
~この記事でわかること~
- レンジフードの設置ルール
- 排気ダクトについての注意点
- 機器選定する上でのポイント
マンションリノベでは、ペニシュランやアイランドタイプなどオープンなキッチンの配置をご希望の方されるお客様が多い印象です。
キッチンの位置を変更する場合、キッチン本体の排水管ルートについては忘れずにしっかり検証するかと思いますが、実は確認が必須なのに忘れてしまいがちなのがレンジフードの設置方法や排気ダクトのルートです。梁が邪魔で設置出来ない・排気ダクトが回せないなど、確認不備で大きなミスに繋がりやすい落とし穴かと思います。
そこで今回は、地味に重要なレンジフードの選定や設置の注意点を押さえておきたい注意点をいくつかご紹介します!
目次
コンロからの離隔距離が重要?
キッチンのレンジフードは下記の法規によって設置条件が定められています。
建築基準法:火源(火の発生元)から調理機器に設けられた排気口フード下端までの高さを100cm以下とする。
消防法:ガスコンロやグリルの位置からの高さは80cm以上離すこと。
つまりレンジフードは、コンロなどから80~100㎝の範囲で設置する必要があるということです!また、レンジフードの設置高さは製品自体の推奨位置や、お客様の身長などにも考慮が必要なので注意しましょう。
引用元:photoAC
排気ダクトの何注意したらいいの?
レンジフードは換気扇なので外またはダクトスペースに繋がっている為、レンジフード本体の設置だけでなく『排気ダクト』(屋内の換気扇と排気口をつなぐ空気の配管)との接続を行います。
マンションの場合、排気口(スリーブ)の位置が決まっているので、レンジフード〜排気口までどのルートで排気ダクトを通すかしっかり計画しなければいけません!梁を跨ぐ場合、梁にもダクトを通すスリーブ(穴)が空いていないと、ダクトを曲げる必要が出てきます。場合によっては距離が長すぎたり・曲げ回数などによっては、換気機能が低下し、最悪キッチンの位置を検討し直す必要が出てきます。
また、排気ルートにも関係することとして要注意なのが、レンジフードの排気ダクトの接続位置です。レンジフードの上部・背面・左側・右側などの種類があります。上部に排気ダクトと接続口がある場合、接続口→天井等までの間にダクトを接続するスペースが無いと当然設置はできません。このように、排気ルートと排気ダクトの接続位置はセットで検証して、レンジフードの選定時に先回りをしておきましょう!
引用元:photoAC
レンジフードの選定にも制限が出る?
計画や条件によっては、レンジフードの選定により制限が出る場合があります。特に注意したいのが、レンジフード自体の高さとつくりです。
先に述べた距離によりレンジフードの下端がある程度決められます。そうなる天井高に限りのあるマンションリノベでは、必然的に設置できるレンジフードの高さが決まってきます。天井がそもそも低い場合などは選べる機器自体限られてくると言うことになりますので要注意です。
また、梁が干渉する場合は梁欠き等で対応できる商品もありますが、中の構造によっては難しいかったり、対応していない製品もあります。製品の細かい寸法や構造・オプション品などメーカーの資料も細かく確認が必要な場合もありますのでしっかり確認しましょう!
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