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2020.08.13

【みんなの失敗談】た、建具が入らない!?


〜この記事でわかること〜

  • 建具周りのミスは何に繋がる?
  • 細かな確認が建具周りのミスを防ぐ!
  • 大事なことは、関係者を巻き込み早急に話し合いの機会をつくること
  • 自分はミスしないという過信はゴミ箱へ!

「みんなの失敗談」とは?

多くのことをお客様と一から決めて、多くの方が関わり作り上げていくリノベーションによる「住まい」。

どうしても失敗によるトラブルは発生してしまいがちです。しかも、住まいは工事中であれば常に後ろに次の作業が控えていますし、既にお引渡しをしていれば住んでいる状況ですので早急な対応が必要です。一方で住まいに関するトラブルは知識と経験に伴い、対応スピードは左右されてしまうことも多いでしょう。

「どうしよう、、」と考え始めただけでパニックに陥り、初手が遅れてしまい、場合によってはさらなるトラブルを生んでしまうかもしれません。

皆さんが同じ失敗を繰り返さないように、是非一読していただけたらと思います!

「建具が入らない・・・」

リノベーション工事が始まり、壁の下地が終わろうとしていた頃、現場から1本の電話が入りました。「建具枠を取り付けているんだけど、LDK(リビング・ダイニング・キッチン)入り口のドア枠が入らない・・・図面の寸法合ってる?」と恐怖の内容的でした。

頭の中は「えっ・・・(思考停止)」

本当に建具が入らないとなると、(場合によっては)壁下地の段階とはいえ大掛かりなやり直しが発生してしまいます。書き上げると頭が痛くなりそうなので、内容や工程は異なりますが、勇気のある方は過去の下記記事の想定工程をご参照下さい。

「【みんなの失敗談】冷蔵庫が入らない!?先輩達の失敗から学ぶチェックポイント」

設計内容は?

原因や対応方法についてお話しする前に、まずはどういうプランだったのか簡単にご説明します。


  • 建具の場所:LDK入り口(玄関ホール⇄リビング)
  • 建具の種類:片開きドア
  • 建具周り:LDK側ドアの左右には、”冷蔵庫+キッチン造作収納カウンター” と “造作デスク兼収納” がありドア両側にゆとりはほとんど無し。玄関ホール側ドアの左右には、ゆとりあり。

どうやってリカバリー?

今回の対応は、問題が発生した際の基本の流れで対応しました。
本当にこの基本が大事です!!(案件を担当する方はこの流れが出来て当たり前!じゃないと問題は膨張もしくは逆に増えてしまいます)

  1. 原因を究明
  2. 経験のある上司に相談し、対応方法を検討
  3.  ②で相談した方法をもとに、現場の親方と対応方法や費用負担について協議
  4.  お客様へ謝罪+対応策を提案
  5. 対応策実行

原因は何?

さて、今回の建具が入らなかった原因ですが、いくつかの要因があったのでご説明します。

①図面が違っていた

まず、一番あってはならない図面のミスが大元の原因です。有り得ないのですが、平面図の建具の寸法が寸法線作図時の自動入力にはなっておらず、寸法数字を手入力にしていました。その結果、図の建具幅と寸法線の数字が違っていたのです!

② 余裕の無い計画

余裕を持たせずに「冷蔵庫→キッチン造作収納カウンター→建具→造作デスク兼収納」を計画していました。といっても、壁全長幅が50〜100mm程度の(図面と実際の)誤差は鑑みていました。

③ 躯体の歪み

経年した躯体の壁や床には歪みが生じています。今回の物件も築年数が経っていて、特に壁の歪みが大きかったようです。そのため、”50〜100mm程度の誤差は鑑みていた”としても、歪みによって誤差を飲み込んでしまっていました。

④ 現場確認不足

下地の軸組段階で、必要有効幅が取れているかの確認が出来ていなかったようです。確認をする状況(どこまで工程が進んでいるか)によっては全てが確認出来ない場合もあるかと思いますが、これもあってはならないことです。

どうやって対応したの?

上司や現場と協議をし、謝罪や原因を説明をした上で、2つの対応方法をお客様にご提案することになりました。

①ドア幅を優先させる案

キッチン造作収納カウンター、又はデスク兼収納を計画より幅を縮小させてドア幅を計画通り入るようにする。(お客様へのリスク:壁の位置を変更する必要があり、壁下地をやり直さないといけないため、工期が伸びてしまう可能性がある。)

②ドア幅を計画より縮小する案

建具幅を約30mm小さくする。ドアが木製框組デザインだったため、大工さんが枠と縦框を其々少しずつ削り小さくする方法。(お客様へのリスク:建具幅が計画より小さくなる為、LDKに設置する大型家具や家電の搬入経路が狭くなる、家具や家電のサイズ制限が計画時より厳しくなる可能性がある。)


リスクも合わせてご説明し、②のドア幅を計画より縮小する案でご了承をいただき、対応しました。

同じミスをしない為には?

今回の失敗原因から、同じミスをしないための学びをまとめてみました。

図面の寸法、数字への責任を持つ!

図面はお客様への提案ツールでもありますが、現場への指示書になります。図面に描いた図や線・文字・数字全てに責任を持ちましょう!そうすれば、作図も確認作業もより慎重になり、図面のミスが減るようになるはずです。

確認作業に手を抜かない!

色んなところで耳が痛くなるほど言われているかと思います。”やる事がいっぱい・時間が無い・現場の親方や職人が何も言ってこない” そんな時こそ落ち着いて確認をして下さい。先輩や同僚・現場の方に協力してもらって確認するのも一つかと思いますが、人任せには絶対しないことです!

失敗から学ぶことは本当に多いので、是非、他の【みんなの失敗談】も読んでみて下さいね!


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