~この記事でわかること~
- ライフスタイルに合った洗面台の置き場を考えよう!
- 要望で多い洗面台の設置場所を紹介します!
皆さんは洗面台をどこに設計していますか?脱衣室に洗面台を設置することが多いのではないでしょうか。
しかし、そこに住む人にとってそれは正解なのでしょうか。たかが洗面台、されど洗面台です。現在は生活スタイルが多様なため、それぞれに合う適切な洗面台の設置場所があるはずです。
今回はマンションのリノベーションで要望の多い洗面台の位置をご紹介します。
メリットデメリットを理解した上でお客様に提案しましょう!
目次
脱衣室に設置
○ メリット
①水回りをまとめる事ができる。
浴室や洗濯機等を一カ所にまとめることができるので、水回りをコンパクトにすることができます。
耐水性のある床材を使用することが多いので、洗面台からの水はね等もあまり気になりません。
②配管のコストが安くなる。
配管の長さが短くなるため、コストを抑えられる場合が多いです。
☓ デメリット
①誰かが入浴しているときに洗面台を使いにくい。
脱衣室は名前の通り、服を脱ぎ着する場所です。お風呂に入っている人のことを考慮して洗面台を使用しなければならず、自由に使いにくくなってしまいます。特に朝の支度時など忙しいときは不便です。
②来客が来た時に洗面台に案内しにくい。
脱衣室は洗濯物がかごに入っていたり、どうしてもごちゃごちゃしがちです。お客様に見られるのは恥ずかしいし、誰がお風呂に入っていると、洗面台に案内しにくくなってしまいますよね。
廊下に設置
廊下といっても玄関側からリビング側など要望に応じて設置場所は変わります。どのような使い方をしたいのか確認しましょう。
○ メリット
①誰かがお風呂に入っていても気兼ねなく使用できる。
空間が分かれているので、自由に洗面台を使用することができます。
②脱衣室に来客を通す必要がなくなる。
脱衣室がごちゃごちゃしていても心配いりません。脱衣室に通すことなく洗面台を使用できます。
☓ デメリット
①人目につく場合に設置する場合には常に清掃が必要。
常に人が通る場所に洗面台を置いた場合、洗面台周りがごちゃごちゃしていると気になってしまいますよね。洗面台だけではなく、クロスや床も汚れやすくなってくるので、お手入れが必要となってきます。
②洗面台を設置するスペースが余分に必要。
廊下に洗面台を置くスペースが必要となる為、他のスペースを削らければならなくなってしまいます。
玄関土間に設置
最近増えてきた設置場所です。
メインの洗面台としてではなく、サブの洗面台として設置したいという要望も多いです。
○ メリット
①外で使用するものを洗うことも気兼ねなく洗うことができる。
外で使用したものを洗面台で洗いたい場合、土が付いていたりするものを家の中に入れるのはやはり気が引けますよね。土間に洗面台があると土のついたものを家の中に入れることなく洗うことができます。
②玄関に上がる前に汚れを落とすことができる。
帰宅後すぐ手を洗うことができます。例えば玄関→洗面台→WICのような動線とすれば、帰宅してからリビングに行くまでの動線がスムーズです。
☓ デメリット
①身支度をする場合は不便な位置にある。
一度靴に履き替えなければならなく、洗面台の前で身支度をする場合はめんどうですよね。
②設置スペースが必要。
廊下に設置した場合と同様、洗面台を設置するスペースが必要となってきます。洗面台を設けるために、土間が必要となってくる場合もあります。
その他、洗面台は1台だけとは限りません。玄関にサブで置く場合もあれば、寝室にサブとして設置する場合もあります。また、洗面台のボウルも1つだけではなく、2つ並べて設置する場合もあります。洗面台の設置位置にどこが正解かはありません。大事なことはそこに住む人の動線を把握した上で、洗面台の設置位置を提案する事です。
その為にも日々の生活スタイルをきちんとヒアリングし、メリットデメリットを理解した上で洗面台の設置位置を提案しましょう。