設計職や建築学生の皆さんなら、どうしても手放せない愛用道具ってありますよね?
設計では、製図用のシャーペンや三角スケールなど、設計専用の道具が多いからこそ、自分に合ったものを探したいと思う人が多いのではないでしょうか。
「どうしてもこのサイズのノートがいい。」「このペンを使えば、気分が上がる。」などなど。その人によって愛用理由も様々あります。
では、皆がどんな愛用道具を持っているのか気になりませんか?
この企画では、リノベ設計職だからこそ紹介できる、彼らの様々な愛用道具を紹介していきます。
▲今回インタビューに答えてもらったのは、組織設計事務所に8年勤め、病院やオフィス事務所など大きな案件の意匠設計を行った後、リノベーション会社へ転職した斉藤さん。
現在は、一棟リノベーションの設計に関わり、プロジェクトマネージャーを行っています。
目次
革素材に一目ぼれ「モレスキン クラシックノートブック」
クラシック ノートブック – エクスパンデッド – ブラック/モレスキン
プライベートのメモから仕事のメモまでなんでも記入するノートとして使っています。
設計職を初めてから今まで同じノートを10冊ほど使っていて、愛用歴は8年くらいになります。
革だからこその経年変化を楽しみ、使い込む
革は、経年変化を楽しめるので、それが好きで購入しました。
大学の時には牛の半頭分の革を購入して、バッグやお財布などを作ったこともあるぐらい、革細工が好きなんです。
またこのモレスキンのノートは、表紙がハードとソフトの2種類あるので、用途や気分で使い分けできる部分も気に入っているポイントです。
-革のノートは、他のノートに比べるとかなり高価だと思うのですが、なぜそれでも愛用されているのですか?
革だと普通の紙のノートに比べて「大事にしなければ」という気持ちが強くなり、例えメモ書きのノートだとしても、綺麗に書こう!という気持ちになれます。
アナログの良さ、デジタルの良さがある。その使い分けが大切!
-iPadなど、デジタルの機能も進化していますが、それでもこのノートを使い続けるこだわりはなんですか?
機能性やスピードだけを考えると、全部デジタルでもいいと思うんですが、私はデジタルでは、まかないきれない所もあると思っています。
例えば、設計の中で建具の枠など細かい納まりを確認する時に、自分で手を動かし、絵で描いてみないとわからないことがあると思います。
また、そういった時ノートやペンを使えば、手に伝わる描き心地を感じながら描くことができるので、そのスケッチ自体やアイデアにも、より愛着を持って振り返ることができると思うんです。
でもやはり使い分けが大事で、既にイメージが沸いていて、素早く図面を書くことが必要な時はしっかりパソコンを使うことが大事だと思います。
お勧めしたいのは、設計を始めたばかりの人
今はCadソフトも様々あって、コピーアンドペーストすれば、なんでもできてしまう時代だと思います。
しかし、それだと自分で手を動かしていないので、詳細部が実際にどういう風に作られているか理解しないままになってしまい、設計職として大事な知識がつかないと思うんです。
やはり若いうちは紙に描いて、寸法感やスケール感、全体のバランスを覚えることが重要だと思います。そのためにも、このモレスキンのノートのように自分で愛着を持って使えるノートを使うことが大切だと思います。