~この記事でわかること~
- 引渡し前確認の押さえておきたいチェックポイント
- 確認前の事前準備も必須!
- 排水の水漏れチェックは手で確認
リノベーション工事が終わりクリーニングを行えばいよいよ引き渡しです。でもその前に最終関門の最終(竣工)チェックが待っています!
これは計画・図面通りに工事が終わっているか?問題なく安全に住めるか?お客様へ引き渡す為の重要な確認作業です。企業によっては外部に委託して厳密に行う場合もあるのではないでしょうか。
選んだ仕上げが綺麗に出来ているかを見ればいいんじゃないの??と思った方、それじゃあ引き渡し出来ないんです。そこで仕上げ以外にチェックしておく内容と方法をいくつかご紹介していきます!
目次
家具・アクセサリー類のチェック事項
建具,棚,造作家具,アクセサリー(鏡・タオルハンガー・ペーパーホルダー・フック等),照明器具,カーテンレールなど沢山の金物が使われています。金物関係のチェックで特に注意したいのは下記3点です。
1, 【ビスの止め忘れ・緩み】
・特に何箇所かで固定する場合は1箇所ビスが無いなど止め忘れがないか。
・ビスはあるけど最後まで締まってないなど緩いビスがないか。
2, 【固定強度】
・用途や素材に応じてしっかり固定されているか。
3, 【動作確認】
・扉など建具の開閉時に重くないか。
・建具のガタつきや納まりなど建てつけは問題ないか。
・可動棚全て重さや金具の歪みなど問題なく動かせるか。
住設機器のチェック事項
実はチェック前にも重要なことがあります。それは『事前のガスの開栓 / 電気温水器の通電』です。いざチェックをしようと思ってもお湯やガスが使えなかったらチェック出来ません。
引用元:Photo AC
【ガス機器(ガスコンロ・ガス給湯器など)がある場合】
工事期間中はガスの栓は閉めてあるはず。一定少量のガスであれば料金が掛からず使用が出来る「テスト開栓」(一定量を超えると有料)を事前に依頼する必要があります。電話で依頼をし、日程を調整の上、立ち会いのもとガスを開栓してもらうので、チェック日が決まった時点で余裕をみて依頼して下さい。
【電気温水器がある場合】
電気温水器はお湯を作るのに時間がかかります。
チェック日の前日など事前に通電・電源を入れてお湯が出来てる状態にしておきましょう。
水周りは実際に水を流す?
水周りの設備は仕様や品番確認はもちろん、実際に全て水を流して確認をします。水やお湯が出るかだけでなく下記も特にチェックしましょう!
引用元:Photo AC
1,【水圧】
・元々水圧が弱い場合は別ですが、水圧が弱すぎないか。
・「ドンッ」「ボコッ」など大きな音がする『ウォーターハンマー現象』がみられないか。
2,【排水の漏れ・臭気】
・排水口から臭気がしないか。(排水トラップに水があるか)
・水を流した際に排水管などから水漏れがないか触診。
・排水量の多い浴槽と洗面に水を溜め、同時に流した時に逆流や詰まりがないか。
3,【機器の動作確認】
・調理器具(ガス / 電気) が点くか、加熱できているか。
・レンジフード / 換気扇の吸込み確認
・レンジフードの大きな振動・空気の逆流がないか。
・食洗機の試運転をして最後まで動くか。
電気設備のチェック事項
電気関係のチェックはTVやLANなど一部を除いては特殊な道具がなくてもできます。
1,【器具の取り付け】
・配線ダクトなどビスが多い器具で、ビスの止め忘れや緩みはないか。
・電池式火災報知器などの取り付け忘れはないか。
2,【動作確認】
・エアコン、換気扇、インターホン、給湯器など実際に動かして問題ないか。
・スイッチ&照明が点くか。(3路、4路スイッチの位置)
→テストできるように照明器具を忘れずに持って行きましょう!
3,【コンセント通電確認】
・一口ずつ全てのコンセントが通電しているか。
→コンセント用照明や携帯電話の充電器等でも通電確認ができます。
引用元:Photo AC
引き渡しの前のチェックで(仕上げ以外で)最低限チェックしておきたいポイントをいくつかご紹介しましたがいかがでしたか?
お客様にとっては引っ越してからが新たな生活のスタートです。リノベーションも工事が終わったら完了ではなく、安心して住める状態にしてお引き渡しをする必要があります。
チェックとお引き渡しまでに余裕があれば、チェック時に見つかった問題や不備もお引き渡しまでに直すことができます!お客様が引っ越してから手直しするのはとても大変なので、最終チェックでしっかり確認しましょう!
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