リノベーション工事を始める前に作成が必要な書類の一つに『工事のお知らせ』がありますが、皆さん、何のことだか分かりますか?
マンション毎の管理規約やルールによって異なりますが、着工前には近隣・住人の方に工事をする旨をお知らせするのが大前提です。
その為に『工事のお知らせ』の書類を作成して、掲示・ポスト投函をするのが一般的です。
今回の記事では、「工事のお知らせってなんで作るの?」「どういう内容を記載すればいいの?」など例文を交えながら解説していきたいと思います!
目次
何の為に作るの?
そもそも、どうして『工事のお知らせ』を作成しなくちゃいけないのでしょう?
主な理由は、
◆管理規約やルールで決まっているから
◆トラブル・クレーム回避
◆マナー
マンション=共同住宅で老若男女様々な方が住んでいて、生活スタイルもバラバラです。
今年はコロナの影響で在宅ワークの方も増えて、そんな中でお知らせも無くリノベーション 工事が始まったらどう思いますか??
特にフルリノベーションの場合、解体時には家に居られないほどの騒音・振動が続きます。
また、資材の搬入・搬出等や職人さんの出入りでご迷惑をおかけします。
それが分かっていなければ、ただの書類作成の “作業” になってしまいます。
まず何の為の “シゴト” かを理解して作成しましょう!
作成前にすべきことは?
実は『工事のお知らせ』を作成する前にやるべきこと・やっておいた方がいいことがあります。
①管理規約の確認
管理規約にリノベーション工事の際に必要な手順や準備物等の記載がないか確認をして下さい。
記載があれば、その内容を遵守して作成しましょう。
②管理人・管理会社への確認
工事のお知らせ関して管理規約に記載がない場合は勿論ですが、記載してある場合も内容に変更・追加ルールがないか確認をしましょう!
現地調査の際に、合わせて下記の項目を確認しておくとスムーズです。
・掲示場所
・掲示するタイミング
・ポスト投函の可否など
③お客様に説明
『工事のお知らせ』を作成し、掲示・投函したりする旨を作成前、もしくは掲示前に説明して、ご理解・ご了承を得ましょう!
何をお知らせすればいいの?
拝啓〜敬具での挨拶や文言はさておき、『工事のお知らせ』に記載した方が良い項目を挙げてみたので参考にしてみて下さい!
- 工事内容
- 工事場所(号室)
- 工事期間
- 作業時間
- 工事休みの日(曜日)
- 責任者・連絡先
- 大きな音やニオイが発生する工事期間
工事中の騒音と臭気は、どうしても近隣クレームが起きやすくなります。
お知らせで通知しているのとしていないのでは差が出る場合が多いので、特記として記載することをオススメします!
『工事のお知らせ』の参考例文
作成時のポイントは?
①用紙1枚にまとめる
掲示スペースも限られています。
1枚に簡潔に分かりやすく書きましょう。
②文字の大きさ
ご高齢の方でも見やすいように文字は小さくならないように注意しましょう。
大事な内容は太字にするのも一つです。
③個人情報
- 工事場所の号室は必須ですが、施主名(お客様名)は記載しないことが多いです。
- 記載する現場責任や連絡先は会社によるので、フォーマットなどが無く、分からない場合は上司に確認しましょう!
- 職人さんの個人名や携帯番号などを勝手に記載するのもNGです。
掲示場所の注意点は?
ほとんどの場合は、マンションエントランに共用の掲示板があり、そこに掲示することになるかと思います。
掲示板以外の場所では、住人の利用頻度の高いエレベーター内にも掲示をするよう指示がある場合もあります。
・掲示する前に管理人・管理会社に一言声掛け!
・プッシュピンは出来れば持参!
・テープ跡は残らないように!
・他の掲示物に注意!
投函・配布の際の注意点は?
『工事のお知らせ』の近隣や住人へのポスト投函・配布も、マンションの決まりや指示があればそれに従って行ってください。
ただ、投函や配布については「特に決まってないよ。」というマンションもあるかと思います。
その場合、最低でも隣接する上下左右・斜め上下には、挨拶をしてお渡ししましょう!
また、解体時などの騒音は躯体を通じて広範囲に広がる可能性があり、現場から3・4階上下の部屋からもクレームが出ることもあるので、少し広めに投函することをオススメします。
その他資材の搬入・搬出経路にある住戸の方にも迷惑が掛かるので、挨拶をしてからお渡しする、または投函をしておくと良いでしょう。
既に他の部屋でリノベーションをしているマンションの場合は、投函・配布の範囲を管理人さんや管理会社に相談するのも一つです。
最後に『工事のお知らせ』を印刷したら、必ず間違いがないか確認して下さい!
特に数字(号室・日付・時間など)は打ち間違いが多いです。
特に社外に出る書類は、会社の質や信用問題にも繋がるので、作成した内容には責任が伴うことを忘れない様にしましょう!