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2021.04.21

【リノベを科学する】リノベーションの品質って、どうやって見極めるの? リノベーション協議会 本部事務局長 樽宏彰さんに聞いてみた

リノベる株式会社による連載企画「リノベを科学する」

中古住宅やリノベーションに対する不明や不安、素朴な疑問をデータを用いて「見える化する」=「科学する」連載企画です。
あくまでもリノベーション事業者へオーダーするユーザーへの記事ですが、リノベーションの仕事を行う皆様にとっても知っておきたい情報です。

是非、チェックしてみてください!

 

(以下、リノベる公式noteより)


連載企画「リノベを科学する」第7回のゲストは、リノベーションの品質基準を定め、その普及を行う団体「リノベーション協議会」本部事務局長の樽宏彰さん。暮らし始めると見えなくなってしまう、配管や配線などの工事の品質をどうやってチェックしているか?保証はどうなるのか?など、多くの方が持っているリノベーション工事に対する不明や不安を、ビギナー研究員・田形と、中堅研究員・千葉がしっかり聞いてきました!
(取材:リノベる。スタッフ/田形研究員、千葉研究員、文:村崎恭子)

千葉:いよいよ、この連載「リノベを科学する」も、今年度最終回になりました…!

田形:「今年度最終回」っていうことは、来年度も続くのかな…?それはさておき、ここまで全7回で、中古マンションの資産性や建物の構造、マンション管理まで、リノベーションに関わるいろんな分野のプロフェッショナルにお話を伺って、たくさんのことを学んできましたね!

千葉:そして、今回のゲストは、当社も所属している業界団体「リノベーション協議会」の本部事務局長、樽宏彰さんです!

左:田形研究員、中央:樽宏彰さん、右:千葉研究員

田形:いつもお世話になっております〜!どうぞよろしくお願いします!

樽:お世話になっております。取材だなんて、ドキドキしますね。

千葉:リノベーション協議会は、リノベーション業界の企業約900社が所属していて、数々の施策を通して中古流通とリノベーションの活性化をはかっている団体です、よね!?

樽:はい、その通りです!

田形:今日は、中古リノベーションの工事で見えない部分を含んだ、リノベーション工事の「施工品質」にまつわるお話を伺えればと思います。

樽:わかりました!どうぞよろしくお願いします。

1「リノベーション協議会」ってどんな団体?

田形:まず、リノベーション協議会の設立背景について教えていただけますか?

樽:協議会が立ち上がったのは12年前ですね。当時リクルート住宅総研にいらした島原万丈さんが発起人となり、中古リノベーションの企業に声をかけてくださったんです。合計10社ほどが集まって「既存住宅流通とリノベーションの活性化」をテーマに会議を進めていくうちに、「業界団体を作った方がいいんじゃないか」という話になり、協議会を立ち上げることになったんです。

樽:島原さんは「既存住宅の流通を日本で推進していかないとダメだ」という考えの中で、「リノベーションが最も有効な手法だ」と。最初はリノベーションの定義から考え始めました。響きがなんとなくかっこよくてみんなが使っていた「リノベーション」の曖昧なイメージをきちんと定義していったんです。

田形:島原さんはこの「リノベを科学する」第1回にもご協力いただきましたね!ちなみに、どんな風に定義付けをされたのか、気になります!

樽:ただ単に「かっこいいからリノベーション」というのはよくないな、ということで、「古いものを大切にしていこう」「ストック型社会を実現しよう」みたいな形になっていきましたね。最終的に、リノベーションは「住宅の価値・機能を再生する包括的な改修」であり、単に原状回復のための表面的な修繕を行う「リフォーム」とは一線を画した手法であると定義づけました。

田形:「リフォーム」との違いが曖昧な人は多いと思うので、定義があるとわかりやすいですね!

樽:リノベーションを浸透させていくためにも、きちんとした定義付けが必要だと思ったんです。これが当たり前になって中古住宅がどんどん流通されていく世の中になれば、住宅が資産価値を持つようになり、みんなの蓄えにもなりますしね。

田形:ひいては国の蓄えにもなっていくわけですもんね。

樽:そうなんです。このグラフを見ると、ヨーロッパでは住宅が資産になっているのがわかります。日本の現状は、ただ単に買ってローンを払い終えた頃には資産価値がなくなっていて、それを繰り返しているんです。

リノベーション協議会 提供資料より

田形:わかりやすいグラフですね!世の中にとっても、個人にとってもメリットのある選択ですが、中古が不安なのもわかります…。その不安を解消するために協議会が作ったのが、「適合R住宅」の制度ですよね。

樽:そうですね。工事の品質面など見えていない部分が多かったので、基準を作っていくことにしました。リノベーション業界には、僕が所属するインテリックスのように中古物件を購入してリノベーションを行って販売する買取再販事業をメインに行う不動産系の会社と、リノベるさんみたいに設計・施工をメインに行う建築系の会社と、大きく分けて2タイプの会社があって、同じ業界でもちょっと違うんですよね。だけどエンドユーザーに提供するものは同じなので、横串を刺して共通の基準を決めていったんです。

千葉:なるほど!画期的ですね。

2 リノベーション推進のためにどんな活動をしているの?

田形:現在のリノベーション協議会の主な活動について、お聞かせいただきますか?

樽:「リノベーションの品質基準を定めて優良なリノベーション住宅の理解・普及推進を行っていく」という方針のもと、「リノベーションの認知向上」「事業者の品質向上」「事業環境の整備」の3つを軸にアクションを行っています。

リノベーション協議会 提供資料より

田形:「リノベーションの認知向上」は、リノベーションのお祭りであるリノベーションEXPO開催などを通した広報活動、「事業者の品質向上」は、リノベーション・オブ・ザ・イヤーなど優秀なリノベーション事業者の表彰制度や、この後にお話しいただく「適合R住宅」などの制定だと思うのですが、「事業環境の整備」って具体的にはどういうことですか?

樽:例えば金融機関では、新築ではスパッとローンが通るのに、中古を買ってリノベーションの場合は通りにくかったり、税制優遇も新築より小さかったりしますよね。リノベーション業をやっていこうとしても、業界の環境が整っていないからやりづらい部分があるんです。

千葉:確かに事業環境って、普及するためにめちゃくちゃ大事なことですよね。

田形:12年経って「リノベーション」という言葉自体も、一定以上の認知がされているという調査結果も出ていましたね。とは言え、まだ「古い建物が不安」という一般的な認識は大きく前進していないのかなと思っていて。私たちがこの連載を始めたきっかけはそこなんですよね。

樽:リノベーションを検討する人は確実に増えていると感じています。ただやっぱり、全体の母数が増えているので、その分「不安」と思っている人と接することも増えてきているんだと思います。

田形:確かにそうですね。

千葉:どれが正しい情報なのかわかりづらいというのもありますよね。なんとなくのまとめ記事や口コミサイトの情報しかないというのが現状で、中立的な立場からの情報が少ないから、知れば知るほど疑問点が増えてくると思うんですよね。そこをしっかり伝えていくのが僕らの使命なんだと思っています。

樽:なるほど!確かにそうですね。

 

 つづきはリノベる公式noteでチェック!

いかがでしたでしょうか?つづきが気になる方が多いのでは?

このつづきは、リノベる公式note『リノベを科学する』を是非チェック!▼▼

note.renoveru.co.jp/n/nc37f3a4924b2