~この記事でわかること~
- リノベーション会社には様々な職種がある
- 他の職種を兼務することもある
- 会社によって仕事内容は異なってくる
- 営業・設計・施工管理の仕事内容をみてみよう
みなさん、こんにちは!
リノベノシゴトを読んでくださっている方の中には、これからリノベーション会社に就職しようとしている方もいるかと思います。
しかし、求人票の情報だけだといまいち具体的な仕事内容がわかりませんよね。実際にその会社で働いている知り合いなどに話を聞くことができれば一番良いのですが、なかなか難しいですよね。
そこで今回はリノベーション会社の仕事内容をご紹介します!
リノベーション会社に就職や転職を考えている方は参考にしていただけると嬉しいです!
目次
リノベーション会社にはどのような職種があるの?
リノベーション会社の仕事内容は会社によって異なりますが、大きく分けて以下の職種があります。
それぞれの仕事内容は後ほど詳しく紹介します!今回は「営業」「設計」「施工管理」をメインに紹介していきます!
1.営業
お客さまを集客しリノベーション工事の契約を行います。お客さまの窓口となるのが営業です。
2.設計
お客さまの要望を実際に図面におこします。
営業が設計を兼ねる「営業設計」の場合もあります。
3.インテリアコーディネーター
主に契約後に電気、住宅設備機器や内装関係を提案します。
営業や設計がインテリアコーディネーターを兼ねる場合もあります。
4.CAD
設計が書いた図面をCADにおこします。また、着工前の詳細図面を作成します。
営業や設計がCADを兼ねる場合もあります。
5.施工管理
工務店を手配し、図面通りにリノベーションが行われているか現場を管理します。
営業が施工管理を兼ねる場合もあります。
6.事務
営業のサポートや契約書、請求書関係を作成します。
仕事内容は会社によって異なるので、これから説明する業種の仕事内容については重複する部分もあります。例えば、営業が設計を兼ねる「営業設計」だったり、設計が施工管理も兼ねる「設計施工管理」などがあります。
詳しい仕事内容については会社によって異なるので注意してください。
営業の仕事内容とは?
では早速それぞれの仕事内容についてみていきましょう。
まずは営業です。
営業方法については会社によって異なりますが、主に以下の2パターンがあります。
1.新規開拓営業
営業が外回りや電話がけをして、リノベーションに興味があるお客さまを探します。案件化するまでお客さまのおうちを何度も訪問することもあります。
飛び込み営業と言われるものもこちらです。
2.反響営業
チラシやインターネットなどで集客を行い、問い合わせがあったお客さまにのみ営業を行います。リノベーションに興味があって問い合わせをしたお客さまがほとんどなので、打ち合わせもスムーズに進みます。
《営業の仕事の流れ》
1.新規お客様と初回打ち合わせ
リノベーション内容、リノベーション時期、予算、競合他社などのヒアリングを行います。
2.現地調査
実際に現地を訪れ、どのようなプランが適しているのか調査します。
3.プレゼン
ヒアリングした内容をもとにプランやスケジュール感などをプレゼンします。
プレゼンは図面のみだけでなく、スケッチやパースなどを用いてお客さまに分かりやすい魅力的なプレゼンを行います。
プランの変更がある場合が多いので、プレゼンの打ち合わせは何回か行いベストなプランを考えます。
4.現地調査
プランがある程度決まったら、見積もりを作るため施工担当や工務店と共に現地調査を行います。より専門的な人に見てもらい、プランの再確認や施工方法の打ち合わせなども行います。
5.見積もり提出
現地調査をもとに見積もりを提出します。こちらも1回で決定する事はほぼなく、変更見積もりを再提出したりします。
競合他社がいる場合は、競合他社の動きに合わせてプレゼンしたり、見積もりを提出したりします。
6.契約
無事内容が確定したらお客さまと契約書を交わします。
7.詳細打ち合わせ
プランをもとに詳細な打ち合わせを行います。この段階ではほぼ設計担当かインテリアコーディネーターがメインとなって打ち合わせを進めていきます。
プランの詳細だけではなく、壁紙やフローリング等内装を決めていきます。スイッチやコンセントのような電気関係も詳細打ち合わせで決めていくので、数回に渡って打ち合わせを行います。
8.工事引き継ぎ
決定事項をもとに施工管理に引き継ぎを行います。
これ以降は施工管理担当者がメインとなり、営業担当者はフォローという形で携わっていきます。
《リノベーションの営業って厳しいの?》
リノベーションの営業はノルマが厳しいというイメージも・・・。これは会社によって異なりますが、最近は以前に比べて寛容になってきている会社も多いのではないでしょうか。
また、お給料はインセンティブ制の所が多く、成約数や成約金額に応じて基本給にプラスアルファで貰えます。頑張れば頑張っただけ、お給料に反映されるので成果がわかりやすいです。
《お休みはいつ?》
休みは個人に対して営業する場合が多いので、火曜・水曜休みもしくは水曜・日曜休みのパターンが多いです。お客さまが休みの曜日に営業活動をする必要があるため、どうしても週末は出勤しがちです。
ただ、社員の働きやすさを重要視する会社が増えているため、なるべく週末に休めるよう、月に一回は必ず日曜日を休みにしたり、週末どちらかと平日休みにしたりと各社工夫をしています。
残業については個人によって全く異なります。お客さまの都合上、どうしても業務時間外の夜に打ち合わせをすることもあります。また月末は忙しくなりがちです。
設計の仕事内容とは?
では次に設計の仕事内容についてみていきましょう。
《設計の仕事の流れ》
1.現地調査
営業と共に現地調査を行います。内観だけでなく、外観や立地条件も確認します。
2.プラン作成
営業がヒアリングした内容をもとにプランを考えます。1パターンだけではなく、何パターンか考える事も。また追加でお客様にヒアリングすることもあります。
3.プレゼンテーション
営業と共にお客さまにプレゼンを行います。ここでは詳細の打ち合わせというより、間取りなどの全体の打ち合わせを行います。
4.プラン修正
打ち合わせ内容をもとにプランの修正を行います。
5.現地調査
見積もり前の現地調査を行います。工務店が同行する場合が多く、プランの確認も行います。
6.見積もり作成
現地調査をもとに見積もりを作成します。営業が作成することもあります。
-契約-
7.詳細打ち合わせ
契約内容のプランをもとに詳細を打ち合わせしていきます。住宅設備機器のショールームに案内したり、内装材のサンプルを取り寄せて実物のイメージを持ってもらいます。
内装関係についてはインテリアコーディネーターが在籍している場合はインテリアコーディネーターが主導となって打ち合わせする事が多いです。
決めなければいけない事が多い為、打ち合わせは長時間に渡ります。
8.最終プラン作成
着工前の最終プランを作成します。平面図だけではなく、展開図や電気配線図など施工に必要なプランを作成します。
9.工事引き継ぎ
最終プランをもとに施工管理に引き継ぎます。
他にもリノベーションの設計の仕事内容についての記事があるので、興味のある方はこちらをご覧ください。▼
住宅リノベーション設計職ってどんな仕事?現役リノベ設計職が詳しく伝えます!(前編)
住宅リノベーション設計職ってどんな仕事?現役リノベ設計職が詳しく伝えます!(後編)
リノベーションのシゴトとは? 設計職や施工管理職などのシゴト内容を拝見
《お給料について》
お給料については、営業のようにインセンティブがあるわけではなく、固定給としている会社が多いのではないでしょうか。建築士の資格を取得している場合は、資格手当が出る会社もあります。
《お休みについて》
休みについては営業同様、火曜・水曜もしくは水曜・日曜のパターンが多いです。個人のお客さまを相手にしている為、どうしても個人のお客さまが休みの時に打ち合わせが多くなりがちです。
アイディアを形にする仕事なので、アイディアが纏まらない場合は残業することもあります。また、プレゼン前やプランの提出前は残業をしてより良いものをお客様に提出しようとしています。
施工管理の仕事内容とは?
次に施工管理の仕事内容について説明します。
工務店との現場のやりとりはほぼ施工管理が行います。
《設計の仕事の流れ》
1.作成されたプランをもとに現地調査
工事に必要な工務店に声をかけ、現地調査を行います。
2.最終プランをもとに引き継ぎ
営業や設計担当から案件を引き継ぎます。
引き継ぎ内容はプラン内容だけではなく、お客さまの属性、契約に至った経緯や注意事項など、これまでの打ち合わせ内容も引き継ぎます。
3.工程表作成
最終プランをもとに工程表を作成します。
4.原価管理、発注
見積もりをもとに原価管理を行い、工務店に発注します。ちなみに発注方式は「一括発注」と「分離発注」があり、「一括発注」は工務店さんに一括して全てを発注することを言い、「分離発注」は建築工事、電気工事、内装工事などのように専門分野ごとに発注することをいいます。発注方式はリノベーション会社によって異なります。
5.着工前準備
段取りの最終確認や近隣挨拶などを行います。マンションのリノベーションの場合は組合に工事届を提出します。
6.着工
工事が始まります。基本的には図面通りに施工されているか、スケジュールは順調か、予算通りで問題ないか、近隣に迷惑が掛かっていないか等を確認します。
職人さんの質問に答えたり、現場でおさまりの打ち合わせを行ったりもします。
また、リノベーションの場合は解体後に想定外のことが出てきたりします。その場合は設計も踏まえて打ち合わせを行うこともあります。
7.引き渡し
施主確認も終え、工事が完了したらお客さまに物件の引き渡しをします。
引き渡しの際に提出する書類がある場合はそれまでに書類の作成を行います。
8.アフターメンテナンス
物件を引き渡して終わりというわけではなく、定期的にアフターメンテナンスに伺います。
《お給料について》
設計と同様、固定給の場合が多いです。また設計同様に資格手当が出る会社もあります。
《お休みについて》
一般的に日曜日は休工の場合が多い為、施工管理担当者の休みは日曜・水曜が多いです。ただ、水曜は休みであっても工事現場は稼働していることがほとんどです。また、工事が始まってしまうと、長期の休みがなかなか取れないというのが現状です。
大体の施工管理担当者は工事現場を掛け持ちしており、昼間は工事現場にいることが多い為、書類の作成や設計との打ち合わせなどは夕方以降会社に戻ってからとなります。
まとめ
今回はリノベーション会社の職種ごとの仕事内容を紹介しましたがいかがでしたか。
一つの案件に対して社内で協力して進めていくので、それぞれの専門的なスキルの他に社内でのコミュニケーションも必要となってきます。また、お客さまとの円滑なコミニュケーションも大事なポイントの一つです。
また何種類かの職種を兼務するパターンも多いため、慣れないうちは業務範囲が広くて戸惑うこともあるかと思います。
しかし、リノベーションとはお客さまの思いを形にするというとてもやりがいのある仕事なので、興味のある方は是非チャレンジしてみてください !
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