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2022.07.20

現地調査にかかる時間を大幅短縮?!AI測量アプリ『Scanat』って何?

~この記事でわかること~

  • 現地調査の業務短縮のために使っておきたいツール「Scanat」
  • 「Scanat」の具体的な活用方法
  • 「Scanat」の導入メリット

華やかそうに見えるリノベーションやリフォーム業者、工務店の皆さんが時間を費やしているのは「現地調査」ではないでしょうか?

しかも、まだ案件を獲得していない段階でも必ずと言っていいほどその時間は取られ他社比較の末、惜しくも残念な結果になった場合は時間や労力のみ消費するという、、、そんな状況を打開すべく開発されたアプリがあるのを皆さんはご存じだろうか。

iOSデバイスのLiDARセンサーを活用したAI測量アプリ「Scanat(スキャナット)」です。

そんなScanatについて開発した「nat株式会社」にインタビューを行う機会をいただきましたので、リノベデザイナーや工務店の皆様必見の内容を、ぜひご覧ください!

「Scanat」とは?

リノベーションやリフォーム業者、工務店はクライアントから相談があり、そこから見積りを作成する際の多くが予定の物件にて一度現地調査を行う時間。

多くの事業者が、相談を受け手からヒアリングを行い数人で長い時間をかけて現地調査を行います。持ち帰った後に図面や見積書作成を行う流れかと思いますが、想定していたレイアウトが実際に図面化してみるとハマらないなんてこともあるため、場合によっては精度の低いプランで提案までいってしまうかもしれません。また、相見積もりを取られている場合、長い時間と労力をかけたにも関わらず案件として獲得できない場合もあるというのが現状かと思います。

つまり皆さんにとって、この時間をどれだけ短縮するかは死活問題と言っても過言ではないのでしょうか。

nat社が住宅リフォーム事業を行う取引先との対話の中で出てきたのがそのような課題でした。現地調査から営業のプロセスの効率化すべく、iPhone ProやiPad Proに搭載されたLiDARセンサーを利用した形で生まれたのが、この「Scanat」です。

基本的な操作はアプリの対応するiPhoneやiPadで計測する部屋の室内をスキャン(スキャンのタイミングではWi-Fi環境がなくても問題ない)していき、スキャンすることで立ち上がった3Dデータ内で計測したいところにカーソルを合わせていき簡単に計測ができる機能と画像として部屋内を確認ができるというもの。

また、3Dデータは瞬時にオンスケールでの部屋の平面図や展開図の画像に変換できるため、その場でその画像を元にプランニングの検討ができてしまうこととなり、現地調査の時間短縮、精度の高いヒアリングが瞬時にできることとなるのである。また、関係者へのデータのシェアも可能。

実際に使って見えたこととは?

Scanatユーザーである植松千明建築事務所の植松千明さんよりお話を伺ったところ、実際に実務で使って見えたメリットは下記が上がった。

大小のさまざまな改修設計を行う植松千明建築事務所
代表 植松千明 さん

【使ってみて見えたメリット】
①現地調査の補助ツールとして活用し現地調査の時短できる(約1時間→約10分)
②現地調査からその場でラフ図面作成しながら初回打ち合わせができる
③現地調査からその場で入れ込みたい什器やインテリアの配置が検討できる
④現地調査と初回打ち合わせが一緒にできるため見積含む提案までを時短できる
⑤後から画像の確認をする上でも撮影漏れがないため安心
⑥後から寸法を確認できる
⑦後から確認する際に再び現地に行く時間が節約できる
⑧新しいツールを駆使していることで使っていない企業との差別化でアピールできる
⑨工事途中にスキャンすることで記録データとしても活用ができる

上記のように多くのメリットを享受することが可能とのことで、住宅リノベーションに関わる方にはまずおすすめとのことでした。さらに中規模以上の改修工事であっても竣工図や直に測量したデータと併用する形でも時短に繋がるとのことでした。

また、使用のポイントとしては、まだ案件として受注できていない時の提案までのラフプラン・概算見積もり作成を行い、提案までのフェーズにおいては細かい寸法を取らずとも進められるのでScanatでのデータを駆使しているとのことでした。その後、具体的に進む段階では細かい実測は必要となるため、そこからは補助ツールとして使用しているとのこと。また、スキャンする際の計測誤差を後から念の為確認できるように部屋の端から端などの大きな寸法に関してはレーザーでバックアップをとっておくと安心とのこと。

筆者として気になったポイントは「実際にアプリをすぐに使いこなすことができるのか?」ということ。植松さんによると、「その点に関してはスマートフォンを普段使っている方であれば問題なく使いこなせる仕様になっている」とのことでした。

「担当者によっては普段スマートフォンを使い慣れていない世代の方もいるかもしれませんが、現地調査はまず新人の方や若い世代の方に手伝っていただくことも多いと思うので、そういう方々にまず使っていただいて、チャレンジしてみるのがいいのでは。」

確かにこのように導入すれば、多くの事業者にとって障壁にはならないのではないでしょうか。

ウィークポイントは?

機能としてまだ弱いポイントはあるのでしょうか?

引き続き植松さんにお伺いすると、これらのポイントを持ってしても得るものの方がよほど大きいとのことでしたが以下が上がりました。

スキャンする段階でレーザーが反射してしまうミラーやガラスの面などの鏡面部分に関しては計測のエラーが起こることがあるとのことでした。そこの部分は実測値をとりつつフォローを行っているがそこは不便とのこと。また、これは機能として検討中とのことでしたが、スキャンしたデータの中では方角がわからないとのことでそれらは自身で計測するか方角が記載された竣工図などを用意するかが必要となるとのこと。

ウィークポイントも抑えておけば大きな支障にならなそうなので一安心ですね。

具体的な料金形態やコストは?

導入しようと思っている皆さんにとって気になるのは費用。具体的には以下の通りです。

初期導入費用:10,000円/社
アプリ使用料(月々):6,000円(年払)/ユーザー、9,000円(月払)/ユーザー
デバイスレンタル料(月々):7,500円〜/台

つまり、1ヶ月1ユーザーでテストしてみたいのであれば26,500円でテストが可能でした。事業者によってはアプリに対応しているデバイスがない場合もあるかと思いますが、初期費用を抑えた形でトライアルできるのはありがたいところではないでしょうか。

新機能追加!今後の展開は?

なんと先日のバージョンアップで新たな機能が追加されたようです!

その機能はなんと計測データを元に図面データ化することができるというもの。
リノベーションデザイナーであれば圧縮したい現状図の作成。この機能を駆使してそのままCADに落として作図し始めれば相当な作図のスピードアップになるのではないだろうか。

今後の展開に関してnat株式会社 若狭僚介さんにお伺いしたところ、まずは計測・作図・見積り作成の効率化を目指し、次に見据えるのは一般ユーザーへの展開とのこと。模様替えを検討する上でScanatを活用してレイアウトを検討したり新たなインテリアの購入にも繋げるそんな機能へ進化していくことを想定しているようです。

リノベーションやリフォームはインテリアを提案することも多いので事業者としても、その機能は待ち遠しいですね!

販売店や問い合わせ先

Scanatを具体的に導入したい!相談したい!という事業者や担当者の方がいらっしゃれば、開発したnat株式会社に問い合わせてみましょう!

また、7/26,27に開催するリフォーム産業フェア@東京ビッグサイトにも出展するとのことなので伺うのもアリなのではないでしょうか!

nat株式会社のリンクはこちら→ リンク
プレスリリースはこちら→ リンク

 

 

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