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2022.07.30

マンションでも衣類乾燥機って置けるの??「乾太くん」とは?リノベ設計で押さえておきたい設置のポイント

マンションでも衣類乾燥機って置けるの??リノベ設計する上で押さえておきたい設置のポイント

~この記事でわかること~

  • 衣類乾燥機は主に電気式とガス式の2種類
  • アース付き電源・排水・換気は共通で必要
  • 人気のガス乾燥機「乾太くん」、ガス式の場合の注意

日中でも冷え込む冬場は梅雨時期同様に洗濯物が中々乾かず困りますよね。マンションリノベでも、乾燥機能付きのドラム型洗濯機や浴室乾燥機などの設置を計画するお客様も多いかと思います。

また、中には乾燥が早く家事スピードアップのガス式衣類乾燥機の設置をご希望される方もいらっしゃいます。「じゃあ、電源は追加しておけばいいんじゃない?」って思った方、気を付けないと後から大変なことになるかも知れませんよ!

今回は、マンションによっては設置できない可能性もある衣類乾燥機の設置時のポイントをまとめます。

衣類乾燥機ってそもそもどんな種類があるの?

衣類乾燥機は主に乾燥方法によって2種類に分けられます。

【電気式】
・比較的低価格で購入できる
・電源と設置スペースがあれば、比較的簡単に設置できる
・ガス式に比べると乾燥に時間がかかる

【ガス式】
・乾燥パワーがあり、乾燥時間が短い(電気式の約3倍のスピードで乾燥)
・設置には専用のガス栓と湿気を屋外に排出させる配管の設置が必要

▼参考商品ご紹介
Rinnai「乾太くん」シリーズ:参考リンク

電気乾燥機の設置注意点

先にも述べたように、電気式の衣類乾燥機は比較的設置が簡単ですが、設置条件はありますので注意しましょう!知っておいてほしい設置の注意点をいくつかご紹介します。(参照元:Panasonic)

引用元:Panasonic「NH-D603-W」取扱説明書より

<電源>
アース付き・単独の電源が必要な場合がほとんどかと思います。
電圧にも注意しましょう。

<排水>
乾燥の際に出る水を排水する必要があります。
洗濯機に排水が接続可能な場合もあるので、乾燥機の排水方法と洗濯機の種類・品番も合わせて排水を確認しましょう。

<設置場所>
壁や天井からの離隔距離の指示があるはずですので、事前に確認し、乾燥機の外寸+離隔距離を確保できるように計画しましょう。
また、当たり前ですが、運転時の騒音や振動、荷重に耐えられる安定した場所に設置が必要です。専用の架台を用いる場合は、架台の寸法にも注意しましょう。
扉の開閉向きや動作寸法も忘れずにチェックして下さい。

<換気>
十分な換気が必要になるので、開閉できる窓がない場所に設置する場合は機械換気設備等の換気計画が必要になります。

ガス乾燥機の設置注意点

リンナイの「乾太くん」を参考に、特に気をつけたい設置の注意点をいくつか見ていきましょう!

 

引用元:リンナイ HPより

<電源+ガス栓
文字からも分かるように、ガス乾燥機の熱源は「ガス」です。
なので、ガス栓が必須になります!オール電化のマンションではまず設置は難しいかと思います。またマンションによってはガス栓の増設に許可が必要な場合もあるので確認しましょう。
もちろん、電源となるアース付きコンセントも必須です。

<排湿>
ガス乾燥機本体から直接外へ排湿する必要があります。
その為、室内に設置する際は排湿ダクト&躯体のスリーブが必須になります。
恐らくほとんどのマンションが躯体への新規スリーブ開口はNGかと思います。
そうなると、既存の換気スリーブ等を使って排湿ダクトを通す必要があり、排湿ダクトに使えるスリーブが無ければ設置は難しくなります!
事前に躯体のスリーブ位置・径をチェックし、他の換気計画などと合わせて排湿ダクトが設置可能かしっかり確認・計画して下さい。

<換気>
ガスを使用するので、湿気だけでなく、一酸化炭素中毒防止の為にも運転中は十分な換気が必須です!
開閉できる窓がない場所に設置する場合は機械換気設備等の換気計画が必要になります。浴室などと同様に換気ダクトを繋ぐ必要がありますのでマンションの場合、もともとあるスリーブを活かすことになります。例えば浴室と洗面脱衣が2室換気扇、トイレが単独で換気扇が設置されているマンションにガス乾燥機を設置する場合には、浴室+洗面脱衣+トイレを3室換気扇にして、余ったトイレ用のスリーブをガス乾燥機用の換気ルートに使うという流れです。

<設置場所&排水>
基本的には電気式の注意点と同じになります。

まとめ

今回は書ききれなかった注意点もありますので、都度、それぞれの機器の取扱説明書や施工書で確認しましょう!躯体スリーブなど既存の状態,管理規約や約款,設置希望機器の取扱説明書など総合して判断しなければいけないので大変ですが、工事が始まって・完成して取り返しのつかない事態になることを避ける為にも計画段階でしっかり確認して進めましょう!

 

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