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2020.06.22

【6/22更新】「猫飼いたいんですけど…」からどうやってリノベーション設計はじめる?「デザインの始め方」

「デザインの始め方」とは?

いざ、リノベーションの設計をはじめようとしても何から手を動かし始めるんだろうと漠然と不安を持っている方も多いのでは?

マンションリノベーションで住宅設計をしていた編集部メンバーにとっても大きな困り事だったデザインの始め方。要望により設計に特徴が出やすい内容を厳選し、何を考え始めないといけないかのTipsをお伝えします。

過去の記事はこちら

「楽器演奏したいんですけど…」からどうやってリノベーション設計はじめる?「デザインの始め方」

「デザインの始め方」連載6回目。「ホームパーティーができる家」…思考整理術をご紹介

「デザインの始め方」連載4回目。風通しの良い快適空間…思考整理術をご紹介

「猫飼いたいんですけど…」

ライフスタイルが多様化された現在、住まいに求めることも多種多様となってきています。その中で特にマンションリノベーションはそのソリューションとして選ばれることが多く、住宅設計の中でも様々な要望に当たり悩むことが多いです。

例えば…
「猫を飼いたいのですが…」

これを聞いた時、何を考え始めればいいでしょうか?
まず多くの時間を割いて何から手を動かし始めればいいか考え、その先でリサーチを行ったことを今でも覚えています。

ここからは少しでもその量力を削減できるよう、何を考えるべきか、何を注意すべきかTipsをご紹介させていただきます。

①猫の行動可能範囲を把握

まずはじめに猫と一緒に過ごすエリアを予め把握する事が必要です。猫の動線を作る上でプランニングの初期段階でありますゾーニングに大きく関わってくる内容かと思います。はじめに確認しておかないと大きくプランニングを変更することにもなりかねませんので、必ず確認が必要になってくるかと思います。

その範囲によっては壁に猫専用の開口を設けて、ルートを確保する事が必要になるかもしれません。
また、範囲が広いと掃除が大変になるなど既に数年飼っている方なら理解があることも、リノベーションを期に飼い始める方はイメージができないこともあるので、あえて掃除については話の中で触れるように意識していました。

②猫の個体差を把握

猫の個体差により準備するべきことがだいぶ変わってくるイメージが強いです。

例えば、キャットウォークを造作してそこを猫が可愛く歩いて姿を期待しても一切使われないこともあるかもしれません。
できれば、予めお客様の猫の特徴や癖を把握しておくと的を得たアドバイスができるかと思います。
また、当然ながら大きさもある程度把握した上で設計が必要です。専用の開口を設けるにしても入らない、入りたがらない大きさでは意味がなくなってしまいます。

③各エリアに適切な素材選びが必要

上記で通り、行動可能範囲をFIXしたらそれぞれの位置で適切な素材選びが必要になってきます。例えば、トイレはお手入れしやすい床材にしたり、匂いに少しでも効果のある壁紙を使ってみたり。また、爪とぎを壁にしてしまう癖があるのなら、腰上までは研がれないようにつるつるしたパネルを貼り予防も一つでしょう。
その他にも種類は選びづらくなりますが猫がストレスなく歩きやすい床材などもメーカーによっては出ています

④居場所を作ってあげる

代表的な猫の居場所といえば狭くて暗い場所。そのほかにも、高いところが好きだったり、外が見れる場所が好きだったり、暖かい場所が好きだったりが習性として猫が持っている安心のできる場所と言われています。
そんな場所は意識的に作ってあげると、ストレスのない環境を作って上げることができるかと思います。
ただ、既に記述した通り個体差はありますし、高い場所は年老いた猫は当然登れません。

⑤逃げないように工夫

これも個体差にあたるかと思いますが、逃げる癖のある猫は予め確認しておきたいです。必要に応じて二重でドアが必要になり予算もプランも変わってきてしまいます。玄関入ってすぐドアがある風除室のようなイメージではなく、猫の行動範囲をLDKだけにしてLDK入口にドアをつければ防ぐことは可能かと思いますが予め途中で変更では場合によってプランニングの大幅変更も必要となりますので要注意です。

 

デザインテクニックの紹介

では、ここからはデザインをする上でのテクニックをご紹介しようと思います。

①通り道

既述の通り、猫の行動範囲を決めたとき、猫が入ってもいい部屋とそうでない部屋を分ける必要があります。

その中で必要になるのが、各部屋への猫のための通り道です。間仕切りやドアに猫専用の開口やドアを設けて繋げます。
例えばドアであれば、Panasonicのベリティスにはオプションパーツとしてドアの種類によってはペット用のドアをオプションパーツとしてつけることも可能です。

同様に造作する間仕切りに開口を設けエリアを区切っていきます。

パナソニック_ベリティスカタログより

②遊び場

放置していれば自然と近寄ってきてじゃれてくれる、そんなところも猫の良さかもしれませんが、

できれば見える範囲で猫を眺めてもいたいものです。

そんな時には長時間いることになるエリアにTipsの中で紹介した居場所や遊び場を提案するのをおススメします。

例えばリビングにキャットウォークの設置です。壁や天井に近い場所に縦横無尽にキャットウォークを設置できるのもリノベーションの良さです。

また、キャットウォーク自体がお部屋のアクセントになりますので素材選びによりデザインの幅も広がります。
最近では、キャットウォークに部分的にアクリル板を使い肉球やおなかを観察するマニアックな方も!?

③トイレ

見た目や匂いの関係で成るべく閉じられたところに設置しておきたいのがトイレです。
例えば、洗面カウンターの下やトイレなど閉ざされていますし、換気扇もある場所はおススメしやすいです。
また、LDKから離れている場所として玄関先などに隠し場所を設置するのも手かもしれません。

④素材の選定

Tipsの中でも紹介しましたが素材選びは重要です。例えば床材の選定する上では、お手入れ・補修のしやすさが基本的な選定の方法となります。

例えば、汚れづらいようにしっかりコーティングされた商品がそれにあたるのですが、つるつる滑っていまいケガをすることを気にされる方もいるため、クッションの効いたペット用フローリング パートナーワンという商品がEIDAIから販売されています。

特に走り回る猫にはおススメかもしれません。

実践編の紹介

ここでは上記のTipsやテクニックを活かしたプランニング例をご紹介しようと思います。想定した条件は下記です。

家族構成:ご夫婦+猫1匹
物件面積:56㎡
要望:猫と触れ合うこと、ワークスペース
猫の特徴:走り回ることが好き

before

まずは、このコロナの影響でニーズが高まっているワークスペースの存在です。

今までは週末や夜に少し仕事を処理する程度だったかと思いますが、コロナウイルスの影響を受け長時間仕事を在宅で処理することになった今であれば、ここは猫の侵入NGの範囲になる可能性が高いでしょう。

その点も踏まえまずはお客様にヒアリングを行います。

お客様からの返答は上記の通り「ワークスぺースには入らないようにしたい」との要望が上がったことを想定します。
そうすると猫とじゃれあうゾーンはLDKになりますのでLDKに猫の居場所をつくることになるでしょう。

また、猫の特徴が走り回るアクティブな性格というのを想定しているのでLDKの床はフローリングではなくクッション性のある塩ビタイルとします。さて、プランニングはどのようになるでしょうか?

after

プラスアルファで気にしたのが料理を楽しみながらも猫を観察ができるように、キッチンを対面式にしたところです。

また、猫の為という塩ビタイルをワークスペースにそのまま敷きこみワークスペースでキャスター付のワークチェアを利用しても傷が気にならなく利用も可能となるよう配慮もおこなっています。

キャットウォークや猫の通路の為の開口部の造作などは当然費用の掛かってしまうところなので、塩ビタイルの面積を広くとると、全面フローリングを敷くよりも実はコストを抑えられ予算の調整にも繋がります。

リビングのテレビボードの周りにはキャットウォークを設置して左側のドアには猫用の開口も用意。

そのままサニタリーにいけば洗面台の下部にトイレを用意する想定を行いました。

イメージ湧いてきましたか?

当然ながらこれ以外にも考えるべきことや、微調整している部分は大いにあります。少しでも皆さんに役立ってば幸いです。

今後も、様々な事例やTipsを掘り下げて見ようかと思います。是非お楽しみに。

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