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2021.03.04

エアコン先行配管はトラブルになりやすい!?注意すべきポイントは?

~この記事でわかること~

  • 先行配管で設置範囲が広がる
  • 配管が長くなる=冷暖房効率が落ちる
  • 高機能付きエアコンは設置できない可能性大
  • できれば施工・取り付けは分離させない!

先日のエアコンに関する記事でも書きましたが、今回はエアコンの『先行配管』について詳しく見ていきたいと思います!
実は『先行配管』は難易度の高い施工方法で、リスクもあります。しっかり理解しておきましょう。

 先行配管って何?

エアコンは本体(室内機)と室外機が出来る限り近くに設置し、隠さないで配管むき出しの露出配管を短くとするのが、お施主様にとってはきれいで望まれる状態です。とはいえ、それが難しい場合もあります。そんなときに検討されるのが『先行配管』です。

また、この方法であれば窓際に面することない個室へもエアコンが設置できるようにもなります。

画像引用:引用元:松崎電機株式会社 HP

先行配管(隠蔽配管)とは…ドレンホース・冷媒管・連結配線(渡り配線とも言います)を、壁の中や天井裏に隠し、室内側から配管が見えなくする施工方法です。文字通り、壁や天井・床が下地の段階で配管・配線を先行して施工することになります。

 ドレンホースも外部まで配管するの?

さて、ここで皆さん疑問に思いませんか?
ちゃんと勾配をつけてドレンホースを外部まで施工出来るの??「ドレンホース」とは、エアコン内部で発生してまう水を排水するための配管です。つまりは斜めに勾配がなくては排水ができません。奇跡的に可能な場合もあるかもしれませんが、ほとんどの場合は先行配管でドレンホースも外部に持っていくのは難しいと思います。

ではどのように処理するかというと、先行配管のドレンホースは、キッチン・洗面・浴室などの生活排水の配管に接続して排水する場合が多いです。

ここで注意点!!

①壁内部の結露

冷えたドレン水が流れる際に、壁内部で結露が発生する可能性があります。断熱ドレンホース+接続させる排水PV管にも保温材を利用して結露対策をしましょう!

②臭気

外部に排水していない為、接続している排水の臭気がドレンホースを介して逆流しエアコンから出てきてしまう場合があります。臭気の逆流を防ぐ、専用の排水トラップを設置することをオススメします。

 エアコンの効きが弱くなる?

実は、エアコンは冷媒管が長くなるほど冷暖房効率が低下します!

先行配管にする≒室外機までの距離が遠い場合が多いかと思います。そうなると配管も必然的に長くなり、冷暖房が効きづらくなったり、電気代が高くなる可能性があります。また、そもそも繋ぐことのできる冷媒管の長さも機器により限度があります。エアコンを選定する際に長さをしっかりお施主様へ事前共有しておきましょう。

 設置できないエアコンもあるの!?

自動掃除機能や加湿機能など「高機能付きエアコン」は、先行配管だと設置が難しい可能性がかなり高いです。「高機能付きエアコン」は別途配管が必要になったり、ゴミの排出が必要になったり、先行配管では施工・設置条件を満たさない場合がほとんどです。先行配管を検討・計画する場合は、お客様に必ず説明をしましょう!

 家電量販店では設置してくれない?

露出配管だとあまり無いのですが…
先行配管で配管工事(リノベ事業者)と設置工事(家電量販店)を別にする場合、トラブルが起こりやすくなります。一例を挙げると、「家電量販店:そもそも先行配管の場合は設置を承れない」「配管と機器が上手く接続できない」「お客様:エアコンが動かないけど、どっちに連絡すればいいの?」など、設置の際と居住後に問題が発生する可能性があります。念のため、下記対策をとっておきましょう!

対策例

・エアコン取り付けもリノベーション工事で行うようにお客様に提案する。
・購入するエアコンをプラン時に決めていただき、機種に適合する施工をする。
・責任区分を明確にする。
・お客様より購入店側へも先行配管の旨を伝えていただく。

 メンテナンスはできないの?

全てのメンテナンスができる訳ではわりませんが、先行配管にする際は配管の接続部や曲がり部分に『点検口』を設けることをオススメします!配管の専用トラップを設置した場所は排水のごみなどがつまりますし、曲がり部分は破裂や亀裂が生じやすいので、点検できるように『点検口』をそれぞれ設けておくと安心です。