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2021.06.23

リノベで根強く人気!『足場板』ってどんな板?

部屋のアクセント にもなる素材!

~この記事でわかること~

  • 足場板とは工事現場の高所作業用の床板をリサイクルした素材
  • 一枚一枚異なる経年変化・ダメージが味
  • 防音・防火の規定には注意して!

みなさん『足場板』って聞いたことありますか?どんな板か分かりますか?ここ数年人気が出てきている内装材なんです。実物や写真を見たら分かる方もいるかもしれませんが、今でもよく事例で見る機会もある素材です。そんな、知っておきたい素材である『足場板』について今回はスポットを当ててみたいと思います。

お客様からリクエストをもらう可能性もあるので、「???…」とならないように一緒にみていきましょう!

足場板ってどんな板?

そもそも『足場板』とは、工事現場で主に高所作業をする際の、仮設の作業床や通路に使われていた板のことを指します。もしろん、足場板は長い期間外で使われ、人を支えるだけの強度が必要な資材です。そんな、足場板は近年はスチールやアルミの金属製の板が主流ですが、昔ながらの合板や杉板などの木材を使用してる現場もあります。主に杉でできているこの足場板は、劣化に伴い足場板としての役目を終えると資材としてリサイクルされるのですが、それがまさに、今回紹介する『足場板(古材)』です!

引用元::Photo AC

リノベで人気の理由は?

古材の杉足場板は風雨や自然に晒され経年変化しているのは勿論、ペンキが付いていたり、傷や釘が残っていたりもします。そうした風合いが「味がある」「ダメージがかっこいい」とリノベーションでも相性が良く、人気があります。単に足場板古材をそのまま使うだけでなく、研磨されたものやスライスして加工されたものなどバリエーションも増えました。

特徴としては比較的安価で手に入ることでしょう。また、あくまでも足場として利用されていたものなのでベースとなる幅は決まっています。広いものもありますがベースの材をつなげたものです。また、最近は “足場板風” に模した板や、新品の足場板も商品として出てきていて、雰囲気は好きだけど「本物の足場板はちょっと…。」と言うお客様や必要なサイズが無いという場合にもオススメです。

引用元:Photo AC

注意点

最後にマンションリノベの内装材で使用する際に気を付けたいポイントをいくつかお伝えしておきます!

・製品には個体差があります。古材の足場板は1枚1枚表情が異なり、経年変化の色合い・ダメージ具合・反りなども個体差が生じます。仕入先(購入先)によっても、研磨していたり大きさや厚みを揃えていたりもするので事前に確認するようにしましょう!お客様の好みや用途によっては新品の足場板・足場板風のものを提案するのも一つです。

・防音性能は原則ありません。本来、古材の足場板は防音機能を取得していない製品です。場合によっては加工している製品もあるかもしれませんが床材で使用しマンションに防音規則がある場合、使用できない可能性もあるので注意して下さい。

反りや割れは発生します。いわゆる無垢の一枚板ですので、無垢材ですので、板を並べてご利用になると隙間となりますので注意が必要です。逃げのない場所には使用は控えた方が良いでしょう。

現場での加工は注意が必要です。古材は、足場板として整備(汚れ落とし、釘抜き等)をしておりますが、時として小石がくいこんでいたり、頭のとれた釘が木材内に埋まっていたりすることがあります。現場で足場板を加工する際には新品の刃を使わないことをおすすめします。

・加工方法や製品やメーカーにもよると思いますが基本的に屋外NGの建材です。使用場所はしっかりメーカーや販売店に確認の上進めましょう。

その他にも、足場板のメーカーである『WOODPRO』さんのホームページに詳しく注意事項が載っていてとても参考になります!じっくり読みこみ、ご理解の上提案しましょう!

WOODPRO HPはこちら ▶ 『OLD ASHIBA(杉足場板古材)商品ご購入の前に必ずお読みください』

引用元:Photo AC

どんな使い方があるの?

では実際にリノベーションでは足場板をどのように使えるのか、いくつか例をご紹介します!

《棚板》
厚みがあるものも多く意匠性のある棚板にオススメです。玄関やリビングなどのオープン収納や飾り棚に用いれば味が出てアクセントになります!

《壁の仕上げ》
壁のアクセントに施すと風合いによって落ち着いた雰囲気にもできます。腰壁の仕上げに用いるのもオススメで、縦・横・斜めなど貼り方によってイメージも変わるので工夫してみると面白いかと思います。

《床の仕上げ》
元々が職人が行き来する場に使われていた荒々しい足元の板なので、原則土足エリアに限りますが、床の仕上げに用いて既製のフロア材にはない味わいを楽しむのも一つです。

他にもベンチやカウンター天板などに用いるのもオススメです!

相性の良いインテリアテイストは?

足場板は素朴でナチュラルな表情なので、比較的様々なインテリアに合わせやすいかと思いますが、その中で相性の良いインテリアスタイルをいくつかみていきたいと思います!

《アンティーク,古民家》
使い込んで味のあるナチュラルなアンティークスタイルや、日本の古民家のような素朴で温かみのある空間に、古材はしっくりくるはずです。

引用元:Photo AC

《インダストリアル,ブルックリン》
「無骨で荒削り・無機質・ユーズド感」のあるイメージで「コンクリート・金属・タイル+木・レザー」などを多用しているインダストリアルや、加えて「重厚感やカジュアル」な要素もあるブルックリンスタイルにも、経年変化のワイルドな表情が合います。

《アウトドア》
緑や土など自然が似合うアウトドアスタイルにも◯アウトドアの雰囲気を味わえたり、アウトドア用品の汚れも気にならないかと思います。

《カフェ,ナチュラル》
意外かもしれませんが、白や木を基調としているカフェやナチュラルスタイルにもオススメです。