この記事のポイント!
- サッシ枠は主に3パターン!
- 窓枠をモルタルで隠す事も可能?
- 既存枠を活用するときは、仕様の確認が最重要!
リノベーションでは、表層替えのリフォームと違って窓枠までガバッと刷新することもできますし、元の枠を活かすこともできます。
だからこそ解体する前の業者現調で必ず聞かれるのは、サッシ枠の撤去の有無。
既存枠をそのまま使うのか、撤去して新しくつけるのか、お施主様によってもお部屋によっても選択肢が異なります。
既存の和室のサッシ枠とリビングでは枠の見附厚が異なっていることが多く、間仕切り取り払ったけど、仕上げや見附の厚さが違うなんてことも。
それを味としてみせるか、刷新した提案をするか、貴方ならどうしますか?
目次
王道のサッシ枠3パターン!
サッシ枠は、窓の用途や設置高さによって、枠の付け方が異なります。
新たに枠を取り付ける場合、まずは基本3つのパターンを頭に入れておきましょう。
Ⅰ)4方枠
サッシ窓の四方を枠で取り囲んだ4方枠は、最もベーシックで掃き出し窓から腰高窓まで様々な窓枠で活用されています。
4方枠は、外の景色にフレームをつけたような印象になります。
Ⅱ)3方枠
下枠をつけない3方枠は、主に床レベルとサッシ窓の下端が同面になるときに使用され、掃き出し窓でみられます。
下枠の代わりに、床材をサッシ下にのみ込ませています。
Ⅲ)下枠のみ
3方枠とは反対に、下枠のみ現すときは、壁をスッキリと見せたいが床レベルより少し高い位置にある掃き出し窓や出窓に見受けられます。荷重がかかることが多いところなので、壁からチリをつけて下枠をみせることで経年劣化による枠付近の壁のひび割れが目立ちにくくなります。
壁と同色にすると、ぱっと見では枠がないように見せられます。
枠が無いように見せたい!!!
いやいや、枠は見せたくない!
そんな時は、枠なしに見せる方法はいがでしょうか?
部屋に無駄な線をつくりたくない、シンプルでミニマルな部屋にしたいという時に導入することが多い手法ですね。
仕上げによって、下地処理の方法は変わりますが、大きく分けて2つ。
①壁と同面になるように下地枠をサッシにつけてクロスや塗装をする
②モルタルで埋める
<注意点>
下地に合板を入れる場合、経年で壁との接合部にひび割れが生じることがあります。
モルタルでは、モルタルの特徴のヘアクラックがみえてくる可能性があります。
付け枠は、既存枠との調整役!
既存枠を利用する予定だったけど、若干足りない・・・
既存のカーテンBOXを撤去したら、上枠と縦枠の見込み寸法が合わない時や新規枠を取り付けるほどの予算をかけたくない時は、付け枠をご提案するのはいかがですか?
<注意点>
既存枠の損傷や不陸があるような場合は、逆に手間がかかるので職人によっては、新規枠をおすすめすることがあります。お施主様へ付け枠の提案をする前に職人に確認しておきましょう。
既存枠を利用する時の注意点って?
使えるものは使いたい、コストダウンをはかりたい!そんな時は既存枠を活かすのも手です。
ただし、既存の壁にPB増し張りする場合は、サッシ枠のチリ(壁との段差)よりPBが出てしまうので、既存枠が活かせるかどうかは現地調査でみておきましょう。
またサッシ枠の仕上げのみ新しくする場合は、既存枠の仕上げを確認しましょう。
既存枠がシート貼(DI-NOCやオレフィン等)の枠の上からの塗装は禁物です。後々塗装が剝がれてくるので、既存と同じシートを張りましょう。
番外編:窓をシェアしよう?
サッシ窓があることで間取りがうまくまとまらない・・・
そんな時は、一つの部屋に収めずに、光と外気をとりこむ窓をシェアしましょう!
換気したいWICや玄関先のような部屋の音漏れや光漏れを気にしなくていい場所だと生活していても気兼ねなく過ごせます。
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