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2023.01.28

【建築散歩】内藤廣が手がけた、牧野富太郎記念館に行ってみた!

内藤廣が手がけた、牧野富太郎記念館に行ってみた!【建築散歩】

皆さん、こんにちは!

今回は村野藤吾賞をはじめ数々の賞を受賞している高知県の『牧野富太郎記念館』に行ってきました。

『自然と人間との持続的な共生』をどのように表現しているのか見ていきましょう。

 

牧野富太郎記念館とは?

高知県出身の植物学者・牧野富太郎博士の業績を顕彰するために1958年に開業した牧野植物園の約8haある敷地の中にある建物です。牧野博士が残した書物や植物標本の収蔵・展示などを行い、植物に関する教育普及と研究の拠点になっている建物になります。

牧野富太郎記念館にはどうやっていくの?

高知龍馬空港から車で約25分。高知市街地を望む標高146mの五台山にあります。この五台山は、牧野富太郎博士が青年期のころに訪れていた山であり、園内には3000種類以上の草花が咲き誇ります。

現地に到着


本館にエントランスがあり、建物の大きな特徴でもある屋根架構がつくる空間が出迎えてくれました。

中庭を取り囲む大屋根



記念館は本館・展示館の2棟構成になっており、その両棟とも中庭を囲うように特徴的な屋根架構がかけられています。屋根架構は緩やかな曲線を描き、高知の山脈や植物のもつ有機的な力の流れを表現しているかのようです。

屋根架構がつくりだす空間


屋根架構は高知の民家の伝統工法である深い庇や低い軒が表現されており、それにより半屋外空間がつくり出され、外部にある樹木と緩やかにつながる計画とされています。

県産木材の利用

施設には多くの木材が使われておりますが、天井・壁には県産杉、ウッドデッキには県産桧が使われているようです。施設としても「サスティナビリティ」の考えが一つのテーマになっているようで、環境配慮な点からも有効的な取り組みです。

本館と展示棟をつなぐ回廊


本館と展示館をつなぐ回廊があり、記念館と同様に鉄骨の柱と木造の架構の構成になっています。園内の植物に囲まれながら歩くことができとても気持ち良い回廊です。

回廊の先にたどりつく展示館


回廊を抜けると展示館に到着します。こちらは牧野富太郎博士が出迎えてくれます。

本館同様に屋根加工が特徴的で中庭を取り囲む計画になっていますが、展示館では無柱空間を大きくとれる構造にしており階段広場など本館とは違った空間をつくっています。展示館の奥には見晴らしデッキがあり、高知の町を一望できとても気持ちのいい休憩ができます。

 

 

いかがでしたでしょうか。

記念館以外の植物園としても見どころが満載な施設です。
是非、行ってみてください。

 

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