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2022.09.05

建築士ってどんな資格?一級・二級の違いや年収を徹底解説!

「建築士」について紹介していきます。資格の種類やどんな仕事につけるの?年収は?など説明していきます! 今から資格を取ろうと思っている人や転職を考えている人はぜひ参考にしてください!

この記事のポイント!

  • 一級建築士は全ての建築物の設計をする事ができる。
  • 建築士の年収について知ろう!
  • 建築士の就職先は多岐にわたる。
  • 年収アップの方法を知ろう!

皆さんこんにちは!

突然ですが皆さんは建築士の資格を持っていますか?この「リノベノシゴト 」を読んでいる皆さんは建築に興味がある人や建築に携わっている人が多いかと思います。もちろん今から建築の仕事に携わりたいと考えている人も。

建築分野に進むに当たって欠かせないのが「建築士」の資格です。もちろん資格がなくても建築の分野に携わる事が可能ですが、資格を持っていれば携わる仕事の幅が広がります。

そこで今回は「建築士」について紹介していきます。資格の種類やどんな仕事につけるの?年収は?など説明していきます!
今から資格を取ろうと思っている人や転職を考えている人はぜひ参考にしてください!

 

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建築士の資格とは!?

まず最初に建築士について紹介していきましょう。

建築士とは建築物の「設計業務」、「工事管理業務」を行うにあたって必要な国家資格です。
設計業務とは建物のコンセプト、構造や仕上げ材等建物に関わる全ての事を設計する業務で、工事管理業務とは図面通りに施工されているか管理する業務で施工に関する知識も必要です。
このように建築士とは設計の知識だけでなく、施工や素材に対しての知識も必要となってくる資格です。

また、建築士は大きく分けて「一級建築士」と「二級建築士」「木造建築士」の3種類がありますが、ここでは「一級建築士」と「二級建築士」について紹介していきます。
では、まずこの二つの資格内容の違いについて説明します。

・一級建築士
一級建築士には設計する建物に制限がありません。つまりは戸建て住宅、大規模建築物や都市開発等どんな規模の建築物でも自由に設計する事ができるのです。
その分、幅広い知識や専門的な技術が必要となります。
建築に携わる多くの人が目指す資格です。

・二級建築士
二級建築士は一級建築士に比べ、設計できる建物に制限があります。
具体的には、
・木造建築物:3階建以下。建物高さ13mかつ軒高9m以下。延べ面積1,000㎡以下(高さによって異なる)。学校や病院などの公共施設は500㎡以下。
・木造以外:3階建以下。高さ13mかつ軒高9m以下。延べ面積300㎡以内(高さによって異なる)。
です。一級建築士より小規模で戸建てがメインとなってきます。お客様のライフスタイルに寄り添った設計が必要となってきます。

次に建築士の取得方法について説明していきます。
こちらも一級建築士と二級建築士で異なります。

・一級建築士試験の受験資格
・大学、短期大学、高等専門学校、専修学校等において指定科目を修めて卒業した者
・二級建築士
・建築設備士
・その他国土交通大臣が特に認める者(外国大学を卒業した者等)

令和2年に建築士法が改定となり、従来必要だった実務経験は受験時の要件ではなくなり、免許登録時の要件となりました。

・二級建築士試験の受験資格
・大学、短期大学、高等専門学校、高等学校、専修学校、職業訓練校等において、指定科目を修めて卒業した者
・建築設備士
・その他国土交通大臣が特に認める者(外国大学を卒業した者等)
※実務経験:所定の年数以上必要
・建築に関する学歴なし
※実務経験:7年以上

試験内容は一級建築士、二級建築士ともに学科と製図です。
合格率は、一級建築士は10%前後・二級建築士は25%前後です。
一級建築士の学科に合格する為の勉強時間は1,000時間とも言われており、難易度の高い資格だという事がわかります。

男女の割合で見ると、一級建築士の合格者の約3割が女性、二級建築士においては合格者の約4割が女性と以前に比べ増加傾向にあります。

建築士の資格について詳しく知りたい方はこちらから

建築士の年収はどれくらい?

では、建築士の年収は一体どれ位なのでしょうか??気になる皆さんも多いはず。

一級建築士の平均年収はずばり
700万円前後です。
国税庁「令和2年分民間給与実態統計調査」によると、日本人の平均年収は約433万円なので、一級建築士の平均年収は日本人の平均よりも上回っていると言えます。

厚生労働省が毎年実施している「賃金構造基本統計調査」の2019年度によると、年収は会社の規模により約570万円から約920万円と大きな開きがあり、企業規模計10〜99人が一番低く、企業規模計1,000人以上が一番高い年収となっています。

参考:賃金構造基本統計調査賃金構造基本統計調査

  引用:転職Hacks

一級建築士の年収は年齢や性別によっても異なるのでしょうか。
以下の図の通り、年齢によっても差が出てきます。


働き始めて間もない20代の平均年収は500万円代ですが、30代〜50代の平均年収は700万円代〜800万円代です。60代になるとまた500万円代に戻りますが、日本の年代毎の平均年収も60代になると減少するので、それに伴っているのかと思います。


また、男女で比べると男性の方が110万円ほど高い結果となっています。

引用:読売理工医療福祉専門学校

先ほど女性の建築士合格者率は増加しているとお伝えしましたが、一級建築士の女性の割合は残念なことに13.8%とまだまだ低く、働き方の制度の見直し等により女性建築士が増える事を期待しています。

また、二級建築士の平均年収は500万円前後と言われていますが、こちらも就職先によって大きく異なってきます。一級建築士の方が二級建築士より高度な知識を求められる為、年収が上がる傾向にあります。

建築士の就職先は?どこで働いているの?

では、建築士の方々はどこで活躍している人が多いのでしょう。こちらも結構気になりますよね。

一般的な就職先としては、
・ハウスメーカー
・工務店
・ゼネコン
・設計事務所
・リノベーション会社
・空間デザイン会社
が挙げられます。

実は設計以外でも設計スキルや知識を活かして、
・資格学校や専門学校の講師
・建築関係のコンサルタント
・官公庁の公務員建築職
・検査員
等で活躍している建築士もいます。

上記の中でも更に細分化され、建物の種類や職種(設計や施工など)によっても求められる経験やスキルが変わってきます。
これから建築業界に就職したい方は、まずはどのように建築に携わりたいかを具体的に考えていきましょう。

年収をアップする方法は?

ここまで建築士の資格や年収、どんな所で働いているかなどを紹介してきましたが、せっかく頑張って建築士になったのであれば年収も上げていきたいですよね。
では、どうやったら年収をアップする事ができるのでしょう。ここからは実際に筆者や筆者の友人が行ったことも含め、年収アップの仕方を紹介していきます。

1.ハウスメーカーで好成績を残す
戸建て住宅の営業、設計、施工に携わる事が基本なのですが、多くのハウスメーカーでは個人の成績に応じてインセンティブを支給しています。
これは筆者も実際に行っていたのですが、お客様に満足いただければ頂くほどインセンティブを貰う事ができます。
また同時に多くの案件を抱えるので効率的に仕事をすることも重要となってきます。

2.大手ゼネコンに就職する
上記で記載した通り企業規模が大きいほど年収も高くなる傾向にあります。
また建築業界で年収が高いのは大手ゼネコンといわれており、福利厚生も良く安定して高収入を手にする事ができるでしょう。
海外の案件を手掛けることも多いので、海外で活躍したい人にもオススメです。海外での経験やマネジメント経験を積むと転職する時のキャリアアップにも繋がります。

3.大手設計事務所に就職する
独立して大規模の案件を手掛けたいと考えている人は、まずは大手設計事務所に就職する人が多いです。
大手ゼネコンに比べると年収は劣るもののスキルや幅広い経験を積む事ができ、独立後や転職時に役に立ちます。
筆者の友人でも大手設計事務所を退職後、個人事務所を開業し、設計事務所で培ったデザインセンスやコネクションをもとに活躍している人もいます。

4.個人事務所を開業する
成功した場合、年収1,000万以上も夢ではありません。筆者の友人も大手ゼネコンの年収を上回りたいという理由で開業し、成功しています。
個人事務所は二級建築士でも開業する事が可能で、例えばリノベーション業界でリノベーションデザイナーとして業務委託で働くこともできます。
昔に比べ、外部デザイナーを募集している会社も増えてきており、仕事の見つけ方も求人サイトを見たり、業務委託のマッチング会社に登録する他、クラウドソーシングで見つける人もいます。
また、SNSなどで発信し、案件を受注する建築士もいます。
安定して仕事を受注する事ができれば年収アップも夢ではありません。

5.一級建築士の資格を取る
建築関係の会社では資格を取得すると資格手当を貰える会社が多いです。
資格手当の相場は、二級建築士は月々5,000円〜8,000円、一級建築士は月々10,000円〜30,000円ほどになります。年間にしたら資格取得の差は結構大きいですよね。

引用:建設転職ナビ

資格取得はキャリアアップに繋がるだけではなく、年収アップにも繋がります。

6.キャリアやスキルの掛け算をする
建築士の資格だけではなく、第二言語(英語や中国語)やマネジメントスキルを身に付けると、専門性のある仕事やランクの上のポジションに就く事ができ、年収アップに繋がります。
特にある一定の年齢でキャリアアップの転職を考える際は、マネジメントスキルは求められます。

 

さて、今回は建築士について紹介をしましたがいかがでしょうか。建築業界に携わる方々にはもちろんの事、建築士を目指している人や建築士としてのキャリアについて考えている人に参考になると嬉しいです。

建築士は手掛けた建築物が人々の暮らしを変えたり、100年後も街並みに溶け込んでいる建物をつくったりと、とてもやりがいがあり素敵な仕事です。

現在は様々な働き方があります。一つの会社で働き続けるのも良し、転職を重ねキャリアアップをするのも良し、独立したりフリーランスとして働くのも良し、皆さんの目標に合わせて活躍する分野や働き方を選んでいってください。
働き方で悩んだ場合は、色々な分野で活躍している先輩方に話を聞く事をオススメします。

それでは、また次の記事でお会いしましょう!

 

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