~この記事でわかること~
- 管理組合=お客様だと思って丁寧に対応することが大切
- 管理組合内の見えないパワーバランスに注意
- 信頼を得て次に繋げることにも!?
過去記事でも何度か登場している『管理組合』ですが、リノベーション工事をする際は、原則的に事前の工事申請を行い、管理組合や管理会社の承認が必要となります。
また、リノベーション工事に関する規約の内容も管理組合の総会によって決まるので、『管理組合』はマンションリノベにおいて切り離せない重要な存在です。管理組合と揉めてしまうことになったりすると、工事の長期ストップする場合もあります。
そこで今回は、管理組合との関係を円滑に進める為のコミュニケーションのコツをいくつかご紹介したいと思います!
目次
管理組合ってそもそも何?
分譲マンションなどの区分所有建物では、「建物の区分所有等に関する法律」(区分所有法) に基づいて、区分所有者全員で構成された団体=管理組合を設立することが定められています。
管理組合の目的は、マンションを管理・維持することで、マンションの法律=管理規約も管理組合が作成していて、組合員=区分所有者の意見が反映されます。区分所有法の規定に基づいて活動が行われますが、管理・維持するためには専門的な業務が多く、一部または全てを専門の業者=管理会社に委託する場合が多いです。
なお、理組合がマンション管理の主体であることは変わりありません。
リノベーションデザイナーはお客様の代理であることを意識!
リノベーション工事で担当デザイナーとして、管理組合と関わる場面は基本的に2つかと思います。1つ目が工事に関して申請を行い承認を得ること、2つ目が申請に先だって必要に応じて質問や相談する事となります。
引用元:Photo AC
そして、お客様がマンションを購入・所有していてリノベーションを行うということは、お客様=管理組合の一員になります。そして近隣住人も管理組合員です。管理組合とリノベ業者がトラブルになると、お客様が住みづらい状況になる可能性があるので、お客様の代理だということの意識はしっかり持った上で対応するのが大切です!
【ポイント】
◆誠意を持って丁寧に対応する
◆挨拶は基本
◆質疑応答はハッキリと分かりやすく
◆対面する時は身だしなみにも注意
◆冷静に落ち着いて対応する
組織内部のパワーバランスに注意
マンションによっては、管理規約とは別に管理組合内に暗黙のルールや見えないパワーバランスがある場合があります。工事の申請・承認は “管理組合” の判断が必要な場合でも、実質は “理事長” 一人の判断で決まるなんてこともあります。
つまりは、原則は管理規約がマンションのルールだが守らないといけないルールは隠れてい、、!ということです。
しっかりこのあたりは、管理人さんや、管理会社の担当者に確認を取っておきましょう。
例えば、
「工事の際にご挨拶した方が良い方はいらっしゃいますか?」
「工事する際に何か気をつけた方が良いことはありますか?」
など、さり気なく暗黙のルールを聞き出してみるのも一つです。
全て鵜呑みにしない
管理組合との関係は円満に行きたいですが、理不尽な無理難題を、もし言割れてしまった場合に、従わなければいけないかと言うとそうとも言えません。特に管理規約の内容に沿わない要望や指示を受け、それがお客様の要望や計画に支障が生じる場合は、必要に応じて抗議や協議をしていくことも大切です。
その場合は、しっかりお客様への相談を事前に行い、対話をしていきましょう!
引用元:Photo AC
信頼を得れば新規顧客をゲットするチャンス!?
マンションリノベが増えていく中で、工事をすること自体が新規顧客を得るチャンスです!マンション自体初のリノベーション工事になれば尚更です。今までリノベーションを知らなかった・興味がなかった近隣住人である管理組合の皆様に興味を持つきっかけになり、工事申請や工事中の態度が良ければ、仕事を依頼したいと思う方が出てくるかもしれません。また、同じマンションで再度リノベーション工事をする際に、前回の工事の印象が良いと「〇〇社さんなら安心」と思ってもらえて申請や工事もスムーズに進みやすくなることも!?
管理組合から「御社なら安心!」なんて思ってもらえたら最高ですよね。
そんなシゴトができるように意識してコミュニケーションをとってみて下さい!