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2020.12.17

【インタビュー】リノベーション設計職への転職。そのやりがいや必要なスキルとは…?

【インタビュー】リノベーション設計職への転職。そのやりがいや必要なスキルとは...?

リノベーションの需要が高まる近年。リノベ業界は、着々と拡大しています。
そんな中、リノベ設計職への転職を考えている皆さんの中には、

リノベ設計職の面白さって何?必要なスキルって何?
同じ設計職の仕事でも、疑問点をお持ちの方も多いはず。

今回は、そんな皆さんに向けて、
実際に他業界からリノベ設計職へ転職した武藤さんに、転職サイトではわからない、リノベ設計職のあれこれを聞いてきました!

 

▲今回インタビューした武藤さん。
前職では、5年間、オフィスや店舗など大きな案件のプロジェクトマネジメントをメインに行っていました。そして現在は、マンション一室のリノベ設計職として5年のキャリアを積んでいます。
今回は、主にマンションの一室リノベーションに関するやりがいを聞いてきました!

 

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リノベ設計職に転職したきっかけ

 

ーなぜリノベ設計職に転職しようと思ったきっかけはなんですか?

自分で団地の一室を設計から工事までセルフリノベーションをしたことがきっかけで、既存の良さを活かしながらデザインするリノベの面白さを感じたからです。

また、勤めている会社のリノベーションフローだと、1件のリノベーション設計施工期間が3カ月程度なので、1年間で何件も設計実績を積むことができ、自分の努力次第でたくさん経験を積めるという点にも惹かれ、転職を決めました。

 

ーリノベーションを自分でやるってすごいですね。それはどんなきっかけで?

自分でリノベーションしたきっかけは、前職が設計のプロジェクトマネージャーだったので、自分の手で設計した作品が少なく、ポートフォリオに載せられる事例を作る必要がありました。

どうやって事例を作ろうか考えていた時に、UR団地でDIY可能住宅という物件があり、これを自分の実績にしようと、自分で設計・解体から施工工事まで行うことにしました。

 

ー特にどんな部分に面白さを感じましたか?

私がリノベした物件は築50年になる、とても古い物件でした。

そんな物件に新しい価値を与えられたことが一番面白く感じたことです。

ずっと空き家で、誰にも見向きもされなかった物件が、私がリノベしたことで、友達や周囲の人に興味を持ってもらうことができました。そして、友達を呼んで集まったりしていると、この間まで何もなかった場所に新しい交流が生まれているという実感が湧き、リノベの面白さを実感しました。

 

リノベならではの、元あるものを生かすからこその楽しさ、やりがい

 

ーリノベ設計をしていて面白いところはどんなところですか?

一番の醍醐味は、中古物件をリノベーションするからこそ、お客様に感じていただける喜びがあることです。

お客様と物件の内覧にいくと、お客様はリノベーション前の古い状態を見て、「これが自分たちの理想の家になるんですかね。」と、不安になったりもします。

そんな不安な状態から、プロジェクトを進めていって、実際に引き渡したときに、「あの古かった物件が、こんな風に変わるんですね!」とお客様に喜んでもらえた時には、すごくやりがいを感じますね。

 

ーそれは中古リノベーションならではのやりがいですね。”リノベの楽しさ”でいうと、どんな所がありますか?

築30~40年のマンションは数多くありますが、各マンションにはそれぞれ違ったポテンシャルがあるんですね。
例えば、ベランダからの眺望がいいとか隣のマンションと距離があるので日当たりや風通しがいいとか、竪管がまとまっていてレイアウトがしやすいとか。


でも中には、構造的に壊せない壁があって間取りの制限がかかってしまうというようなネガティブ要素にはたらく特徴をもつ物件もあるんですよね。


そういったネガティブな要素を逆手にとって、その物件でしか実現できない間取りやデザインを提案した時に、お客様に喜んでいただいた時はすごく楽しいです。元々ある物件のポテンシャルを活かせるのはリノベーションならではだと思いますし、リノベ設計職のやりがいでもあると思います。

 

ーその物件のポテンシャルを生かすって素晴らしいですね。他に、武藤さんのやっているマンション一室のリノベ設計をしていていいと思う所はありますか?

前職の時は、1000平米程度の大きい案件が多かったので、一つの案件に色んな人が携わって設計施工していました。
でもマンション一室のリノベなら60~80平米程度のスケールが多いので、一人で設計から現場監理まで出来るというのが大きな違いだと思います。

一人で進めるのは大変なことも多いですが、それも自分の経験値としてスキルアップに大きくつながっていると感じます。

 

マンションの一室リノベは、ここが惜しい。

 

ー逆に以前の方がよかった点について、リノベ設計をして感じることがあれば教えて下さい。

前職との比較でいうと、やはりマンションリノベーションとオフィスは物件の規模感が異なるので、空間構成の自由度はオフィスの方が高かったと感じますね。

例えば、抜け感のある間取りなどは広いオフィスデザインの方がやりやすいと思います。

 

リノベ設計5年目。身に付いたスキル、今後やっていきたいこと

ー以前培ったスキルで、今のリノベ設計に生かされている、繋がっていると感じるスキルは何ですか?

前職で行っていたメインの仕事が、コンペに勝つまでの動き方や、打合せ参加、マスタースケジュール管理等だったので、マンションリノベの打合せでも、打合せや工程管理、根回し的な動き方は生かされていると思います。

 

一方で、オフィスや商業の設計と、住宅の設計は全く寸法が異なるので、通りやすい通路幅などの基本の寸法や、住宅設計ならではの知識は、一から覚えていく必要がありました。

 

ーリノベ設計を5年経験し、今後どんなことをしたいと考えていますか?

私は、一つの案件ごとに新しい挑戦をさせてもらっていて、自分オリジナルの設計をするように心がけています。そんな風に、今後もリノベーションだからこそできる新しい挑戦をしていきたいと思います。

 

ー過去の挑戦で特に身になった経験はありますか?

以前引き渡しをした物件は、5m近いキッチンを作ったり、片持ち階段をマンションでつくったり、あまり見かけないような新しい提案をし、実現してきました。

その物件は、L型の物件で壊せない壁があるなど、間取りに制限があり、部屋が作りにくい物件だったのですが、お客様からは3部屋欲しいという要望がありました。

ただ、その他の色々な条件を満たしていくとどうしても2部屋しか取れません。

そこでロフトを3部屋目として提案させていただき、ロフトへ繋がる片持ち階段を合わせて作ったんです。そんな風に、既存の制限がある中で、お客様の要望に応えながら、新しい挑戦をできるのはリノベ設計職だからこそ得られる経験だと思います。

ー武藤さんありがとうございました!

 

このインタビュー記事を読んで、リノベ設計職への転職を検討されている方は是非、下記内容もご覧ください!

 

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