~この記事でわかること~
- タイルは目地や割付にもこだわって!
- レンガは施工が大変
- 木材は内装制限にも注意
- 木質セメント板は欠点が少ない
前編の記事で、壁仕上げとしてベーシックな『クロスと塗り壁(塗装・漆喰/珪藻土)』について書きましたが、今回はより装飾的な壁仕上げをいくつかみていきたいと思います。
前編をまだ読んでいない方はこちら▶ renovenoshigoto.com/article/10646/
目次
1.タイル
まずはキッチンや洗面など水周りで使われることが多い『タイル』です。
【 特 徴 】
⚪︎ デザインのバリエーションが豊富
⚪︎ 耐水性・耐久性・耐火性が高い
⚪︎ シックハウス対策になる
✖️コストが高め
✖️(水や汚れを放置すると)目地に汚れ・カビが付くと取れ難い
✖️割付が難しい場合がある
✖️無釉タイルは汚れが付きやすく、掃除し難い
目地の色も何種類かあり、同じタイルでも目地の色によって印象が変わります。
目地有りのタイルを選ぶ際は目地の色も合わせて検討しましょう!
また貼り方によっても雰囲気が変わるので割付にも意識してみて下さい。
何も考えずに進めると変なところに半端なタイルが見えるので注意が必要です。
2.レンガ
ブルックリンスタイルやカントリースタイルなどで人気なのが『レンガ』です。
【 特 徴 】
⚪︎ 耐熱性・保温性・断熱性・耐久性・耐水性などあり高性能
⚪︎ 重厚感や温かみがあり、独特の雰囲気を持っている
⚪︎ レンガ自体は比較的安価
✖️厚みがある
✖️コンセントやスイッチが配置しずらい
✖️工期・施工費用がかかる(施工できる業者が少ない)
他にもブリックタイルと言うレンガを模してセメント系で作れた物があります。
質感はレンガそっくりで、本物のレンガよりも安く扱い易い為、あくまでもレンガ調にはなりますがオススメです!
重たくなりすぎたり・圧迫感が出ないように、色や施工範囲を吟味して取り入れましょう!
3-1.木材
内装の木材には主に「無垢材」と「合板」の2種類があります。
「無垢材」
板状のものだけなく、ブロックタイプや表面に凹凸があるタイプなど、立体感を出せる商品も沢山あります。
【 特 徴 】
⚪︎ 保温性・調湿性・吸音性がある
⚪︎ 経年変化が楽しめる
⚪︎ 温かみがあり、落ち着いた空間を作れる
✖️反りや割れが生じる
✖️定期的なメンテナンスが必要
✖️内装制限を受ける可能性がある
「合板」
よく耳にしたりホームセンターなどで目にするのは、ラワン合板・ラーチ合板・シナ合板に代表される「普通合板」に分類される物です。
今回は、リノベで人気の「OSB合板」をご紹介したいと思います!
OSBとは、「Oriented Strand Bord」の略で、短冊状の木片をプレスして、接着剤で固めた合板です。
本来は壁や床などの下地材ですが、近年、仕上げとしても人気が出ています。
【 特 徴 】
⚪︎ 木片に無駄がなく、ゴミがあまり出ないので環境に優しい。
⚪︎ 安い
⚪︎ 強度が高い
⚪︎ 断熱性・気密性・防虫性に優れている
✖️質感は荒く、トゲが出ていたり木片が剥がれると鋭利で危険
✖️水に弱い
✖️安全値以下だが微量の有害物質が出る可能性がある
3-2.木質セメント板
あまり聞き慣れない材かも知れませんが、
木質原料+セメントを板状に圧縮成形した材料=木質セメント板と言います。
大きく分けると「木毛セメント板」と「木片セメント板」があります。
【 特 徴 】
⚪︎ 準不燃材
⚪︎ 遮音性・吸音性・調湿性に優れている
⚪︎ 間伐材や端材から造られ省資源
⚪︎ 有害物質を含まず安全性が高い
⚪︎ 加工性・施工性が良い
✖️表面が荒く、手で触り難い
無機質な表情でセメントを使用しているので、躯体現しやコンクリート打ちっ放しなどが好きな方にはオススメです!
その他
上記以外にもオススメしたい壁仕上げがあるので、いくつか挙げてみたいと思います。
【有孔ボード】
等間隔に穴の開いた板で、ペグボード / パンチングボードとも呼ばれています。穴にフックなどを差し込んで壁面収納としてカスタマイズも可能です。また、防音対策に利用されることもあります。
【黒板塗装】
塗装の一種で字の如く、塗装面を黒板として使えるので、お子様がいるお客様にオススメです。また、マグネット塗料を下地として塗っておけば磁石が付くようにすることも可能です。なお、強めの磁石ではないと付かないこともあるのでその点はしっかり起用する場合はお施主様へ予め伝えておきましょう!
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