この記事のポイント!
- 竣工図には記載が無い壊せない壁も出てくる
- 躯体壁以外にCB壁が隠れていることも
- 間取りにも影響が出る可能性大、変更は早急に!
- 竣工図は過信しすぎない
- 現地調査で予測できることもあるので下地チェックは入念に!
マンションリノベでは新築と違って計画通りにいかないことは多々あります。
その中でも、計画変更の可能性が最も高くなるのが『解体後』です。
竣工図や既存の状態を元に推測してプランニングしますが、目に見えない所は実際に解体をしたら推測と違っていたということはざらです。
そこで、解体してみてビックリすることってどんな事があるのかみていきたいと思います。
目次
マンションの解体できない壁の正体
今回みていく解体ビックリは、「解体できない壁が出てくる」ことです。
そんな事あるの!?と思うかも知れませんが、実は解体あるあるなんです。
具体的に解体できない壁とは、下記に挙げるものが考えられます。
- 躯体壁や柱、梁
- CB壁(コンクリートブロック壁)
※ただし、CB壁はマンションによっては解体できる場合もあるので、管理規約・使用細則で確認が必要です!
そして、解体できない壁が出てくると、計画している間取りに影響が出る可能性がかなり高くなります。
「竣工図にはそんな壁描いて無かったのに…何故?」「壊せない壁が出てきたらどうしたらいいの?」って思った方の為に、その点もみていきましょう!
何故、竣工図には書いて無いの?
リノベーション計画をする際に、竣工図を参考にして計画をします。
皆さんは竣工図を100%信用していますか?
下地やインフラが目視出来ない状況で竣工図は重要な参考資料です。
でも残念ながら中古マンションの竣工図は絶対じゃないんです!
(そもそも詳細な竣工図が無い場合も多いです)
竣工図=完成図で竣工した時の内容が記された図面のはずですが、計画図を竣工図としている場合も多いのが実状です。
その為、施工途中に躯体壁やCB壁が増設されても竣工図として反映されず、解体してみて分かる壊せない壁が出てくることになります。
もし、計画には無い壊せない壁が出てきたら?
さて、実際に壊せない壁が解体で出てきた場合ですが、対応の流れは次のようになるかと思います。
1:計画している間取りに影響が出るか確認
2:影響が出る場合はお客様に報告・相談し変更
3:変更内容をお客様&現場に共有
報告の際には手書きでもいいので図面に書き込んであげたり、写真撮って送れるとお客様にも理解しやすくなります。
また【微調整で済む場合には「何処を」「どれ位」調整すればいいか算出し報告し】、【間取り変更が必要な場合には新たなプランを提案】しましょう。
※見積が変わる場合には合わせて差額も提示
口頭やメール等の文面だけでなく、議事録や図面(手書きでもOK)でも変更点を記載して共有するようにしましょう!また計画が変わる場合は早急に決めないと現場がストップしてしまいます。壊せない壁が出てきた時点で状況整理を行い、解体確認時に現場で説明して最終回答をもらえるとベストです!
着工前に見つけるには?
目に見えない場所なので、予防や対策は難しいのですが確認ポイントがいくつかあるので参考にしてみて下さい!
現地調査の下地チェック
現地調査の際は必ず壁下地のチェックは必須です。
壁をたたいて音を診るのですが、その際に音の違いで壊せない壁があることを予想する事ができる場合もあります。
なので、現地調査の下地チェックは手を抜かずに行って下さい!
水回り・収納内部には注意
竣工図には無い壊せない壁がある場所ですが、水回りや収納内部に設けられている割合が高い可能性があります。PS=パイプスペース周りも同様です。現地調査の際は、特に重点的にチェックすることをオススメします!
解体あるあるを知っているのと知らないとでは、シゴトの仕方が異なってくるかと思います。そんな事もあると知っていれば心の余裕も出てくるはずです。まずは知識として頭の中に入れておおきましょう!
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