コンセプトバーに関してのプロジェクトが立ち上がったの昨年秋ごろのこと。当初東京オリンピックで海外のお客様をお迎えすることを想定し、東京のナイトシーンを楽しむ場にしようと、今年7月にオープンを予定していました。
新型コロナウイルスの感染拡大によりオープンを見合わせておりましたが、「元気な東京の夜を取り戻したい」「飲食店さんに恩返ししたい」という思いからプロジェクトを再開。
10月1日にオープンすることとなりました。
新丸ビル7階の「丸の内ハウス」内に1年半の期間限定で獺祭に特化したコンセプトバー「獺祭バー」として営業します。
獺祭の代表作「獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分」のロックなどを中心とした各種獺祭が楽しめるほか、毎週末に旭酒造の社員や蔵人も参加し、ここでしか楽しめないお酒を提供したり、イベントも企画する予定。
内装デザインに、今回の「獺祭バー」をオープンさせるにあたり改装することになる「現バー」のインテリアデザインも手掛けた建築家・川添善行氏にご協力いただき、獺祭の世界観を表現したものになっています。
店舗概要
「獺祭バー」
東京都千代田区丸の内1-5-1新丸の内ビル7F
丸の内ハウス TEL 03-3211-6999
営業時間 17:00-24:00
定休日なし
川添善行 プロフィール
1979年神奈川県生まれ。東京大学生産技術研究所准教授。空間構想一級建築士事務所。
東京大学建築学科卒業、オランダ留学後、博士号取得。
「東京大学総合図書館別館」、「変なホテル」などの建築作品や、「空間にこめられた意思をたどる」(幻冬舎)、「このまちに生きる」(彰国社)などの著作がある。
東京建築賞最優秀賞、日本建築学会作品選集新人賞、グッドデザイン未来づくりデザイン賞、ロヘリオ・サルモナ・南米建築賞名誉賞など国内外の受賞多数。
デザインコンセプト
旭酒造がつくっているのは、お酒ではない。これがこの空間のコンセプトです。
どうやら、旭酒造は、獺祭というお酒を通して、人と人とが結びつく状況をつくろうとしています。そのことに気づいた時に、この「獺祭バー」のコンセプトが固まりました。ここは、人が主役の空間です。
今回のプロジェクトのために、特別な器を開発しました。獺祭を入れた器そのものが光ることで、はじめて店内の空間が成立します。時に静かに、時に優しく。獺祭が生み出す人の結びつき、そして、その人の存在が光となり、「獺祭バー」を成立させます。獺祭にとっても建築にとっても、あくまで主役は人である。そう考えた結果のデザインです。
「獺祭バー」への思い
酒蔵のある山口県の山奥のネオンも何もない自然のままの風景を感じ取ってもらいながら獺祭を楽しんでもらうことを目的としています。日本の都市の形は西欧と違い、地方の集積として存在し決して別個のものであったり対立するものではありません。本来このBarはオリンピック観戦に来日する外国人に日本文化の魅力を伝えるため企画されたものです。コロナ禍でオリンピックは一年延期になりましたが、都市の象徴である東京丸の内から日本の多面的魅力を発信する場としてつくりました。ぜひ、皆様のご来店をお待ちしております。
旭酒造会長 桜井博志
獺祭とは
旭酒造株式会社が1990年から展開している日本酒の純米大吟醸ブランド。
美味しさにこだわり、日本酒の伝統的な製造体制である杜氏を置かず、社員によるお酒造りを行っています。
美味しさを追求するため、ITや機械を使いつつも、12階建ての本社蔵では120名を超す製造スタッフが丁寧に手作業で獺祭を造っています。
伝統とか手造りという言葉に安住することなく、変革と革新の中からより優れた酒を創り出そうとするのが、獺祭の姿勢です。
旭酒造株式会社
酔えばいい、売れればいい酒ではなく、おいしい酒・楽しむお酒を目指してきました。何より、お酒のある楽しい生活を提案する酒蔵であり続けたいと考えています。
生活の、一つの道具として楽しんで頂けるお酒を目指して、「獺祭」(だっさい)を醸しております。
もちろん、ただこだわって、売れなくてもいいから 「幻の酒」
になりたいというつもりはありません。
私どもは品質にこだわりぬいて造ったお酒だからこそ、少しでも多くのお客様に知って頂きたい。 そんな私どもの酒造りの心に共鳴して頂ける酒販店様と共にお客様に獺祭を紹介していきたいと思います。