">設計職や建築学生の皆さんなら、どうしても手放せない愛用道具ってありますよね？
設計では、製図用のシャーペンや三角スケールなど、設計専用の道具が多いからこそ、自分に合ったものを探したいと思う人が多いのではないでしょうか。
「どうしてもこのサイズのノートがいい。」「このペンを使えば、気分が上がる。」などなど。その人によって愛用理由も様々あります。
では、皆がどんな愛用道具を持っているのか気になりませんか？
この企画では、リノベ設計職だからこそ紹介できる、彼らの様々な愛用道具を紹介していきます。
今回、インタビューに答えてくれたのは、リノベ設計と現場管理を行う平田さん。
早速平田さんのこだわりの愛用道具を見ていきましょう！
木材の塗装サンプル 愛用歴2年
これは、大工さんにお願いして木を切り出してもらい、塗料のサンプルを作るメーカーに頼み、オーダーメイドで作ってもらった塗装サンプルです。お客様との打合せで、図面と一緒に持っていき、実際にどんな色見になるかお見せして、選んでもらっています。その後、現場で職人さんに色を伝える際にもこれを見せて、「お客様にもこれを見せているので、これと同じ塗り方でお願いします。」とお伝えして使っています。
目次
そのツールとの出会いは？
以前、紙の塗料サンプルでお客様に選んでもらった時、完成後に「思っていたイメージと違う。」と指摘されてしまったことがありました。それからは、自分で木材に色を塗って、サンプルを作っていたんですが、どうしても色ムラが出てしまうのとその場限りで使い捨てになってしまっていて。なので、もっと使い回せる綺麗なサンプルが欲しいと思っていました。
そんな時、塗装メーカーに木材でサンプルを作りたいっていう相談をしてみたら、
「木材だけ用意してもらえたらやりますよ。」って言ってくれて。それをきっかけに作ってもらうことになりました。
こだわりを教えてください。
１つは、サイズ感です。iphoneから着想を得て、色んな場面で使いやすいよう、片手で持てるサイズにしてもらいました。また、面取りもしてもらい、お客様が触っても安全なようにしてもらっています。
そして、もう１つは塗り方です。３つのメーカーにお願いして作っているんですが、全て1回塗りで、同じ塗り方にしてもらい、どの色でも差異なくお客様に選んでもらえるようにしました。
使っていてよかったな～と感じた出来事を教えてください。
やはり、お客様に「分かりやすい！」と言って頂けることです。リアルな仕上がりを見て選んで頂けることは、完成後のギャップを埋めるためにとても重要なことだと感じています。木材の性質上、気温や湿度で、塗装の色見は変わってきます。やはりオンラインの画像や紙のサンプルだと、そういった微妙な変化をお伝えすることは難しいので。
また、現場で職人さんに「お客様にもこれをお見せしているので、この色で、この塗り方でお願いします。」と言えるので、少しでも違うと注意しやすいですし、職人さんにとってもいい意味でプレッシャーになりますよね。
どんな人に勧めたいですか？
お客様は今、ネットで調べたら色んなサンプルやデザインが出てくるので、イメージ先行で考えやすいと思います。なので、実際に出来上がった時とのギャップが生まれやすい。そこで、お客様に「イメージと違う。」と言われて悩んでいる方も多いと思うので、そういう方にお勧めしたいです。
まとめ ～リアルを伝えることへのこだわり～
塗装の色見は、空間を作る大きな要素の１つです。少し違うだけで、大きな違和感を感じるお客様もいらっしゃるでしょう。今回の愛用道具には、そんなお客様のイメージと完成後のギャップを、できるだけなくしたいという平田さんの想いがぎゅっと詰め込まれていました。
この記事を参考に、是非ご自身の愛用ツールを見つけてみてはいかかでしょうか？
既に愛用ツールがある方は「なぜそれを愛用しているんだろう？」と思い起こしてみると自分の仕事観が見えてくるかもしれませんね。
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