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2020.08.21

【みんなの失敗談】え?エアコンの冷媒管が違う⁈


〜この記事でわかること〜

  • 家庭用エアコンの冷媒管は「2分4分配管」と「2分3分配管」の2種類
  • 容量が大きいエアコンは冷媒管の種類に注意!
  • 高機能付きエアコンは先行配管に不向き
  • コンセントの種類・電圧は要確認

あ・・・あつ・・い・・・暑いですね、日本の夏。
2020年、記録的猛暑が続きました。エアコンがない生活なんて、考えれられない人が大多数なのではないでしょうか。

今回は、そのエアコンが取り付けられない!とクレームをいただいた匿名Aさんのお話です。「エアコンの取り付け方が、まだあやふやな方」「冷媒管に種類なんてあるの?」「先行配管を取り付ける際に確認する事分からない!」という方にはおすすめです。

「付けられないエアコンがあるなんて聞いてないです!」

お引き渡ししたお客様から「自身で手配した業者に来てもらったらリビング用に買ったエアコンが付けられないと言われた!」という連絡を受けたAさん。

「なにか、施工不備があったのかな…」と記憶を辿りました。

設計時に「リビングに隣接する室内窓のある寝室もまかなえるようにしたい」という希望を受け、14畳以上スペックのエアコンが付けられるように、200Vのエアコン用コンセントも実装し、モダンですっきりとしたお部屋がお好みだったため、先行配管(隠蔽配管)の施工をしていました。

―  「先行配管の接続に不慣れな業者が、まれに苦戦して取り付けできないことがあるらしい。」という話は同僚から聞いたことがあるな。でも今回は、お客様自身で業者を手配しているわけだから、そのことでこちらに連絡がくることはないはず…

(何がいけなかったんだろ?)

にぶさんぶ?にぶよんぶ?

お客様に何が要因だったのか伺うと…
その業者は「このエアコンは2分4分配管が必要なんですが、先行配管されてるのは2分3分配管なので、取り付けられないです」と伝えられたそうです。

(・・・にぶさんぶ?にぶよんぶ?知らない・・・)

お客様への連絡を終えたAさんが上司に確認すると、「エアコンの冷媒管は機種によって径の大きさが異なるため、先行配管をする際は事前に確認して配管しなければいけない。施工店との確認はなかったのか?」との指摘を受けたそうです。

【 原因 】
Aさんは、その事実を知らぬまま、現場に特段指示をしておらず、また施工店は、14畳エアコンくらいなら2分3分配管だろうとの独断で先行配管していたのでした。
しかし、実際にお客様は寝室まで充分にいきわたるように2分4分配管の20畳用エアコンを購入されていました。

【 対応 】
お客様には、すぐさま確認不足を謝罪し、施工店を再度手配、2分4分配管に取り替えて塗装を仕上げ直す是正工事をしました。
その結果、連絡を受けてから1週間後に購入されたエアコンが稼働できるようになりました。

知ってる?冷媒管の種類?

Aさんと同じように、「にぶさんぶ?はて?」となった方!!ここで、冷媒管について確認しておきましょう!冷媒管とはエアコンの室内機と室外機をつなぐ2本の銅配管のことです。この2本銅管は、液管(細萓)ガス管(太管)の役割があり、管径はそれぞれ異なります。

家庭用ルームエアコンで使用される配管は、以下の2種が一般的。

冷媒管の種類外径(mm)特徴
2分3分配管6.35φ , 9.52φ5.6W以下のエアコンに多い
2分4分配管6.35φ , 12.7φ6.3W以上の容量の大きいエアコンに多い

※1インチ→25.4㎜を8等分し、1/8を1分(ブ)と呼んでいる。
※上記はあくまでも参考です。メーカーや機器の性能によって異なるので、都度確認してください。

”にぶさんぶ”とは、この管径のサイズの呼び方だったんですね。2分4分配管は、2分3分に比べてガス管が太くなるので曲がる回数が多いと配管が大変だと設備屋さんから聞くことが多いです。先行配管の経路にも配慮できるといいですね!

先行配管をする前に確認することってあるの?

さらにAさんは「冷媒管のサイズだけでなく加湿機能があるかどうかも注意したほうがいいですよ!」と忠告してくれました。そのお客様は、ダイキンの”うるるとさらら”の加湿エアコンを選定されており、別途加湿ホースの取付が必要だったそうです。

最後に先行配管をする前に注意すべき確認事項をみておきましょう!


<先行配管(隠蔽配管)工事の確認事項>

  1. 点検口があり壁の中の状況が確認できること
  2.  ドレンパイプが塩ビ製で排水先が把握できているか?
    └ 配管の状態、経路、ドレン勾配は適切か?
  3.  換気/加湿など高機能付きエアコンを選定していないか?(機種によって設置不可)
  4.  電圧は200Vで問題ないか?
    ※Wチェックできるように必ず購入予定品番を確認しておきましょう。

この話を聞くまで、「エアコンの先行配管って、部屋がすっきりキレイに見えるから素敵!」と安易に取り入れたいなと思っていましたが、お客様との連携が必須な箇所だと感じますね。

当時のことを振り返るAさんは、「真冬前の時期で断熱性能の高いお部屋だったのでお客様にはなんとか工事を待っていただくことができましたが、今年のような猛暑の時期に同じことが起きていたらと考えると、冷や汗がとまりません」と、苦虫を噛み潰したような顔をされていました。みなさん、先行配管をする際は、着工前にお客様に購入するエアコン決めていただき、施工店と確認して進めましょう!