空間をどのように見せたいか、どのような目的で照明が必要かを考えて照明器具を選定しましょう。
また、各照明メーカーの担当者に依頼をすると照明計画をしてくれる場合もあるので、慣れないうちは各照明メーカーの担当者に色々と伺いながら照明計画を行っていきましょう。

日頃から照明を意識して店舗や住宅を見たりするだけでかなり勉強になると思うので是非試してみてください。

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