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2022.09.11

フローリング塗装の注意点について【みんなの失敗談】

フローリング塗装の注意点について【みんなの失敗談】

この記事のポイント!

  • 先輩の失敗談で学びを得ましょう!
  • フローリングを発注するならメーカー側での塗装済み商品が安全!
  • 現場で塗装をするなら、職人に塗装サンプルを用意していただき事前確認を実施

「みんなの失敗談」とは?

多くのことをお客様と一から決めて、多くの方が関わり作り上げていくリノベーションによる「住まい」。
どうしても失敗によるトラブルは発生してしまいがちです。しかも、住まいは工事中であれば常に後ろに次の作業が控えていますし、既にお引渡しをしていれば住んでいる状況ですので早急な対応が必要です。

一方で住まいに関するトラブルは知識と経験に伴い、対応スピードは左右されてしまうことも多いでしょう。

  • 「どうしよう、、」
  • 「何が原因なんだろう、、」
  • 「お客様になんて言おう、、」

こんなことを考え始めただけでパニックに陥り、初手が遅れてしまい、場合によってはさらなるトラブルを生んでしまうかもしれません。しかし、失敗談はあまり先輩たちも語ってくれないものです

そこで、編集部が匿名を条件にリノベーションの先輩にインタビューをして参りました!

 

「フローリングの塗装色が違う…」

今回は「フローリングの塗装色が違う…」これはどういう状態かというと、リノベーション工事が完了し、お引渡し前のお客様による検査のタイミングで、匿名Aさんがお客様とお会いして現場に足を運んだところ….

 

「あれ?フローリングの塗装色違くないですか??」

 

実際にAさんが確認したところ、やはりなぜか予定よりも濃い色になっていました。お客様に取っておいた補修用に用意していた塗装材の容器と、図面に記載されている品番を恐る恐る照らし合わせてみると予定と同じ品番でありました。

 

「んんん?何で違うんだ?」

この瞬間に不安があふれ出てきたとAさんは言います。というのも、この検査の3日後にはお客様のお引越しが控えている状況だったのと、もし張り直した場合、かなりの工程を踏むことが想定出来たからです。

 

想定される工程一覧

  1. 床に絡む造作家具一次撤去
  2. 床のフローリングはがし+絡む壁の一部解体
  3. ①②に絡む床壁の下地の補修作業
  4. ③が復旧後フローリング貼り
  5. 壁の塗装し直し
  6. フローリング塗装
  7. 造作家具再設置

ざっと書いてもこれらの段取り・手配調整を早急に行うことが必要なこととなります。その他の対応であったとしても3日での作業は酷です

 

どうやってリカバー?

次の週に引き渡しが控えるその時、匿名Aさんは早急に対応を必要となりました。どんな対応を行ったのでしょうか?

ここでの対応は以下を行いました。

  1. まずは経験のある上司に相談し対応方法を設計
  2. ①で設計された方法を現場の親方と対応方法や費用負担について協議
  3. お客様へ謝罪+対応策を提案
  4. 対応策実行

そして具体的にはこんな流れでした。

 

①まず、原因を究明。

結論からいうと職人さんの施工ミスでした。この職人さんはAさんの所属する会社とはじめて一緒に仕事をした方で、利用するオイル塗装もはじめての利用だったようで間違った塗り方をしてしまったことが原因になったようです。とはいえ、Aさんは自分のアナウンスミスが原因の一つとし判断。

 

②対応策の提示

費用分担は職人と折半としました。また、対処方法は上記のように貼り直すか、厳密には同じ色になるとは言い切れませんが、【オイル塗料に色を落とすための材の確認が取れたので、一度色を落とし、染料を予定の色に近づくように調整を行い再塗装する】方法が浮上しました。そして、お客様が決めたのは後者。理由としては引っ越しがぎりぎり間に合う方法だったためできる限り近づけることを条件に選んでいただいたようです。

 

 

自分はミスしないだろうという過信

こんな失敗は自分はしないと思っていれば大きな誤解です。自分がしなくてもチームのどなたかがする可能性もありますし、多くの案件を行っていれば必ず失敗はついて回ります。しかもリノベーションはありがたいことにどんどんニーズは上がっているので、はじめて一緒に工事を行う工務店や職人も必ず増えていくでしょう。匿名Aさんは、このような失敗はあまり語りたくないようですが後輩にあえて伝えることがあるようです。「猿も木から落ちる」ではないですがそんなマインドになっている方がいた場合にはお話をするとのことでした。

とはいえ、この失敗は本来であれば起こらない失敗のようです。どんな方法でしょうか?

 

予防方法は、主に2つ!

 

具体的には2つの方法があるようです。

 

  1. フローリングメーカー側での塗装済みの商品を提案する。なお、提案する際にはフローリングメーより塗装品のサンプルをもらい、お客様にそのサンプル現物にてお客様確認を行い、仕様を決定する。
  2. はじめての職人には指定の塗料メーカーの施工要領を必ず確認の上作業に入っていただく流れをとる。予めサンプルを実際塗装と材で職人に予行練習として作っていただき、そのサンプル現物にてお客様確認を行い、仕様を決定する。

 

基本的に①が推奨のようです。というのもデメリットはフローリングの納期が掛かるだけで、前もって発注しておけば工程に無理もないですし、塗装の安定性もあるからです。②に関してはどうしてもフローリングの納期を待てない状況や、現場でオリジナルの調色を貼ってから塗らなくてはいけない状況でなければ現場への負担と今回の失敗のようなリスク上がるのでなるべくさけた方が良いかと思います。

 

 

多様な空間ができるリノベーションにおいて、新しい素材や機器との出会いは素敵な半面、その際には必ずご自身で施工要領や特徴を確認して、工務店や職人とコミュニケーションを取っておくことが重要かもしれませんね。

 

今後も編集部では、失敗談などの情報をお伝えしていこうと思います。是非お楽しみに!

 

 

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