目次
「防音室」とは?
防音室とは、遮音性能を備えたお部屋のことです。浮構造などで室外への透過音を抑えたり、室内への雑音や騒音を防いだりします。
マンションに防音室設置の注意点
ライフスタイルが多様化された現在、住まいに求めることも多種多様となってきています。その中で特にマンションリノベーションはそのソリューションとして選ばれることがあり、住宅設計の中でも様々な要望に当たることが多く、悩むことも多々あります。。
例えば…
楽器演奏したいんですけど…
これを聞いた時、何を考え始めればいいでしょうか?
まず相当数の時間を割いて何から手を動かし始めればいいか考え、その先でリサーチを行ったことを今でも覚えています。
ここからは実際に何を考えるべきか、何を注意すべきかTipsをご紹介させていただきます。
①原則自社ではやらない方が効率的
戸建てであれば近隣との間隔次第で何もしないで演奏している家もあるかもしれません。ただ、マンションであればすぐ隣は近隣の方がいますので、相当な知識をもって対策を行う必要があります。一から勉強して行う事は免許もいらない工事ですので可能ですが、この領域は特殊領域ですし、保障の範囲も予め練っていかないと大きなトラブルにも繋がります。
原則外部の専門業者にお願いすることが効率的でおススメです。ハウスメーカーなども外部を利用していると聞きます。
②防音工事の工事費用は高額
防音工事をしっかりやるとすると相当金額がかかってしまいます。オーダーで工事する前提で考えると、例えば6畳を防音すると300万円前後かかる場合もありますので全体の予算を組む前、物件探しから行っているリノベーション企業であれば事前審査の前の資金計画時点で見込んで置くことが必要になると思います。
なお、オーダーよりも価格が安いユニットタイプもありますので金額や内容に応じては検討するのもアリかと思います。
③何の楽器を演奏したいのか、何時まで演奏するか確認
楽器によっては防音のレベルや対処方法が変わるようですので必ず確認することになります。例えば、ドラムなどは音もそうですが衝撃がコンクリート躯体に伝わらないようにする必要があるそうです。また、楽器によっては部屋の大きさや形、壁厚(300mmくらい)などにも影響します。
何時まで演奏するかをなぜ確認する必要があるかというと、隣人が寝る時間(夜間~早朝)には音に配慮するレベルが各段に上がるようです。やはり微量な振動でも寝ていると感じてしまうので、その時間帯でも演奏したいとなれば相当防音レベルを上げる必要があるようです。つまり、仕様・金額に影響します。
④防音室は梁、配・ダクトが絡まない位置へ
原則、マンションリノベでは防音室は梁、配管が絡まない位置へ配置が必須です。上記の通り壁厚が300mm程度行くというと天井や床も同様に相当厚くなります。梁が絡むとマンションでは部屋として機能しないほど天井高が確保できなくなります。
配管やダクトも音が伝わってしまうルートになりますので、防音室に絡んでしまう場合は、壁同様に防音処理をする必要が出てきてしまいます。この処理の為に床・天井が部屋を圧迫してしまっては梁同様機能しなくなってしまいます。
⑤業者との工事区分・工程を把握
いつも使っていない業者の調整は必ずと言っていいほど工程の遅れなど現場でトラブルが発生しやすくなってしまいます。しっかり工事内容や区分を各社事前整理の上で工程を組みましょう。また、業者と調整することにより仕上げをそろえることや仕上げ工事は他居室の業者でまとめることも可能です。
イメージ湧いてきましたか?
当然ながらこれ以外にも考えるべきことや、微調整している部分は大いにあります。
少しでも皆さんに役立っていれば幸いです。
今後も、様々な「○○したいんですけど…」を掘り下げて見ようかと思います。是非お楽しみに。
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