皆さん、こんにちは!
GOOD DESIGN賞をはじめ、数々の賞を受賞している世界的建築家安藤忠雄さんが設計デザインした『北菓楼 札幌本館』に行ってきました。
貴重な大正時代の歴史的建造物がリノベーションにより、どのように生まれ変わったのか、その見どころをレポートします。
目次
北菓楼 札幌本館とは?
「北海道庁立図書館」として建築されて以来、約一世紀に渡って図書館や美術館として札幌の人々に親しまれてきた建物が、2016年世界的な建築家安藤忠雄さんのデザインにより「北菓楼札幌本館」として生まれかわりました。
北菓楼 札幌本館にはどうやっていくの?
「北菓楼 札幌本館」があるのは、国道230号線沿いで、JR札幌駅・大通公園からだと徒歩約8分。JR札幌駅や大通から徒歩でアクセスできる中心部に位置しています。
現地に到着
南側と西側の壁面と旧玄関ホールを補修・補強して保存した上で、それ以外の部分を安藤忠雄さんのデザインで新築されています。柱が複数階にまたがるジャイアントオーダー、直線を用いた幾何学的意匠を特徴とするセセッション様式でデザインされた外壁は特に歴史的価値が高く、平成2年に札幌市より「さっぽろ・ふるさと文化百選」に選出されています。
重厚感のある玄関ホール
1階から2階のカフェに向かう際には、大正時代にできた旧玄関ホールの階段を利用することができます。大正の職人技を伝える造作・擬石仕上げがそのまま保存されている重厚感のある空間は必見です!
開放的な吹き抜け
天井はクロスヴォールトという中世ヨーロッパの教会などで用いられたデザイン。3階分の大空間に2階の床が浮いているようなデザインになっており、館内には柱が少なく、とても広々とした印象です。
大正時代のレンガ壁
南側の内壁は竣工当時のレンガが保存され、インテリアの一部に。硬い壁のレンガと、天井はテントのような柔らかい印象で、素材感も対比的にデザインされ、絶妙なバランスで調和しています。
歴史を継承した内装
2階のカフェスペースは、以前この場所が図書館であったことを継承して、壁一面が本棚となっており北海道、お菓子、食、建築の本が並んでいます。
新たな「市民のサロン」へ
1階スペースでは、北菓楼オリジナルのお土産を購入することができます。平日の昼下がりでも人の流れが絶えず、市民に親しまれてきた歴史的建造物を継承・復元した「外」に加え、「内」も菓子店舗であり、新たな「市民のサロン」として、魅力ある場所になっていました。
いかがでしたか。
札幌に立ち寄る際は、名建築を眺めながら、優雅なカフェタイムを過ごしてみてはいかがでしょうか。