この記事のポイント!
- 事例を通した「スマート照明」を取り入れるポイント&注意点
- スマート照明「Hue」を取り入れるなら、ソケットに合うものを計画
- 手がふさがってしまうところは対応した人感センサーを取り入れよう!
こちらの記事は、「スマートホームを取り入れたリノベーション事例」の後編となります。(前編はこちら)
今回はスマートホームにするならば必ず導入しておきたいスマート照明とスイッチ計画について、解説していきます。
目次
【スマート照明】「Hue」は、どんなデザインにも合う万能選手?
こちらのお宅ではスマート照明の先駆者、Philips社のHueを全室に導入。梁を利用したさりげない配灯をしていたり、部屋のテイストにあうHueに対応できる照明がなかったためオリジナルでデザインしたダウンライトが気になります。
Hueで天気や気分にあわせて明るさや色を調整すると、部屋の雰囲気を変えてくれます。
【設計時の注意点】
① 予算の関係で全室導入できない場合スマート照明をリビングなどの主要な居室にしぼり、お施主様が自身で電球をスマート照明に変えられるように、予め照明器具をスマート照明の口金(ソケット)の合うものを計画すると良いでしょう。
② 口金が対応していても製品寸法によって、筒形のダウンライトやスポットライト器具では、はみ出てしまったり、取り付けられない場合があります。
各製品の電球の大きさと照明器具の内寸法を確認しましょう。
③ Hueの場合は、Bluetooth接続のほかに、各電球と連携をとるHueブリッジ接続があります。後者の場合は、LAN接続が必要になるため置き場所を考慮しましょう。
【スイッチ計画】スマートハウスでは、スィッチはさりげなく?
スマホなどのタブレットやスマートスピーカーで照明のON/OFF操作ができることから、部屋のスイッチ類は基本的に使いません。台所にさり気なくと配置されています。いままでに各部屋にスイッチをつけることが勝手のよい設計でしたが、IoT照明を導入することですっきりとした壁面をつくることができます。
【設計時の注意点】
① スイッチの集約場所は、台所のほかにWICや玄関収納内等にすることでよりスッキリとした部屋に。
② いままでの照明計画と同様に、玄関や洗面所、トイレ等で手がふさがってしまうところは、スマート照明に対応した人感センサーも提案しましょう。
※配線不要で、生活してみて、いらなかったらセンサーを移動できる商品もあります。
そのほかのスイッチの代替え品として、実際にプラグインするだけの人感センサーにもなるデバイスがあります。K邸では、AmazonのEcho Flexを導入しています。
基本的には小型のプラグインタイプのスマートスピーカーですが、リビングなどにメインでスピーカーが設置した場所へは声が届かない場合のサブとして役立つものです。オプションで人感センサーも拡張することが可能になります。
まとめ
K邸では、一見するだけでは気づかない工夫が随所に隠されていました。今後ますます増えるスマートデバイスをただの電子機器として設置するだけでなく、その特性をとらえた住まいづくりを整えていくことで、この先のスマートホームが形作られていくのではないでしょうか。
▼参考記事はこちら