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2023.04.27

【超個性的!?】最近の若手海外リノベーション建築家紹介!

【超個性的!?】最近の若手海外リノベーション建築家紹介!

~この記事でわかること~

  • 個性派建築家のリノベーション事例!
  • リノベーションやDIYのヒントになるかも!
  • リノベーションへの興味が深まる!

「せっかくリノベーションするなら個性的なお家にしたい!」「最近リノベーションに興味があるけど、どんな事例があるのだろう。」「面白いものはないだろうか。」というお悩みはないでしょうか?
今回は、そんな疑問に応えるべく、海外の個性的なリノベーション事例を4つご紹介いたします。

この記事を読めば独創的な自分ならではのリノベーションのヒントになること間違いなし!

 

「無骨な鉄骨が繊細さに⁈ ADVVT/caritas」

最初にご紹介するのは、ベルギーの建築家ADVVT(architecten de vylder vinck taillieu)です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベルギーのゲントを拠点に活動し、数々の斬新で個性的なリノベーション作品を作っています。
筆者である私はこれを見るためにベルギーを旅行したほどに大好きな建築家の一人です。

リノベーション大国といえばお隣のオランダが有名ですが、実は日本人好みの細かい操作で密な空間を作る能力はベルギーのほうが秀でています。

ADVVTの特徴としては斬新でありながらかつ圧倒的な操作の細かさが挙げられます。
またリノベーションでなくても彼らの作品はオリジナル家具のデザインや作り方、鏡の扱いが非常に面白く、インテリアを考えるときにもヒントになるのではないでしょうか?

他に代表的な作品として、壁が切断されたverzameld werk」やミラーの扱いが斬新なtwiggy」が挙げられます。
またADVVTはこの規模間の建築家には珍しく日本語の作品集がTOTOから発売されています。大量の写真で多くの作品を網羅した良書で値段もお手頃なので斬新奇抜なリノベーションがお好きな方はぜひお手に取ってみてください!

ADVVT 公式サイト

作品集

 

「天井に届かない柱⁈ fala/house with four columns」

ファラによる、ポルトガル・ポルトの住宅「house with four columns」。建築的な装置として考案された天井と切り離された柱によって住まい方を示唆 | architecturephoto.net

引用:アーキテクチャーフォト

2番目にご紹介するのはポルトガルの建築家falaです。
奇抜な色使いと柱が特徴なこの三人組の建築家、実は皆が日本の有名建築家のもとで修業を積んだ経験を持ちます。

そのうちの一人は日本住宅建築の巨匠である篠原一男のもとで学びました。
篠原の住宅の特徴は何といっても印象的な柱が空間の要になっていること。

埼玉県立近代美術館 on Twitter: "【篠原一男】 「戦後日本住宅伝説」展の作品紹介。写真は篠原一男 《白の家》1966年(撮影:新建築社写真部)です。「住宅は芸術である」と宣言した篠原の初期の代表作で、白漆喰壁の伝統的な外観の内に、白い長方形の抽象的な空間が ...

篠原一男/白の家

引用:埼玉県立近代美術館twitter

falaの特徴的な柱のデザインはここからきていると考えると日本の空間作りとポルトガルの色彩感覚がミックスされた、なんとも親近感の湧く建築家です。

随所に日本的な特徴が表れている部分が多くリノベーションを検討される際はデザインや空間の作り方を真似てみると面白いかもしれません。

他にも公式サイトでは独特な色使いがなされた絵や浮いた柱を持つ家など多数の作品を見ることができるので興味のある方は一度アクセスしてみてはいかがでしょうか?

fala 公式サイト

Instagram

 

「曲線の組合せがアクセント⁈ Flores&Prats/Sala Beckett」

Flores & Prats | ArchDaily

引用:アーキデイリー

 

次にご紹介するのは、スペインで活動する建築家Flores&Pratsです。

スペインはバルセロナとマドリードで空間の毛色が変わるといわれていますが、彼らはバルセロナで活動しており作品にはどこか民族的な印象を受けます。

そんな印象を与えているのはやはり複雑に関係しあっている幾何学的な紋様と独特な色使いでしょう。

またリノベーションならではの新しいものと古いものの組合せが絶妙で、せっかくリノベーションするなら古いお家を生かしたい!といった方にもおすすめの事例になります。

もしアフリカやヨーロッパ南部のような民族的なデザインのものが好きでインテリアを組んでいる方がいればお家もこのような建築家を参考にしてみてはいかがでしょうか?

Flores&Prats公式サイト

Instagram

「建物の中に建物⁈ Neri&Hu/Blue Bottle Zhang Yuan Cafe」

ネリ&フーによる、中国・上海の、店舗「プリミティブ・シェルター / ブルーボトル張園カフェ」。歴史ある住宅を改修。生活と路地が密接な上海の“都市の精神”の獲得を求め、初源的な“シェルター”を路地の様な客席が取り囲む構成を考案。人々が小道に生活を拡張する為に用 ...

引用:アーキテクチャーフォト

最後にご紹介するのは、中国の建築家「Neri&Hu」になります。

彼らはリノベーションをメインに行っている建築家というわけではないですが、アジアの建築家ということもあり、なじみ深いデザインが特徴です。

写真の作品は日本でも建物がたびたび話題となるブルーボトルコーヒーです。
ブルーボトルコーヒーの店舗は有名建築家に依頼されているケースが多く、中国の張園店を手掛けたのが彼らです。

特徴としては何といっても建物の中に建物を作っていること。このようになっている要因としては外側のものに歴史的価値があるためだそうで、それと現代的なカフェをマッチさせるためにこの手法がとられています。

「だったら住宅のリノベーションには関係ないか」と思った皆様、実はこのような作られ方をしている日本の中古マンションリノベーションが存在します。

山口陽登 / YAPによる、京都の、集合住宅の住戸リノベーション「一乗寺の住宅」 | architecturephoto.net

引用:アーキテクチャーフォト

それがこちら。山口陽登さんの京都のマンションリノベーションです。
大きな枠としての住宅に小さな枠を挿入しています。

このように「家の中に家を作る」といった既成概念を打ち破ることで個性的な暮らしを手に入れるのもいいのではないでしょうか?

Neri&Hu 公式サイト

Instagram

いかがでしたでしょうか。

一言でリノベーションといっても様々な空間の作り方があり多種多様です。今回の事例を覚えていただくことでより皆様らしいリノベーションが実現できたり、リノベーションそのものへの興味を深めて頂ければ幸いです。

 

 

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