現地調査とは?
現地調査とは、住まいの状況を把握するために現地のお部屋を見て調査をする作業です。改修工事(リフォーム・リノベーション)の見積り作成やプラン作成の前には、現地調査が必ず必要となります。
特に現地調査が重要な中古マンションのリノベーション。企業によってはもっと網羅的に調査を行っている企業もあるかもしれませんし中古戸建てや持家で部分的にリノベーションを行う場合は調査する内容は異なります。
今回は中古マンション購入を行い、リノベーションを行う場合にはどのような現地調査をする必要があるのか分解してみました。是非、参考にしてみてください。
目次
現地調査事前準備
現地に行く前に準備しておくことがとても大事になります。代表的な確認項目をご紹介します。
- マイソクの確認
計画案件の住所や広さ、基本的な間取り、周辺環境の大枠を把握 - マンション竣工図、構造図を確認しておく
平面詳細、断面詳細、設備(電気、衛生、換気などを確認
現地調査チェックポイント
今回は、マンションリノベーションに特化したチェックポイントについて、いくつかの分類に分けてご紹介します。
寸法関連
まずは、躯体のサイズ概要を把握するために寸法関連をチェックしましょう。
【代表的チェックポイント】
- 床レベル、天井高さなど
- 想定躯体有効寸法
- サッシ、玄関ドア回りの寸法
仕上げ、下地関連
現状、どのような仕上げ状態であるのかを確認します。合わせて建物の遮音条件、断熱条件、内装制限があるか否かも事前に確認しておくとよいでしょう。
【代表的チェックポイント】
- 天井壁の造作部下地
- 遮音等級確認
- 屋根断熱の種類、厚み
電気関連
お客様のインターネット利用要望や、生活導線を考慮して電気計画をたてる際に必要となります。設備の種類、条件をきちんと把握しておくべきでしょう。
【代表的チェックポイント】
- スイッチ、コンセント位置
- 分電盤の容量(アンペア数)、設置場所
- 自動火災報知機の位置、個数、種類
設備関連
キッチン、トイレの配置変更など設計において重要なチェックポイントになります。もし可能であれば、お客様の要望が事前に把握しているとよいでしょう。
【代表的チェックポイント】
- 給排水経路、排水方式など
- ガスの配管経路、容量など
- 給湯器の設置場所、容量、追炊き対応など
換気関連
意外と困るエアコン設置。事前にきちんと確認しておきたいところ。空間の気持ちよさを設計するためにも排気系の確認もしっかり行いましょう。
【代表的チェックポイント】
- エアコンスリーブ、室外機置き場位置など
- 排気経路、ダクト径
- その他スリーブ位置
その他のチェックポイントとして、施工するにあたって搬入経路やマンション管理上での工事条件を確認をする必要があります。
また、記録写真をとることも大事なこととなります。施工前の状態をきちんと写真で残しておくことで、設計時で確認できるメリットや、お客様に説明する際に写真があることで認識のずれを防ぐこともできます。
今回ご紹介した現地調査のチェックポイントはごく一部となります。実際に現地調査に行く際にはこれらを深堀した形で挑むます。
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