皆さん、「弱電」という言葉を聞いて何を思い浮かべますか?
弱めの電気関連のことなのかな………?
というのは容易に想像ができるかと思いますが、弱電として扱われる範囲や、実際の弱電工事とは何を指すかについては何となくしか理解できていないかも……..という若手デザイナーの人も多いのではないでしょうか。
そこでこのシリーズでは、住宅リノベーション工事で必ず知っておく必要のある「弱電工事」の基本項目について何回かの記事に分けてご紹介していければと思います。
仕上げとして目に見えてくる箇所とはまた違った、生活の基盤としてお客様の生活に大きく影響を与えるインフラ部分ですので、ぜひ記事を読んで頭に入れておく様にしましょう!
▼前回の記事はこちら
インターネット接続機器
今回は、インターネット接続に必要な「LANケーブル・周辺機器」についてご紹介いたします。
LANケーブル
構内ネットワーク(LAN)を構成する機器間をつなぐ通信ケーブルです。信号を伝達する芯材をプラスチックやゴムなどで覆って保護した線状の部品で、両端に機器に接続するためのコネクタ(端子)がついています。
ネットワーク機器を繋げるために一般的に使用されるLANケーブルには規格があります。
LANケーブルの多くには、そのケーブルの『Category』を『Cat』や『CAT』などを省略して印字表示しています。
カテゴリーは、その数が大きいほど伝送速度は高速で帯域は大容量となります。日常生活でも『カテゴリー』のあるケーブルを目にすることあります。カテゴリー1の「電話用コード」やカテゴリー5~6の「LANケーブル」は日常でも目にすることがあるケーブルです。
LANケーブルの種類 |
CAT5 |
CAT5e |
CAT6 |
CAT7 |
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規格概要 |
通信速度 |
100Mbps | 1Gbps | 1Gbps | 10Gbps |
適合する |
10BASAE-T 100BASE-TX |
10BASE-T 100BASE-TX 1000BASE-T |
10BASE-T 100BASE-TX 1000BASE-T 1000BASE-TX |
10BASE-T 100BASE-TX 1000BASE-T 1000BASE-TX 10GBASE-T |
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伝送帯域 |
100MHz | 100MHz | 250MHz | 600MHz |
モデム、ONU
モデムやONUは外から入ってくる電話線や光ケーブルと接続しPCからの信号を変換する為の装置です。
モデム |
ADSL等のアナログ回線利用時に、PC側のデジタル信号をアナログ信号へ相互変換する為の装置。 ※ISDN回線の場合は「ターミナルアダプター」と呼ばれる装置が必要。機構はモデムと同じ。 |
ONU |
光回線利用時に、PC側のデジタル信号を光信号へ相互変換する為の装置。 |
ルーター、CD管、マルチメディアコンセント
複数の場所でインターネットを使う現在のライフスタイルにあわせて必要な設備もあります。
ルーター |
2つ以上の異なるネットワークへ相互接続する為の中継通信装置複数の端末からの通信が正しく行われるように調整、制御するルーティング機能を持っています。 ※回線契約の際に“ルーター機能付きの回線終端装置”をレンタルする場合があります。 |
CD管 |
天井裏にてLANケーブルや電気ケーブルを保護しているじゃばら状の管 |
マルチメディアコンセント |
各部屋でインターネット、テレビ、電話を利用するためのコンセントです。 1ヵ所からまとめて配線できるので、あちこちにコードやケーブルが目立つことなく、お部屋の美観を損ねません。 |