~この記事でわかること~
- テラゾーとは??
- テラゾーの特徴は??
- どんな所に使われているの?
皆さんは「テラゾー」と聞いてどんなものをイメージしますか?昔から使われているこのテラゾーですが一時は衰退していましたが、ここ数年再ブームが来ているのです。
それは建材だけではなく、「テラゾー柄」や「テラゾー風」などと言って、壁紙やインテリア、更にはスマホケースなどにも取り入れられている位、人気の柄となっています。今回はその「テラゾー」について紹介していきます。
目次
テラゾーとは??
まず、皆さんはテラゾーをそもそも知っていますか?テラゾーとはセメントや樹脂に大理石や花こう岩等の石材を細かく砕いたものを混ぜ、表面を研磨して仕上げた人造大理石のことです。
歴史は古く、500年以上前のイタリア発祥で、昔は大理石より安価だった為大理石の代わりに使われていました。しかし大量生産されるタイルなどが普及し、輸入石材も安価に手に入り始め、徐々にテラゾーの存在が薄れていってしまったのです。また現場ごとに骨材の選定・調達・配合をしなければならなく、手間の掛かる素材だったのです。
テラゾーの再ブームは、諸説あるかと思いますが、テラゾーの持つ特有の深みのある素材感が見直されたことや、色と素材に無限の可能性があること、メーカーによっては製品にならない端材や本来は破棄する材料を使用して新たな表情を作り出すことが出来る点が持続可能な社会を目指す現代にとてもマッチした材料であると点などが上げられています。
テラゾーの特徴は?
個人的にはテラゾーの魅力はなんと言っても柄のバリエーションと思っています。中に入れる骨材(種石)の大きさ・色・素材の組み合わせが無限にあり、希望のイメージに近いものを作る事ができます。重厚感のあるようなものから、ポップで可愛らしいものまで様々です。
下の画像は名古屋セラミックスより発売されているテラゾータイルです。
テラゾーは耐摩耗性があり、ひび割れや剥がれなどが起こりにくいので、昔から床材などに使用されていました。また表面の光沢感が大理石のような高級感を醸し出しています。
テラゾーには現場で塗って研磨して仕上げる左官的方法と、工場で作成したテラゾーのタイルを貼る石張り・タイル張りの工法があります。左官的方法は現場に合わせてカスタムメイドしやすく、一方で、工場で製造されたテラゾーは既製品のため、品質が安定しており大量生産が可能です。
また、テラゾー人気を受け、テラゾー調のタイルなども発売されています。下の画像はサンワカンパニーより発売されているテラゾー調のタイルです。
どんな所に使われているの?
ではテラゾーはどこに使用される事が多いのでしょう。
テラゾーの持つ特徴から、地下鉄の駅、学校や美術館などの公共スペースの床に床材として使用されていました。東京駅の床や渋谷ヒカリエの床など皆さんが普段何気なく通っている所も実はテラゾーだったりと、意外と身近なところで使われています。ハリウッドにある「ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム」もなんとテラゾーでできているのです。一度は目にした事があるのでは。
現在では床はもちろんの事、壁やカウンターなど様々な所に使われています。
下の画像はキッチンの袖壁に使われている事例です。
下の画像はキッチンの腰壁と床に使われている事例です。使用する骨材によって雰囲気が全然違いますよね。他にもカウンターの天板や洗面台のシンクに使用している事例もあります。皆さんも是非テラゾーを使ってみてください!