~この記事でわかること~
- 床材のお手入れ方法~フローリング編~
- 床材のお手入れ方法~塩ビタイル編~
- 壁、天井の仕上げ材のお手入れ方法~塗装仕上げ編~
- 壁、天井の仕上げ材のお手入れ方法~クロス仕上げ編~
- まとめ
みなさんこんにちは!
早速ですがみなさんは各素材のお手入れ方法をご存じですか?リノベーションに携わっていると、お客さまに物件を引き渡した後でもお付き合いは続き、各素材のお手入れ方法を聞かれることもよくあります。各素材のお手入れ方法を間違ってしまうと、傷んでしまったりして素材にとってよくありません。逆に定期的にきちんとお手入れを行っていると経年劣化のスピードも遅くなり、何年後も綺麗なままです。
そこで今回は「各素材のお手入れ方法」を紹介します。
ぜひ参考にしてください!!
床材のお手入れ方法~フローリング編~
まず最初は床材のお手入れ方法について紹介します。
《フローリング》
フローリングは使用することが一番多いであろう床材です。
フローリングは大きく分けて「無垢フローリング」と「複合フローリング」に分けることができ、それぞれのお手入れ方法が異なります。
引用:朝日ウッドテック HP
◎日々のお手入れ方法:掃除機・乾拭きモップ
日々のお手入れは掃除機や乾拭きモップで床に落ちているゴミやほこりを取りましょう。砂利のような鋭利な物が落ちていると掃除機やモップをかけた時に引きずってしまい、床に傷ができてしまうので、砂利のようなものは予め取り除いてから掃除をしてください。
また、水をこぼした場合はシミになってしまうのですぐにふき取ってください。
◎1週間に1度のお手入れ方法:雑巾で水ぶき
掃除機や乾拭きで落ちない汚れはかたく絞った雑巾で水ぶきをしましょう。水汚れや乾拭きで落ちない汚れは放って置くとシミの原因になったり、こびりついて取れなくなってしまいます。
しつこい汚れの場合は希釈した中性洗剤を雑巾に染み込ませてふき取ってください。中性洗剤を使用した場合は洗剤が残らないように水で濡らしてかたく絞った雑巾でふき取りましょう。
ちなみに、ウレタン塗装はフローリングの上に膜を張ってフローリングを保護する塗料なので、水ぶき程度ならフローリングに水が染み込みませんが、オイル塗装はフローリングに塗料を染み込ませる方法なので、フローリングに水分が付くと水分が染み込んでしまい、シミや変色の原因になってしまう可能性があります。
また、化学ぞうきんやアルコール、ベンジン、シンナー等は塗料の変色や剥離の原因となってしまうので使用は避けてください。
◎1年に1度のお手入れ方法:再塗装(オイル塗装のみ)
オイル塗装のフローリングは1年に1度再塗装を行いましょう。塗料は使用しているフローリングメーカー推奨の塗料を使用してください。
定期的なお手入れを行い、フローリングの経年美化を楽しみましょう!
床材のお手入れ方法~塩ビタイル~
次に塩ビタイルのお手入れ方法について紹介していきます。
《塩ビタイル》
塩ビタイルは水回りで使用することが多い床材で、メンテナンスがしやすいというメリットがあります。水回りに強い塩ビタイルですが、放っておくと黒ずんできてしまいます。
引用:東リ HP
◎日々のお手入れ方法:掃除機・乾拭きモップ
日々のお手入れはフローリングの時とほぼ同様です。まずは掃除機や乾拭きモップで床に落ちているゴミやほこりを取りましょう。
乾拭きで落ちない汚れはかたく絞った雑巾で水ぶきをしてください。
水ぶきで落ちない汚れは雑巾に中性洗剤を付けて汚れを拭き落としてください。中性洗剤を使った後は湿らせた雑巾で床に残っている中性洗剤をふき取ってください。
◎1年に1度のお手入れ方法:ワックス再塗布
年に1回はワックスがけを行ってください。
なお、製品によってはノンワックスの床材もありますので気を付けてください。
また、製品によって推奨のコーティング剤が異なるので、再塗装する際はメーカー推奨のコーティング剤を使用しましょう。
壁、天井の仕上げ材のお手入れ方法~塗装仕上げ~
では次に壁、天井の仕上げ材のお手入れ方法を紹介していきます。
壁、天井の仕上げ材には大きく分けて「塗装仕上げ」と「クロス仕上げ」の2種類があります。
《塗装仕上げ》
◎日々のお手入れ方法:はたきや掃除機
日々のお手入れははたきや掃除機で壁の表面についた汚れやほこりを落としてください。
水拭きは塗装がはがれてしまい壁を傷める原因となるのでやめましょう。水拭きを行う場合は、かたく絞った雑巾で拭くようにしましょう。
◎汚れが付着した場合のお手入れ方法
手あかや鉛筆汚れ、ちょっとした黒ずみなどは消しゴムでこすってみましょう。汚れが綺麗に落ちる場合があります。消しゴムで落ちない場合はサンドペーパーやメラミンスポンジを使ってみてください。
頑固な手あかや汚れは中性洗剤を使用してみてください。湿らせたスポンジに中性洗剤を数滴含ませて、汚れ部分を優しくこすりましょう。あまり強くこすると塗料が落ちてしまいます。
中性洗剤を使用した後は湿らせた雑巾で壁に残っている中性洗剤をふき取ってください。最後に乾いた雑巾で水分をふき取ります。
水性ペンやコーヒーなどの汚れは塩素系漂白剤を使用すると落ちる場合があります。中性洗剤同様、湿らせたスポンジに漂白剤を数滴含ませて、汚れ部分を優しくこすり落としてください。あまり強くこすると塗料が落ちてしまいます。また、漂白剤の影響で塗料が変色してしまう可能性があります。
汚れを落とした後は湿らせた雑巾で壁に残っている漂白剤をふき取り、最後に乾いた雑巾で水分をふき取りましょう。
なお、一概に塗装仕上げといっても水性塗料で塗装する方法や珪藻土、聚楽、ジョリパット等様々な種類の塗装があるので、メンテナンスする際は各メーカーのお手入れ方法を確認しましょう。
壁、天井の仕上げ材のお手入れ方法~クロス仕上げ~
次にクロス仕上げのお手入れ方法について紹介していきます。
《クロス仕上げ》
扱いやすいことから天井や壁の仕上げ材として使用することが多い「クロス」ですが、クロスにも大きく分けて以下の3種類の素材があります。
・ビニールクロス
日本で一般的に使用されている壁紙です。消臭機能や抗菌機能を持ったものもあります。
・紙クロス
欧米で使用されることが多い壁紙です。他の壁紙よりも耐久性が低く、水を吸い込みやすいので水や油などからのダメージを受けやすいです。
・織物クロス
繊維素材を活かし、高級感のある仕上がりになる壁紙です。一度汚れが付くと落とすのが難しい素材です。
クロスの種類についてもっと詳しく知りたい方は▼の記事を参考にしてください。
【参考記事】
クロスの種類が多すぎる!!クロスの種類を徹底解説!
では壁紙のメンテナンス方法を紹介していきます。
◎日々のお手入れ方法:はたきや掃除機
床掃除をする前にはたきでほこりをはたき落としましょう。もしくは掃除機のブラシタイプのノズルでお掃除をしましょう。
特に凹凸が多い壁紙や織物クロスはほこりが溜まりやすく、ほこりに湿気がたまりカビの原因となってしまいます。また、家電製品の静電気によりほこりが付着しやすくなるため、家電製品と壁紙との間は少し離してください。
◎汚れ(飲食物や調味料)が付着した場合のお手入れ方法
ビニールクロスの場合、汚れが壁紙に付着したらすぐにふき取ってください。
落ちない時は湿らせたスポンジに中性洗剤を数滴含ませて、汚れ部分を優しくこすりましょう。あまり強くこすると表面がはがれてしまいます。
中性洗剤を使用した後は、湿らせた雑巾で壁に残っている中性洗剤をふき取ってください。最後に乾いた雑巾で水分をふき取ります。
なお、有機溶剤、研磨剤、漂白剤は壁紙の劣化や変色などの原因になるので使用しないでください。
紙クロスの場合、すぐに乾いた布やティッシュペーパーで吸い取ってください。こすると表面がはがれてしまうので、軽くぽんぽんとたたくようにして吸い取ってください。
織物クロスの場合、乾いた柔らかい雑巾で優しくふき取るか、かたく絞った雑巾でぽんぽんとたたくようにしてふき取って下さい。
◎カビが発生した場合のお手入れ方法
カビは菌類の一種であり、カビアレルギーや他の病気の原因になります。そのためカビを放置しておくことは人体にとってとても危険です。もちろんおうちにとってもよくありません。
カビを見つけたらすぐに取り除きましょう。
ビニールクロスの場合、壁紙の表面に付着したカビは消毒用アルコールでふき取りましょう。
もしくはカビ用のジェル状塩素系漂白剤を歯ブラシの先端につけ、カビの部分に塗ってください。その後は雑巾で水拭きし、乾いた雑巾で水分をふき取ってください。
漂白剤なので色落ちする可能性があります。まずは目立たないところで試してみましょう。
紙クロス、織物クロスの場合、漂白剤はシミになってしまうため使えません。かたく絞った雑巾でふき取ってください。
壁紙の内部までカビが生えていたり、範囲が広い場合は専門業者に相談しましょう。
また、カビを予防するには風通りを良くして湿度を低くすることがとっても大切です。
まとめ
今回は「各素材のお手入れ方法」をご紹介しましたがいかがでしたか?
今回紹介したお手入れ方法は各素材の基本的なお手入れ方法になります。詳細については各メーカーのメンテナンス方法を確認してお客さまにお伝えしましょう。
定期的にメンテナンスをし、愛着のあるおうちを目指しましょう!
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