~この記事でわかること~
- ゾーニングって?
- ゾーニングのやり方とは?
- ゾーニングのポイントは?
- 動線も書き込んでみよう!
住宅設計を行う上で一番最初に行うことがゾーニングです。
設計をする際、最初からレイアウトを細かく決めようとしても難しいですよね。
この記事では、マンションリノベーションの設計をする時のゾーニングの考え方をご紹介します。
もちろん、今回ご紹介するやり方以外にも色々あるので、先輩のやり方等もマネしながら自分なりのゾーニングのやり方を身につけましょう!
目次
ゾーニングとは?
まず、「ゾーニング」とは??
ゾーニングとは空間をどこに配置するかを大まかに決める事です。ゾーニングをすることで必要な部屋の大きさや部屋間の動線を確認することができます。
どこからゾーニングすればよいの?
ではまず、どこからゾーニングしていけば良いのでしょうか。
マンションの場合、パイプスペースや梁の位置など動かすことのできない場所があります。まずはその場所に関係するスペースからゾーニングしていく事をおススメします。
具体的にはサニタリーゾーンと言われるトイレやお風呂、キッチン等水回りなどが上げられます。これらサニタリーゾーンンは排水管やダクトの位置によって設置できる範囲が限られてくるので、一番最初にゾーニングしたほうがベストです!
他の部屋もゾーニングしてみましょう
次に要望の強い空間をゾーニングしていきましょう。
要望の多い部屋を先にゾーニングするとその他の部屋が決めやすくなります。一般的にはリビングからゾーニングしていくことが多いです。「日当たりのよいリビングにしたい」「キッチン・ダイニング・リビングは同じ部屋がよい」等の要望を図面に落とし込んでみましょう。
また、ゾーニングをする際は部屋同士の繋がりを意識する事も重要です。図面に落とし込めたら他の部屋をゾーニングしていきましょう。
ゾーニングのポイントは?
ゾーニングではどれくらいのスペースが必要になるかや部屋間の関係性を見ていくので、細かい部分まで図面に書き込む必要はなく、図面上に丸や四角で書く程度で問題ないです。ゾーニングの段階では完璧なレイアウトを目指さなくても大丈夫です。それよりも色んなパターンを考えてみるほうが大事です。
マンションの場合、空間に限りや制限はありますが、その中でもあらゆるパターンを考えて何パターンもゾーニングしてみてください。
部屋が上手く収まらなくなってしまったら、一度他の部屋に戻り違うパータンを考えてみましょう。それを繰り返ししていくうちに希望に近いレイアウトが見えてきます。
また、平面だけではなく立体でのゾーニングも意識しましょう!
動線も書き込んでみましょう!
ゾーニングと共に考えなければいけないのが人の動線です。
動線が良くないと、無駄な空間が生まれたり、人と人がぶつかってしまいます。
図面の上に人の動線も書き込んでみましょう。
人の流れが分かるので、人の集まる場所や人が交差する場所が見えてきます。人の集まる場所を憩いの場と捉えるか、動線がぶつかってしまう場所と捉えるかは、どのような暮らしをしたいかがポイントとなってきます。
その為にも、ゾーニングの前にお客様からのヒアリング(何故その空間が欲しいのか等)をしっかりとし、ゾーニングに生かしていきましょう!
いかがでしたでしょうか?
今回はリノベーション時のゾーニングの基本の考え方についてご紹介をしました。
設備の位置や動線などを元に必要事項を整理していくと、自然と流れる様なゾーニングが見えてくると思います。この考え方は、あくまでゾーニングを始める前の基礎知識ですので、これにプラスαでお客様のそれぞれの暮らしをどの様に反映していくかが重要になります。
そこで次回は、「暮らし」に焦点を当てたゾーニングの考え方を少しご紹介できればと思います。
それでは、また次の記事でお会いしましょう!
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