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2023.06.20

【建築散歩】有名建築家西沢立衛氏が手がけた「十和田市現代美術館」に行ってみた!

【建築散歩】有名建築家西沢立衛氏が手がけた「十和田市現代美術館」に行ってみた!


皆さん、こんにちは!
日本列島最北端、青森県に行ってきました!
アートによるまちづくりプロジェクトで有名となっている十和田市現代美術館をはじめ、十和田市の官庁街通り周辺を訪れたときの様子をレポートします。

青森県十和田市とは?官庁街通りとは?


青森県十和田市は、青森市、八戸市、弘前市に次いで4番目に人口の多い街で、南八甲田連峰を境に青森市と隣接しており、十和田湖や十和田山・御鼻部山などの自然に囲まれています。近年「アートの街」を掲げ、戦後整備された「官庁街通り」を中心に、特徴ある街並みが注目を浴びています。
官庁街通り(駒街道)は、馬産地であった十和田市内に旧陸軍の軍馬補充部用地があったことから、様々な馬のオブジェが配置されている通りで、春には桜、冬にはイルミネーションが彩りを添えます。散策の場として「日本の道・百選」や「美しい日本の歴史的風土・準100選」にも選ばれているようです。

十和田市現代美術館にはどうやっていくの


青森空港又は青森市街地から車で約1時間20分の位置に在ります。
電車・バスの場合は、最寄り駅七戸十和田駅よりバスで約35分「十和田市現代美術館前」停留所に着きます。

中心市街地にある官庁街通り、十和田市中央公園を目印に向かっていくと、美術館が数々のアート作品と共に姿をみせます。(私達が見たときは職人さんが一生懸命に作業されていました)

アートにより街と人の体験をつなぐ建築

十和田市現代美術館の特徴は、「アート作品のための家」のコンセプトの通り、床面積や高さが異なる大小様々なボックス状の展示室を配置して、ガラスの廊下で繋ぐことで、通りと連続性をもたせ、街と一体となるような美術館を実現しています。
白を基調としている大小様々なボックスは、すべて鉄骨造、屋根はシート防水、外壁はフッ素樹脂鋼板、床はコンクリート金ゴテ押えの建築構成となっています。

中を見学していくと、SNSでも有名となっているスタンディング・ウーマンをみることができました。基本的にアート作品1つを1つのボックス空間に展示しています。

統一された建築構成を考慮して、誘導表示や消防設備設置など細かな所にも様々な工夫が垣間見えました。

至るところにアート作品があり、なんとボックスとボックスの隙間にも作品があったり!探しながら楽しく見学することができます。

階段を上がると、上階の廊下や屋上にも行くことができます。(急ぎ足で見学すると見落としそうなのでご注意を!)
上階を歩いていると、奈良美智さんの夜露死苦ガールにも会えました。
散策しながら街とのつながりやワクワクを体験できました。

また、十和田市現代美術館の近くには、ストリートファニチャーや建築を通してアート作品の輪が広がっており、見どころでもある目[mé]の作品《space》を見学することができました。絵で描いたような空間の切り取りは、建築の常識を覆されたような感覚になりました。この空間芸術の体験もおすすめです。

まとめ

いかがでしたか。
十和田市現代美術館、官庁街通りのアート作品は、既に十和田市の街づくりを象徴するものとなっていますが、この十和田市現代在美術館の建築の構成・考え方が、計画敷地を超えて、街の中に点在して繋がり続けており、街に浸透している様を体験できたように感じています。またぜひ再訪したいと思います。