~この記事でわかること~
- リノベデザイナーにとって工務店は住まいづくりのパートナー
- 互いに意見を言い合い共に成長を目指すことが大切
- 最終責任は元請け事業者
管理組合、管理会社と続き「マンションリノベデザイナーなら知りたい!コミュニケーションのコツ!」シリーズ第3弾の今回は “工務店” とのコミュニケーションにフォーカスを当ていきます。
会社や部署によっては設計のみの業務で、着工以降は別担当者が進めるためにノータッチという方もいるかもしれませんが、恐らく引き渡しまで多少なりとも関わる場合が多いかと思います。その中でも、社内に施工を担う部署が無く、デザイナーが施工まで元請け事業者の担当として一貫して対応し、工務店とやり取りが必要な場合のコミュニケーションのコツをいくつかご紹介したいと思います。
現場の要となる工務店とのコミュニケーションの良し悪しの影響はリノベデザインの仕事を進める上で大切ですので、ぜひ対話の参考にしていただけたらと思います!
目次
工務店=共同体!?
設計が描いた図面を具現化してくれるのが工務店=現場です。工務店がいなければマンションリノベは成立しません。「元請け」「下請け」でどっちが偉いとかいう考え自体論外です!お客様の住まいづくりをより良くする為に、お互いの協力が必要不可欠な対等な立場であることが分かっていれば、コミュニケーションの取り方も分かるかと思います。
”一緒に良いものをつくっていく共同体・仲間”だと意識してみて下さい!
上記を踏まえて、トラブルや対立に繋がる可能性もある良くない対応の仕方をいくつか挙げてみます。
✖ 上から目線で偉そうな態度や言い方をする
✖︎ 無理難題を押し付ける
✖︎ 工務店の話を聞かない・耳を傾けない
✖︎ 設計のミスをなすりつける
お互いにプラスになる関係って?
マンションリノベでは計画通りに進めなかったり、設計側も工務店側もミスをすることもあります。問題が起きた時は特にですが、普段から互いに意見を言い合える関係を作れるように意識しましょう!
コミュニケーションの基本ですが、相手の話や意見を聞く姿勢は大切です。
ただし、工務店の言うことを全て鵜呑みにする必要もありません。担当者によっては面倒だから・やりたくないから「出来ない」と言われてしまう場合や、経験が浅いと工務店の良いように言いくるめられる可能性もゼロではないのが実情ではないでしょうか。
内容によっては理由や根拠までしっかりと聞き、設計としての意見を言えるように、また、改善策を話し合えるようにしましょう!お互いに疑問点や間違っていることを言えれば、互いの成長にも繋がります。
お金の揉め事にその場凌ぎはNG
工務店とはお金のやり取りも発生します。会社によっては設計が粗利管理など工務店と金額のやり取りを直接する場合もあるかと思います。出来れば避けたいですが、工務店とお金に関して協議が必要になる可能性も少なからずあり、その際はその場凌ぎの協議ではなくこれから続く関係も含めて話すことを意識しましょう!判断が難しい場合は先輩や上司に必ず相談して下さい。
最終責任は「元請け」
今回のように、リノベデザイン会社が一貫して設計施工で行う、つまりは元請けとして工事を受け、パートナーである社外の工務店と協力してマンションリノベを完成させる場合、最終責任はリノベ会社にあります。
お客様から引き渡しまで依頼されたら、たとえ工務店のミスでも、お客様からしたリノベ会社のミス・責任になります。その点を頭に入れて対等なコミュニケーションを心掛けながら、お客様目線で時には厳しく対応・指摘し、より良い住まいになるようなシゴトをしていきましょう!