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2023.10.11

ガスコンロとIHクッキングヒーターどっちが良いの!?それぞれの特徴を見てみよう!

ガスコンロとIHクッキングヒーターどっちが良いの!?それぞれの特徴を見てみよう!

~この記事でわかること~

  • コンロには主にガスコンロとIHクッキングヒーターの2種類がある
  • ガスコンロ、IHクッキングヒーター共にメリット・デメリットがある
  • お客さまの生活スタイルに合わせてコンロを選ぼう
  • 設置の際は管理規約をよく読み込み、ガス・電気の容量に注意しよう

みなさんこんにちは!
リノベーションを行うにあたり、間取りだけではなく住宅設備機器の選定も重要になってきます。
そして住宅設備機器の中でも使用頻度の高いもののひとつにキッチンが挙げられます。
みなさんはキッチンを選ぶとき何を重要視しますか?デザイン性、お手入れのしやすや収納力等色々あります。
今回はキッチンのスペックの中のひとつ「コンロ」について説明します。コンロには主に「ガスコンロ」と「IHクッキングヒーター」があり、それぞれに特徴があります。

そこで今回は「ガスコンロ」「IHクッキングヒーター」のメリットやデメリット、リノベーションするうえで注意すべきこと等を解説していきます。
ぜひ参考にしてください!!

ガスコンロとIHクッキングヒーターとは?

みなさんはガスコンロとIHクッキングヒーターについて説明することができますか?
まず最初にガスコンロとIHクッキングヒーターの種類について簡単に説明していきます。
ガスコンロとはその名の通りガスを燃料とするコンロです。

一方、IHクッキングヒーターは電磁誘導加熱(インダクションヒーティング)の略で、磁力線の働きで鍋自体が加熱します。磁力線の働きで加熱しているので天板が加熱されているわけではありません。コンロの種類は以前はガスコンロのみでしたが1998年からIHクッキングヒーターが普及し始め、現在ではガスコンロかIHクッキングヒーターかの二択になっています。

引用:三菱電機HP

《ガスコンロ、IHクッキングヒーターの種類》
ガスコンロとIHクッキングヒーターには主に「ビルトイン」「据え置き(ガステーブル)」の2種類あり、「ビルトイン」はコンロがキッチンに埋め込まれているタイプ、「据え置き(ガステーブル)」はガス台の上にコンロを置くタイプです。古い住宅や賃貸はガスコンロの据え置きの所が多いです。
またビルトインタイプにはコンロ幅が60㎝と75㎝の2種類があります。60㎝は調理台が広く使え、75㎝は大きなお鍋を余裕を持って置くことができます。開口間口はコンロ幅が60㎝でも75㎝でも同じです。

▼ビルトイン型

引用:リンナイHP

▼据え置き型

引用:リンナイHP

また、ガスコンロ、IHクッキングヒーター共に天板はガラストップが主流です。

引用:リンナイHP

ガラストップは耐久性や耐熱性に優れており、お手入れも簡単見た目も美しい為人気が高い素材です。しかし、ガラストップの上に重くて鋭利なものを落としたりすると割れてしまう可能性があるので注意しましょう。
ガスコンロの場合、ガラストップ以外にも「ガラスコート」「フッ素加工」「ホーロー」「アルミ」「ステンレス」等の素材があります。

《ガスコンロ、IHクッキングヒーターの機能》
ガスコンロとIHクッキングヒーターに備わっている機能はほとんど変わりません。どちらかというと選ぶ機種によって性能が異なります。
主な機能としては以下の機能が挙げられます。
・温度調整機能
・タイマー機能
・炊飯機能
・チャイルドロック
・鍋なし検知機能
・コンロ消し忘れ消火機能
などがあります。グレードによって搭載している機能は異なりますので、お客さまのライフスタイルによって選びましょう。

ガスコンロのメリット・デメリットとは

ガスコンロ、IHクッキングヒーターの種類が分かったところで、次はそれぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。
まずはガスコンロから説明していきます。

《メリット》
1.使用する鍋を選ばない
IHクッキングヒーターは仕組み上、使用できる鍋やフライパンの形状や材質に制限がありますが、ガスコンロは使用する調理器具に制限がありません。
その為、現在お使いの調理器具をそのまま使用することができます。

2.火加減を直接見ることができる
ガスコンロの火を直接見ながら火加減を調整することができるので、火加減が直感的に分かりやすいです。
また火で直接炙ることもできます。

3.停電時でも使える
電気を使わないので、停電時のような非常時でもお湯を沸かしたりすることができます。

4.使う時間帯によってガス代が変わらない
電気は使用する時間帯や電力量によって電気料金が異なることが多いのですが、ガスは時間帯、使用量関係なくガス代が一定の所が多いです。
その為、電力量を気にせずガスコンロを使うことができます。

《デメリット》
1.お手入れが少し大変

引用:リンナイHP

ガスコンロはごとくやガスバーナーのような部品が天板から飛び出しているため、天板に凹凸がありお手入れが少し大変です。綺麗に掃除するためにはごとくのような部品を外し、部品も洗ったりしなければなりません。

2.直接火に触れることができるので危険
直接火に触れることができてしまうので火事や火傷の危険性があります。特に高齢者や子供には危険度が高いです。
特に冬は長袖の袖口に引火してしまう恐れもあります。

3.部屋が暑くなりやすい
火を使うため、夏場は部屋の温度が上がり熱がこもりやすいです。夏場に長時間料理をする際は気を付けてください。また、火の上昇気流によって油が天井に上がりやすいので、レンジフードや天井も汚れやすくなってしまいます。

IHクッキングヒーターのメリット・デメリットとは

では次にIHクッキングヒーターのメリット・デメリットを見ていきましょう。

《メリット》
1.日々のお掃除が簡単

ガスコンロのようにごとくがなく凹凸がないので、天板を拭くだけで日々のお手入れが完了します。ごとくを洗う必要がありません。
また、調理中に鍋を少しずらしたり、天板に食材などを置くこともできます。

2.直接火を使わないので安心
電気を使用して調理するので、調理中に火に触れたりすることがなく安心です。誤って火に触れてしまったりする心配がありません。
高齢者や子供でも比較的安全に使うことができます。

3.部屋が暑くならない
火を使わないため、ガスコンロに比べると部屋が暑くなりにくく、クーラーも効きやすいです。

《デメリット》
1.使用する鍋が限られる

全ての鍋やフライパンが使用できるわけではなく、IHクッキングヒーターに対応している調理器具は限れらます。鉄や土鍋はIHクッキングヒーターが反応しないため使用できません。(機種によっては「オールステンレス対応」といって全ての金属製鍋が使用できるものもあります。)近年では土鍋の底にIH対応のプレートが貼ってあったりするものもあるので、IH対応可のものを選びましょう。

2.停電時は使用することができない
電気を使用しているため、停電時のような非常時には使用することができません。
数時間の停電であれば何とかなるかもしれませんが、数日にわたる停電が発生する場合はかなり不便になってしまいます。

リノベーションする上での注意事項は?

ではリノベーションをする上で注意すべき点はどこでしょう。コンロはうっかりすると大きなミスに繋がりかねません。ミスをしないためには現地調査や管理規約の読み込みが重要となってきます。
それではここからはそれぞれの注意点を説明していきます。

《ガスコンロを設置するときの注意点》


・ガスの容量を確認しよう

一住戸で使用できるガスの容量には上限があります。また、マンションの場合はマンション全体での容量も決まっているため、勝手に増設することができません。現地調査時に容量を確認しましょう。

・ガスの種類を確認しよう
ガスには都市ガスとプロパンガスの2種類があります。ガスコンロには都市ガスに対応するものとプロパンガスに対応するものがあるので絶対に間違えないようにしてください。
もし誤って違うものを使用してしまうと不完全燃焼や爆発の可能性があります。気をつけましょう!
▼こちらの記事も参考にしてください。
ガスメーターの見方を知ろう!

・ガスオーブンの使用の有無を確認しよう
ガスコンロに合わせてガスオーブンも設置したいお客さまもいらっしゃいます。ガスオーブンを設置する場合はガスオーブンとガスコンロをガス管で繋げる必要があるので、ガスオーブンの有無は前もって確認しておきましょう。

 

《IHクッキングヒーターを設置するときの注意点》


・電気の容量を確認しよう

電気もガスと同じく、一住戸やマンション全体での容量に上限があります。特に築年数が古いマンションの場合、既存の電気の容量が少なくIHクッキングヒーターが設置できない場合があるので気を付けてください。IHクッキングヒーターは200Vが必要ですが、100Vしか使えない場合があります。
管理規約に〇アンペアまで増設可能と書いてある場合もあるので、管理規約も読み込みましょう。
▼こちらの記事も参考にしてください。
分電盤(ブレーカー)の見方・確認方法まとめ!【マンションリノベ基礎知識】

まとめ

今回はガスコンロとIHクッキングヒーターの違いを説明しましたが、みなさんはガスコンロとIHクッキングヒーターではどちらがお好みですか?
ガスコンロやIHクッキングヒーターに触れる機会が少ない方はガスコンロやIHクッキングヒーターを使用した料理教室が開催されていたりするので、実際に機器を使用してみてください。
どちらもメリット・デメリットがありますので、お客さまの生活スタイルに合わせた機器を提案しましょう。

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