リノベ業界の新着情報配信中

  • pinterest
 
閉じる
  • facebook
  • twitter
2022.03.17

【応用編】高機能インナーサッシだけが選択肢じゃない?リノベ向きデザインインナーサッシについて

~この記事でわかること~

  • 高機能インナーサッシだけが選択肢じゃない
  • 室内用の窓や建具もインナーサッシとして応用できる
  • 予算に合わせて、完全造作か既製品を利用するか賢く選択
  • 既製品を使う際は、既存窓サッシのサイズ・開き勝手等に注意
  • 既存の窓サッシの気密性が弱い場合は高機能インナーサッシを
  • デザインインナーサッシでワンランク上のリノベに!

 

デザイナーの皆さん、既存の窓周りどうしてますか・・・?

リノベーション、特にマンションリノベで悩める収め方の一つに既存窓サッシ周りは必ず出てくる項目かと思います。

マンションリノベでは、既存の窓サッシや玄関扉等の「共用部」にあたる所は個人で直接手を加えることが難しいため、せっかく室内が綺麗にまとまっても既存窓の部分だけ少し浮いて見えてしまう・・・。と感じることも少なくありません。戸建てリノベノでも、サッシを交換するのは費用アップになるため、断熱のためインナーサッシ(内窓)を取り入れる場合も多いかと思います。

 

そこで、今回はインナーサッシをかっこよく取り入れられるリノベ向きのデザインインナーサッシについてご紹介したいと思います!

 

インナーサッシ(内窓)もかっこよくアップデート!

まず、ここで言っている「デザインインナーサッシ」は、

 

メーカーでインナーサッシ(内窓)として発売されている高機能なインナーサッシも性能は抜群だけれど、どうしても見た目が少し気になる。。。

 

という場合に取り入れられる室内用の窓や建具のことを指しています。

今回は、既にインナーサッシ用商品として発売されているサッシを採用する以外に、部屋の間仕切りとして採用される室内用の窓や建具を利用して、インナーサッシとしての応用するアイディアをいくつかまとめてみました。

リノベる蔵前ショールーム

お客様から「断熱や防音を最優先したい!」というご要望がある場合は、前述のような高機能インナーサッシの採用を強くオススメしますが、デザイン性を重視したい場合には、少し機能性は劣りはしますが、これから紹介する「デインインナーサッシ」をご提案してみてはいかがでしょうか?

リビングにオススメのデザインインナーサッシ3選

主に、マンションではリビング側に掃き出し窓がよく配置されていますね。そこでまずは、この掃き出し窓に対して使える「室内用引き戸」をインナーサッシとして取り入れるアイディアをまとめました。

それでは早速、リビング等おうちの顔として一番のアクセントになるお部屋にオススメのデザインインナーサッシを、メリット・デメリットも含めてご紹介していきます!

 

1. toolbox / 木製ガラス引き戸(サイズオーダー)

引用:toolbox

こちらの商品は、室内間仕切り戸として好みのサイズをオーダーして1枚から購入できるようになっています。基本は上下「フラットガラス」の仕様で、オプションで「シナ合板」に変更も可能です。無垢材のフレームは無塗装品なので、お部屋の雰囲気に合わせてお好きな色に現場で塗装できます。シンプルでミニマルなデザインなので様々なテイストのお部屋にマッチすること間違いなしです。

 

◎メリット

シンプルなデザインなので取り入れやすい
サイズオーダーができるので大きな窓にも採用できる
現場塗装で様々なテイストに対応可能

◎デメリット

セミオーダー商品なので価格が高い
枠が付属していないので現場加工が必要
戸車のため開閉時に音・振動がある

 

以上のように、デザイン性・シンプルさでは◎のこの商品ですが、機構もとてもシンプルな作りなため、頻繁に開閉をする窓周りに採用する際は、開閉音や動作性について、しっかりとお客様に注意事項を事前説明をするようにしましょう。とても美しく仕上がりますので、シンプルなお部屋にアクセントとして取り入れてみてはいかがでしょうか?

 

2. Panasonic / ベリティス スタンダードレーベル 上吊り引戸 HC型

引用:Panasonic

こちらは、パナソニックのベリティスシリーズのガラス引き戸です。ベリティスシリーズは、種類の豊富さ・サイズオーダーも可能なことからリノベーションでは重宝する商品として既に周知されていますが、その中のこのガラス引き戸をインナーサッシとして応用してみるのはどうでしょうか?パナソニックの建具は、機能性・動作性ともに折り紙付きなので、開閉頻度の高い窓周りでも不安がありません。

 

◎メリット

動作性・機能性もあり、見た目がシンプル
フロストガラスも選択できる
サイズオーダーも可能
よく使われる商品なので現場での設置もスムーズ

◎デメリット

引き戸のため隙間ができる
完全既製品のためデザイン性が少し劣る
価格が少し高い

 

また、色味も6種類以上から選択でき、お部屋の色味や設置サイズを選びません。フロストガラスを選択すると、写真右手の引き戸の様に外の視界は遮りながらも最大限に採光も確保できるため、ベランダと隣のマンションが近く視線が少し気になる場合等にも適しています。「ある程度の機能性や動作性は確保したいが、お部屋の雰囲気を損ねないインナーサッシが欲しい」と言う場合にオススメです。

 

3. DAIKEN / hapia(ハピア)間仕切戸 ラインフレーム

引用:DAIKEN

最後は、DAIKEN・ハピアシリーズのアルミフレーム引き戸です。こちらの商品は、もちろん既存窓サッシの内側にインナーサッシとして設置することも可能ですが、オススメなのは写真のようにインナーテラスを設けて間仕切りを作るスタイルです。本来のインナーサッシの目的とは少し異なりますが、この方法でも十分に室内への空気の侵入を防げます。また、そのスペースを活用して植物を育てたり自転車を置いたり等、使い方の幅も無限大に広がります!

 

◎メリット

既製品の中ではデザイン性がかなり高い
上吊レールのため動作性も◎
フレームが細いため、モダンな雰囲気に

◎デメリット

上吊り引き戸のため隙間ができる
アルミ製のため価格が高い
サイズオーダー不可

 

デザイン性・動作性の面では言うことなしのこの商品ですが、どうしても価格も高くなってしまうのが少しネックではあります。とはいえ、同じサイズのアイアン建具を造作するよりも、かなり価格は抑えることができますので、アイアンの建具をご検討中・デザイン性を重視したインナーサッシを入れたいと言うお客様にはとてもオススメの商品かと思います。

寝室・玄関土間にオススメのデザインインナーサッシ2選

次は、寝室・玄関土間によくみられる腰窓に取り入れることのできる、「室内用窓」をインナーサッシとして取り入れるアイディアをまとめてみました。

こちらも、マンションでは一般的な引き違いタイプの腰窓に幅広く応用可能かと思いますので、メリット・デメリットも含めて確認してみましょう!

1. プレイリーホームズ / 木製室内窓 コマド[Com + Add]

引用:プレイリーホームズ

こちらの商品は、無垢・自然素材建材を扱うプレイリーホームズの室内用木製窓です。インナーサッシとしてオススメなのは「観音開き」タイプの商品で、サイズ展開に限りがあるので全ての既存窓サッシに応用できるわけではありませんが、4種の無垢材から好みの木材を選べ、色味のバリエーションも豊富(パイン材選択時のみ)に用意があります。

 

◎メリット

無垢材のため安心・安全
カラーバリエーションも豊富(現場塗装も可)
窓デザイン・ガラスも選べる

◎デメリット

サイズ展開が少ない
大きいサイズは観音開きのみの対応
サイズオーダー不可

 

自然素材を扱うメーカーのため商品自体の品質が高く、安心して取り入れられるのはお子様のいるご家族などには嬉しいメリットですね。サイズに限りがあるのは少し難点ですが、ちょうどいいサイズの既製窓サッシの場合はぜひ採用したい素敵な商品です。

2. LOHAS material / 無垢室内窓 interior window

引用:LOHAS material

こちらの商品は、株式会社OKUTAが運営する自然素材のオリジナルブランドLOHAS materialの室内用木製窓です。interior windowは、写真の通り8種類の窓タイプに対応、また、サイズも1mmからオーダーでき、細かくカスタマイズをできることが魅力です。

 

◎メリット

1mmからサイズオーダーが可能
カスタマイズが自由にできる(色・金物・窓タイプ・デザイン)
ガラスだけでなくアクリルも選べる

◎デメリット

枠・窓フレームの幅(見付)が太めなデザイン
制作可能寸法に制限あり
価格が少し高い

 

金物も選択肢があり、カラーは54種類から選択可能で、細部までこだわることが可能です。窓フレームが少し太めのデザインなので、ナチュラルな雰囲気がお好きなお客様には、インナーサッシとしてかなりオススメの商品です。

こだわりきるならインナーサッシも造作で完成させる

これまでは、既製品の室内窓や建具をデザインインナーサッシとして取り入れるアイディアをご紹介しましたが、さらに細かくこだわり抜きたいと言うお客様には、やはり全て造作でのインナーサッシをオススメするのが良いのではないでしょうか?

デザイン・サイズ・素材もお客様の要望に合わせてゼロから作り上げることができるのが造作の醍醐味です。造作で作る場合は、デザインはもちろんのこと、複層ガラスを採用すること等もできるので、ご予算に合わせてデザイン性+機能性を高めることも可能になります。

以下の3メーカーはそれぞれ、アイアン・アルミ・木製室内建具の造作を依頼できるメーカーの一例です。お客様のご要望に合わせて参考にしてみてください。

 

◎アイアンーマテリオドロッグリ


引用:マテリオドロッグリ

◎アルミー株式会社浜国

引用:株式会社浜国

◎木製ー株式会社みうら


引用:株式会社みうら

また、造作でインナーサッシを設置する場合は下記手順が基本の流れとなりますので、発注の際の参考にしてみてください。インナーサッシに限らずですが、造作で家具・建具等を設置する際は工事着工前の準備・すり合わせが非常に重要です。お客様との打ち合わせの早い段階から、メーカーの担当者・現場監督含め詳細を共有し、スムーズに発注・設置が行えるように段取りを行いましょう。

※下記はあくまで設置までの流れの一例ですので、実際の手順はメーカーや商社、工務店とその都度必ず確認を行うことを忘れずに!

①お客様から造作インナーサッシの要望あり

②デザイン・素材を検討

③メーカーに見積もり依頼

④詳細確定

⑤発注

⑥現調

⑦下地・枠の設置(工務店orメーカー)

⑧本体の設置(工務店orメーカー)

 

以上の通り、今回はデザインインナーサッシとしてメーカーの既製インナーサッシ以外を取り入れる場合のアイディアをご紹介してまいりましたが、いかがでしたでしょうか?

最後に一点、デザインインナーサッシを採用する際は、インナーサッシ(内窓)専用として作られている商品ではないため、デザイナーの皆さんが事前に設置に問題がないかを念入りに確認する必要があります。以下が、デザインインナーサッシを取り入れる場合の大まかな注意点となるので、今一度確認してみてください。

 

インナーサッシ(内窓)専用商品ではないので、機能性(断熱性能・遮音性能等)は高くないものが多い
(ただし、既存の窓サッシにもう1枚仕切りを追加することになるので、ある程度の断熱効果はあり)

壁との取り合い・必要寸法・開き勝手等を事前にデザイナー自身で精査する必要あり
(既製品を使用する場合は、発注前に現場と収め方について要すり合わせ。完全造作の場合は、メーカー材工で発注できる場合もあるので確認のこと。)

木製の製品を採用する場合は、既存窓サッシの状態によって結露やカビができやすくなる可能性あり
(既製窓サッシの気密性が低い場合は、木製の製品だと結露ですぐに痛んでしまう可能性があるので、現地調査の際に既存窓の状態を要確認。)

 

断熱・遮音と言う観点からインナーサッシを希望しているお客様には、今回ご紹介したデザインインナーサッシはあまりオススメできませんが、既に既存の窓サッシが一定の気密性のあるものの場合は、お部屋の統一感を図るアクセントとして(+更に断熱もできる!)デザインインナーサッシを取り入れることで、ワンランク上のリノベーションを実現してみてはいかがですか?

 

それではまた、お会いしましょう!

 

▼関連記事はこちら

【基礎知識】これで納得!インナーサッシ(内窓)がリノベーションで選ばれる理由

寒~い冬、やっぱりインナーサッシがほしい!

解体前に断熱材の有無をチェックする3つの方法