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2020.12.15

「リノベーション・オブ・ザ・イヤー2020」グランプリ決定!

「リノベーション・オブ・ザ・イヤー 2020」グランプリ決定!

この記事のポイント!

  • 地産地消やサスティナブルという考え方の取り入れ方は、必見。
  • ポイントとなったのは、職住融合やニューノーマルなど時代背景を写したリノベーション

多くのリノベーション企業が加盟するリノベーション協議会主催のコンテスト「リノベーション・オブ・ザ・イヤー 2020」(以下、ROY)が授賞式および選考委員会による講評会を12月10日(木)にて開催し、総合グランプリ、部門別最優秀作品賞、特別賞が発表されました!

リノベーション・オブ・ザ・イヤーとは?

「リノベーション・オブ・ザ・イヤー」とは、リノベーション協議会加盟企業の施工事例から、1年を代表するリノベーション作品を決定するコンテストです。

授賞式&講評会の様子

今年は全国から268作品の中から61作品をノミネート選出

住宅系を中心としたメディアの編集長8名とゲスト審査員2名によって最終審審査を実施し受賞作品を決定しました。

 

12月10日のこの授賞式&講評会アーカイブがYou Tubeにアーカイブとしてアップされています!どうしても都合が合わなくチェックできなかった方は、要チェックです!

アーカイブ動画はこちら

では、早速受賞を見てみましょう!

審査員の講評を参考に解説も添えていますので是非チェックしてみてください!

【500万円未満部門 最優秀賞】

「サスティナブルにスマートハウス」

株式会社シンプルハウス

 

建築費が高騰している中で、事業者にとってレベルの高い戦いが繰り広げられているのがこの部門!

エントリー数も例年一番少なく他の部門ではエントリーしていてもこの部門のみエントリーしない企業も少なくはないはず。

その中でグランプリを取ったのは買取再販のリノベーション物件である本作品。

 

素材として間伐材や地産地消のものを採用しもともとあった建具の再利用も行い廃材も少ないリノベーション、そもそもリノベーションという新築と比べてエコな建築手法でなおかつ、よりサスティナブルを意識していました。

 

その中で、コンクリートも綺麗に補修しすぎないで、もともとあった壁紙の裏紙が残っているような壁も、また、そのメッセージ性と相まって渋い表情を醸し出している作品です。

【1000万円未満部門 最優秀賞】

「日曜漁師」

株式会社オレンジハウス

 

まず、ネーミングに目を引かれた方も多いのでは?

筆者は思わず一次審査の一般投票で名前とこのTOPの写真だけで投票してしまいました(笑)。

 

この住まいは週末は漁業を行う兼業漁業を行うオーナーの住居です。

皆さんにとって「兼業漁業」は耳慣れないかもしれませんが「兼業農業」と同様に昔からある働き方です。しかしながら、何か今っぽい。

 

確かにニュースの中で、IT企業に勤めながら合間に農業を行っている方などを最近はトレンドのように報道されていることを目にする機会が多いですね。そんな古いようで新しいライフスタイルが垣間見れる作品でした。

【1000万円以上部門 最優秀賞】

「Old & New 古くて新しい・古民家のカタチ」

株式会社ラーバン

 

古民家再生の物件はこのROYではよく目にしますが、「見慣れた作品かな」と思いきや何か違う感じを得るのがこの作品でした。

 

一見、上の写真のようにモダンな新築?と思いきや古民家なんです。その他の外観の写真を見ると見事に融合していて、地域の住宅の並びにいてもなじむ中に、優しく違和感を与えています。

室内も和洋が丁寧に混ざりつつ断熱改修も一部行うなど機能的にも混ざっていました。

 

ある種全体を性能向上の改修を行うこともできたかと思いますが、スケジュールや予算などの与条件がある中での調整を行ったのだろうと推測される、高度な課題を実に見事に整理している作品でした。

【無差別級部門 最優秀賞】

「SWEET AS_スポーツを中心に地域コミュニティが生まれる場所」

リノベる株式会社

 

住宅以外の一棟ビルや施設のリノベーションから、プロモーション企画、アプリまで、リノベーションという切り口での各社のチャレンジングな取り組みも垣間見れるのも面白いこの部門です!

 

その多様な作品の中で選出された本作品は、地方創生、地域再生のまちづくりプロジェクトの部類に当たる作品です。

ただ一般的にこのような作品には歴史的な背景のある物件がキーになっていたりすることが多いが、今回の作品のベースとなったのは、一般的な鉄工所でした。確かに地元にとって見慣れた建物ではあるが、あまり地元の方たちですら関わらない施設でしかなかったはずです。

 

この作品の根幹となっているのは地域のコミュニティです。

オーナーはこの地元に根付く鉄工所を運営する企業、そして運営は地元のラグビーチーム。スポーツによるコミュニティの拠点がこの施設です。どうしても、高校卒業と同時に多くの若者が進学のためこの市を離れることが多いとのことで、この施設やここでできたコミュニティをキッカケとして地元に戻ることの下支えになるように計画されています

総合グランプリ

「リモートワーカーの未来形。木立の中で働く。住まう。」

株式会社フレッシュハウス

 

そしていよいよ、総合グランプリ!!

 

今回のROYはコロナ渦の中で開催され、実際の影響を受けた作品も既に多くエントリーされていていました。

この総合グランプリを取った作品はその1つ。審査基準の中で求められる、時代を象徴する話題性がこの作品にはあったことが大きく評価されたところでした!

 

もともと別荘地にオーナーの祖母の家として放置されていた平屋の家を耐震改修、断熱改修を含む、リノベーションを行い、単身のリモートワーカーのオーナーの職住融合した住まいです。

 

空家問題、性能向上、おひとりさま社会、職住融合、withコロナ時代のニューノーマル、今日の日本の住まいの象徴的なキーワードが豊富でありながら、間取りや床の段差でメリハリをつけ、窓から見える景色を意識した窓の計画もポイントでした。

いかがでしたでしょうか?特別賞含めより詳しく作品をチェックしたい方は作品一覧をチェックしてみてください。