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2020.04.10

「デザインの始め方」連載6回目。「ホームパーティーができる家」…思考整理術をご紹介

「デザインの始め方」とは?

いざ、リノベーションの設計をはじめようとしても何から手を動かし始めんだろうと、漠然とした不安を持っている方も多いのでは?

中古マンションリノベーションで住宅設計をしていた編集部メンバーにとっても大きな困り事だったデザインの流れ。事例をもとに始め方を解説する連載企画もついに6回目。今回は男性単身の事例を交えて、思考プロセスをご紹介いたします。

事例の紹介

ここからは実際のリノベーションの事例をもとに解説してみます。

【参考事例 データ】
・家族構成:男性単身
・物件面積:39.1m²
・築年数:43年(リノベーション完工時)

【お施主様の要望】
・ホームパーティーをしたい
・経年変化も楽しみたい
・自転車を楽しみたい
・収納量はしっかり確保

※詳しい情報はこちら(リノベる。サービスサイトより)

私がデザインを始める上で一番大切にしていたのは「軸」でした。この「軸」の傾向としては、お部屋全体の設計に大きく関わる要望や、複数の部屋への影響がある内容などが軸に当たることが多かったです。

本案件のお施主様の要望では「ホームパーティーをしたい」ことが大きな「軸」となったようです。

※連載1回目になぜ「軸」に注目したかのか記載がございます。

思考の流れ

簡単に思考の流れをまとめますとこのような流れでした。

要望:ホームパーティーをしたい

・10名程度来客があっても楽しめる

・大きな居室が必要
・料理も最低限楽しめるキッチンが必要
・プライベートはうまく分けたい

・LDK+寝室は一体の1ROOMな間取り
・トイレ洗面は一体にして少しでもLDKへスペースを
・最低限の調理スペースを確保した大きさで、壁付けキッチンに配置し、LDKをオープンに
・LDK+寝室には荷物を置かずに廊下の収納にまとめ、効率的に収納

いつも、このように要望一つ一つを掘り下げていき、住まいづくりにリンクさせていっていました。もし、この掘り下げに不足情報があればお客様に遠慮なく聞いていくことが必要かと思います。
というのも、ここの認識が間違えて進めてしまったことがありましたが、せっかく練ったプランを大きく描き直すことになり失敗をしてしまったことがあったのです。

不特定多数の方が利用する用途の建築とは異なり、あくまでも個人の空間で、個人の意見が判断基準となりますので、ご自身の持っている常識は一旦疑って良いかと思います。というよりも住宅はそれくらい自由なものですし、そこがリノベーションならではの醍醐味です。

「ホームパーティーをしたい」以外の要望は、どのようにブレイクしていったのか下記にまとめます。

 

ケース事例:リノベーション後の様子

リノベーション前の間取り

リノベーション後の間取り

広さを最大限取った1ROOM


左:自転車を二台置けるように工夫された玄関
右:廊下集約された収納機能

塗装しなおした柵は元からあったもの

自転車のメンテや植物の手入れをしやすいサンルーム

イメージが湧いてきましたか?当然ながらこれ以外にも考えるべきことや、微調整している部分は大いにあります。そもそも、お客様も十人十色で一つの考え方だけでは対応しきれないと思います。
是非、自分なりの「デザインの始め方」を作り上げてみてください。

筆者:千葉剛史 Takashi Chiba

大学建築学部を卒業後、オフィスデザインを手がける企業に新卒入社。その後、以前より強く関心のあったリノベーションを仕事にするべく「リノベる」へ。以来、数多くのお客さまの住まいづくりに携わる。現在はコーポレートデザイン本部ブランド戦略部に在籍し広報を勉強中。趣味は外遊び。友人と登山やキャンプを楽しむ。

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