~この記事でわかること~
- インテリアプランナーは空間コーディネートのプロフェッショナル
- インテリア設計だけでなく、施工管理をおこなうことも
- 経験を積んで独立することも可能!
- 建築士は製図試験から受験することができる
みなさんこんにちは!
今まで何回かにわたって建築にまつわる資格を紹介してきましたが、いかがでしたか?今まで紹介した資格は設計や施工関係が多かったのですが、今回は少しソフトな部分に関する資格を紹介したいと思います。
今回紹介する資格は「インテリアプランナー」です。女性に人気の資格で、幅広い年代の方が活躍している資格です。
では一体インテリアプランナーとはどのような資格なのでしょうか。
今回はその「インテリアプランナー」について徹底解説していきたいと思います!
目次
インテリアプランナーとは?
まずインテリアプランナーという仕事について紹介していきます。
インテリアプランナーとは簡単にいうと「空間コーディネートのプロフェッショナル」です。
お客様の要望をヒアリングし、インテリアや住宅設備機器などトータルで空間をコーディネートし、企画から工事監理までをトータルに行う仕事です。
インテリアと言ってもソファやテーブルから内装材、カーテンや照明に至るまで多岐に渡り、工事監理も行う為センスだけではなく施工についての知識も求められます。
また、建物の設計段階から打ち合わせに参加し、設計施工についても意見を求められます。
インテリアプランナーと比較されるのがインテリアコーディネーターですが、インテリアコーディネーターより、より建築士に近い仕事となります。
インテリアプランナーの業務内容は次の6つが挙げられます。
1.インテリアのデザインイメージ作り
2.インテリアエレメントのコーディネート
3.インテリアのリフォームの提案・設計
4.インテリアの維持・管理の提案・計画
5.インテリアの設計図書の作成(空間構成、室内環境・設備の計画及び設計、内装構法や仕上げ材料の選択、インテリアエレメントのコーディネート等)
6.インテリアの工事監理
日々の仕事内容としては、
1、ヒアリング
お客様からの要望をヒアリングします。インテリアプランナーの仕事は個人の住宅に限らず、商業施設の場合もあります。
出来上がってるものだけでなく、建築の企画設計段階から打ち合わせに参加することもあるので、設計施工関係についても把握しておかなければなりません。
また予算についてもしっかりと確認しておくことも重要です。
2、商品選定
ヒアリングした依頼主の要望をもとに、インテリア設計を行っていきます。
公共施設、商業施設などを手がけることも多く、建物の用途に合わせた提案をすることが重要です。
例えば、保育園で使用する家具であれば幼児が使っても安心なものという視点で考えなければなりません。
また、納品後のメンテナンスなども考慮して商品を選定します。
3、プレゼンテーション
選定した商品をプレゼンテーションします。完成後のイメージが分かりやすいように、パースや3Dを使用したり、模型や実物を見せることもあります。
4、契約、発注、納品
インテリアメーカーと連絡を取り合い商品の確保、発注なども行います。
また、施工現場に立ち会い工事監理をすることもある為、施工関係の知識も必要になります。
ではインテリアプランナーの年収はどれくらいなのでしょう。
インテリアプランナーの平均年収は約300万円〜450万円です。雇用形態や働く企業によって年収は大きく異なってきます。
インテリアプランナーに必要なスキルは?
次にインテリアプランナーに必要なスキルを紹介します。
1、ヒアリング力
お客様の要望をヒアリングし、いかに潜在的なニーズを引き出すかが重要です。ヒアリングが不足していると、提案内容がお客様の要望とズレてしまう可能性が高く、何度も提案しなければならなくなってしまうので、非常に重要なスキルの一つです。
2、知識の吸収意欲
インテリア業界はどんどん新しいものが発売されていきます。また流行も移り変わります。
インテリアプランナーはプロとして常に最新の情報や知識を持っておかなければなりません。日頃から進んで情報収集したり知識を吸収する必要があります。
3、発想力
お客様からの要望を形にするためには、発想力が必要となります。日頃から色々な空間デザインを見て心に留めておくことが重要です。
また、インテリア計画をする建築物は室内に限ったことではありません。
4、リーダーシップ
現場を指揮することもある為、職人さんたちをまとめる強いリーダーシップが必要となります。
インテリアプランナーの就職先は?
次にインテリアプランナーの活躍の場を紹介します。
1、ハウスメーカー・リノベーション会社・建設会社
営業や設計に同行し、内装関連を提案します。提案内容は幅広く、クロスや床材などの内装材から住宅設備機器、照明やソファ、時には絵画などトータルコーディネートをします。
センスだけではなく住宅設備機器の使い勝手や素材のメンテナンスなど幅広い知識が求められます。
2、内装デザイン会社
インテリアプランナーが属している会社にもよりますが、公共施設、オフィス、商業施設、店舗、ホテルや最近では民泊などのインテリア設計を行います。
商品の機能性や素材の特徴などそれぞれの商品の知識が求められます。
また、病院などでは専門的な什器を使うこともあり、専門的な知識も求められます。
ハウスメーカーなどに比べ、施工管理を行う機会も増えます。
3、家具・住宅設備機器メーカー
主にお客様へ家具のコーディネートを行います。一概にお客様と言ってもエンドユーザーだけでなく、法人の場合もあります。法人の場合はハウスメーカーに所属しているインテリアプランナーや設計事務所からの依頼や、商業施設用の家具を取り扱っているメーカーであれば内装デザイン会社などから依頼があります。
知識を生かし、インテリアの企画に参画することもあります。
4、フリーランス
経験を積み独立するインテリアプランナーもいます。業務委託で企業と契約する方が多いです。案件獲得方法は様々ですが、最近ではフリーランスと企業のマッチングサイトを活用したり、なかにはSNSで集客を行う方もいます。
インテリアプランナーになるには?
最後にインテリアプランナーの資格試験について紹介していきます。
インテリアプランナーは学科試験と製図試験があります。建築士はなんと学科試験を免除することができ、製図試験から受験が可能となります。
受験日:学科試験6月中旬
製図試験11月中旬
受験資格:年齢・性別・国籍・学歴・職業・経験は問いません。
試験内容:学科試験
1.インテリア計画
2.インテリア装備
3.インテリア施工
4.インテリア法規
5.建築一般
製図試験
建築物における空間の使われ方、生活のイメージが判るような
インテリア設計
インテリアプランナー試験合格後すぐにインテリアプランナーの資格が与えられる訳ではなく、試験合格後0年または2年の実務経験を経てインテリアプランナーの資格申請をすることができます。
インテリアプランナー試験の詳細はこちらをご確認ください。
では気になる合格率はどのくらいなのでしょう。
合格率は22~30%となっています。
勉強時間は実務、勉強経験者で200~300時間程度と言われています。
暗記分野も多く、またインテリア施工は施工方法や現場を理解していないと難しいでしょう。また、建築に関わる部分もあり、全く初めての人にはかなり難しい内容になっています。
製図試験では平面図、展開図、透視図などが求められるため、図面を書く練習も必要となります。
しっかりと計画を立てて勉強しなければならない資格です。
まとめ
さて、今回はインテリアプランナーについてご紹介してまいりました!
女性に人気のこちらの資格、センスはもちろんですが、幅広い商品知識や施工方法の知識なども必要となってきます。
インテリアや空間コーディネートが好きな方やより建築士に近い仕事をしてみたい方是非チャレンジしてみて欲しい資格です。
では、また次の記事でお会いしましょう!
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