さらに、「街並みが整然としていると感じる街ランキング」「地域に見守られていると感じる街ランキング」「お気に入りのものが見つかると感じる街ランキング」「関わりたいコミュニティがあると感じる街ランキング」「これから発展すると感じる街ランキング」「お祭りなど地域の交流が盛んだと感じる街ランキング」も同時に発表しました。
「物価が安いと感じる街ランキング」
- 上位10位を東京都の北区、荒川区、足立区の街が寡占。半数を足立区が占める結果に
- 1位の十条、3位の東十条は、池袋や新宿、東京など都心ターミナル駅から近いにも関わらず、他地域を抑え上位に
- 300円で洋服が買える商店街、コロッケ1個28円、キャベツ1玉50円、シイタケ1パック50円といった激安商品がそろうスーパーなど、驚きのコストパフォーマンス店が続出
SUUMO編集長コメント
このランキングは実際に住んでいる人々に聞いたリアルな情報によるものです。1位となった十条駅前の「十条銀座商店街」には3代、4代と続く長い歴史を持つ店舗が多く、青果店や生鮮食品など生活のための店舗が並んでいます。住民と店員が顔なじみなことも多く、できるだけ住民に良いものを安く提供したいという思いをもったお店も多いようです。各店が切磋琢磨することで街自体にも活気があふれているのではないでしょうか。
TOP10にランクインした街の特長
- 都心に近いのに物価が安い!東京都北区 十条(1位)、東十条(3位)
■赤羽駅の隣に位置する十条駅(JR埼京線)と東十条駅(JR京浜東北線)。
十条駅から埼京線で池袋駅6分・新宿駅12分、東十条駅から京浜東北線快速で上野駅11分・東京駅17分
となっており、都心に近いのに物価が安いエリアと言える。
- 下町の昔ながらの街並みが残る!東京都荒川区 小台(2位)、荒川遊園地前(7位)
■都電荒川線の王子駅前駅と町屋駅前駅の中間に並ぶ小台駅と荒川遊園地前駅がランクイン。
■都電荒川線の小台駅(住所は小台ではなく東京都荒川区西尾久)から住宅街に抜ける「あっぷるロード」をしばらく行くと小さな商店街「小台銀座」にたどり着く。長ネギ2本100円、にんじん1袋100円などわかりやすい価格設定の昔ながらの青果店や、鮮魚店、精肉店が並び、下町の昔ながらの風景を見ることができる。
■荒川遊園地前駅近くの「スーパーバリュー」では、レタス1玉99円、セロリ1袋98円などの安い食材が並ぶ。
「荒川遊園地」は23区内で唯一の公営遊園地。入園料が大人200円、小中学生100円、未就学児は無料。
(現在、休園中。2021年の夏頃にリニューアルオープン予定)
- 物価の安い街激戦区の東京都足立区!梅島(4位)、西新井(6位)、五反野(8位)、竹ノ塚(9位)、青井(10位)
■北千住の先の東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)に並ぶ、五反野駅、梅島駅、西新井駅、竹ノ塚駅。
つくばエクスプレスの北千住駅の隣にある青井駅は、五反野駅から約1.5kmに位置する。東京都足立区の駅がトップ10のうち半数の5駅を占める結果に。
団地の先の「ニコニコ通り商店街」にも小さな青果店が並び、安く生鮮食品を購入できる。道端で野菜が無人で販売されていて、店舗以外でも安く食材を手に入れられる。
■青井駅の近くには昔ながらの「青井兵和通り商店街」が広がっていて、精肉店や鮮魚店、青果店が並ぶ。
毎月第2土曜日夕方には出店者を募集する形の“まんぞく市”を開催。毎月第4日曜日には朝市を開催。
日曜朝市では花火の合図に合わせて午前7時からやきそば1皿100円が販売される。
- 中古一戸建てが350万円※から手に入る!? 千葉県八街市 八街(5位)
■東京都以外では唯一のTOP10入りとなった八街駅。市としては県庁所在地千葉市の隣に位置しており、東京まで特急利用で片道1時間以内、各駅停車でも朝夜は乗り換えなしで1時間20分以内で移動ができる。
■八街駅近辺では中古一戸建てが350万円から手に入るなど、土地・物件価格が安価であることが特徴。駅前の駐車場も1日最大300円という価格。
■八街市は落花生の生産量全国第1位の街であり、温暖な気候から農業が盛んで地元の新鮮野菜が手ごろな値段で入手可能。近隣のスーパーも、きゅうり1本39円、長ネギ1本87円、とうもろこし1本97円、新玉ねぎ1個39円など、リーズナブルに買い物ができる。
「物価が安いと感じられる街」以外にも、実際に住んでいる街の住民に聞いた魅力のうち、コロナ禍において自宅周辺でも気持ちよく過ごせる街など、今後注目されそうな視点でのランキングをSUUMO編集長の池本の解説と合わせてご紹介します。
「これから発展すると感じる街ランキング」
上位4駅は、千駄ヶ谷~原宿界隈の街が独占。東京2020オリンピック・パラリンピックに向け、新国立競技場が完成し、原宿駅や千駄ヶ谷駅は広く使い勝手の良い駅舎に変わり、新たな商業ビルも続々と建つなど、以前から人気のあった街は、さらに進化を遂げています。
みなとみらいは2019年に開業した「横浜ハンマーヘッド」や、2020年秋開業予定の「横浜グランゲート」など再開発が進行中。泉岳寺は2025年街びらき予定の「品川開発プロジェクト」への期待があるほか、高輪ゲートウェイ駅が開業し街に変化も見え始めています。
8位の豊洲は新市場の移転、豊洲ベイサイドクロス等の再開発など継続的な発展が、9位の蔵前はリノベーションによる街づくりによる発展期待があり、10位の下北沢は駅付近の再開発の全貌が見えてきつつもさらなる発展期待を感じているようです。
「地域に見守られていると感じる街ランキング」
本郷三丁目、茗荷谷、本駒込、白山、千駄木など文京区の街が多くランクインしています。住んでいる人の地元愛が高く、住民が活発に見守り活動したり、ホームページ、SNSなどで情報発信を行っている街が散見されます。
※このほか、
「街並みが整然としていると感じる街ランキング」
「お気に入りのものが見つかると感じる街ランキング」
「関わりたいコミュニティがあると感じる街ランキング」
「お祭りなど地域の交流が盛んだと感じる街ランキング」
もニュースレターに記載していますので、そちらをご覧ください。
<調査概要>
1 都 4 県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県)の街(駅)について、特徴や魅力を把握し、それらの項目ごとに評価されている街を明らかにすること。
1 都 4 県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県)在住の 20 歳以上の男女。 1 都 4 県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県)にある駅。
インターネットによるアンケート調査
1次調査にて、お住いの最寄り駅を調査。2次調査にて1次調査回答者のうち、調査対象駅が最寄駅と回答した人に対して、住んでいる街の魅力について調査した。
スクリーニング調査: 2020 年 1 月 6 日(月)~ 2020 年 1 月 27 日(月)
本調査:2020 年 1 月 22 日(水)~ 2020 年 1 月 31 日(金)
夜間人口( 2015 年 国勢調査 250m メッシュ)上位 800 駅もしくは乗降客数( 2017 年国土数値情報 駅別乗降客数データ)上位 800 駅のいずれかに該当する駅と 2019 年に新しく開業した 1168 駅のうち, 1次調査で30人以上,2次調査で 20 以上の有効回答が得られた1,066駅をランキング対象とした。
● 2 次調査対象数: 55,479 人 2 次調査回収数: 44,908 人 2次調査有効回答数: 43,547 人
上記43,547人から得られた街の魅力に関する回答結果を掲載
■調査実施機関
株式会社インテージ
■調査設計協力
株式会社日建設計総合研究所