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2020.03.18

「デザインの始め方」連載3回目。お互いの気配を感じられる空間…思考整理術をご紹介

「デザインの始め方」とは?

いざ、リノベーションの設計をはじめようとしても何から手を動かし始めるんだろうと漠然と不安を持っている方も多いのでは?
中古マンションリノベーションで住宅設計をしていた編集部メンバーにとっても大きな困り事だった始め方。事例をもとに始め方を解説する連載企画の第三回目。
今回はファミリータイプの事例を交えて、思考プロセスをご紹介いたします。

事例の紹介

ここからは実際のリノベーションの事例をもとに解説してみます。

【参考事例 データ】
・家族構成:ご夫婦+子ども1人
・物件面積:91.84m²
・築年数:24年(リノベーション完工時)【お施主様の要望】
・お互いの気配を感じられる
・ライフスタイルの変化に対応
・空間全体に一体感を
・一体感の中で遊びを利かせたい
・キャンプ好き
※詳しい情報はこちら(リノベる。サービスサイトより)

私がデザインを始める上で一番大切にしていたのは「軸」でした。この「軸」の傾向としては、お部屋全体の設計に大きく関わる要望や、複数の部屋への影響がある内容などがこれにあたることが多かったかと思います。
本案件のお施主様の要望では「お互いの気配を感じられる」ことが大きな「軸」となったようです。

連載1回目になぜ「軸」に注目したかのか記載がございます。

思考の流れ

簡単に思考の流れをまとめますとこのような流れでした。

要望:お互いの気配を感じられる

・LDKに集まれるように
・長時間滞在する書斎もつくりたい

・お子さんとも料理ができるように
・みんなが集まりやすい居心地をプラス
・書斎とLDKは隣接させる

・ダイニングテーブルも作業場になる大きいキッチン
・大き目のソファも置ける広いリビング
・書斎&LDK間には開けることもできる室内窓を設置

いつも、このように要望一つ一つを掘り下げていき、住まいづくりにリンクさせていっていました。もし、この掘り下げに不足情報があればお客様に遠慮なく聞いていくことが必要かと思います。というのも、ここの認識が間違って進めてしまったことがありましたが、せっかく練ったプランを大きく描き直すことになり失敗をしてしまったことがあったのです。
不特定多数の方が利用する用途の建築とは異なり、あくまでも個人の空間で、個人の意見が判断基準となりますので、ご自身の持っている常識は一旦疑って良いかと思います。というよりも住宅はそれくらい自由なものですし、そこがリノベーションならではの醍醐味ですので楽しんでいたところでした。

「お互いの気配を感じられる」以外の要望は、どのようにブレイクしていったのか下記にまとめます。

ケース事例:リノベーション後の様子

リノベーション前の間取り図

リノベーション後の間取り図

実際の写真

お子さんも交えて料理を楽しめるダイニングキッチン

大きな室内窓によりLDKと繋がる書斎

広々とした玄関(左)とストレージ(右)

左:LDKの壁の木板張り部分
右:輸入クロスが映えるトイレ

こちらのお部屋に住んで数年になるお施主様より、この記事を書くに当たりインタビューした際に、今のお住まいに関して下記のようなコメントを頂きました。こちらも是非参考ください。

・家族がさらに増え、生活の変化が多いのですが、柔軟に対応できるようにしといて良かった!
・大きめに作った玄関とストレージはベビーカーや三輪車を置きっぱなしでも気にならないし、食材配達用BOXも隠しておくことができて便利!
・LDK~廊下に段差がないので、子供たちが自由に駆け回っても安心!
・子供がお手伝いに興味が出てきたので、ダイニングテーブルで材料をたくさん広げながら一緒に料理をする週末が楽しい!
・子供部屋をどんな風に追加リノベーションをするか考えるのが楽しい日々です!

イメージが湧いてきましたか?

当然ながらこれ以外にも考えるべきことや、微調整している部分は大いにあります。そもそも、お客様も十人十色で一つの始め方では対応しきれないと思います。是非、自分なりの「デザインの始め方」を作り上げてみてください。

 

筆者:千葉剛史 Takashi Chiba
大学建築学部を卒業後、オフィスデザインを手がける企業に新卒入社。その後、以前より強く関心のあったリノベーションを仕事にするべく「リノベる」へ。以来、数多くのお客さまの住まいづくりに携わる。現在はコーポレートデザイン本部ブランド戦略部に在籍し広報を勉強中。趣味は外遊び。友人と登山やキャンプを楽しむ。

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