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2021.12.16

「リノベーション・オブ・ザ・イヤー2021」受賞作品ついに発表!!

「リノベーション・オブ・ザ・イヤー2021」受賞作品ついに発表!!

~この記事でわかること~

  • リノベーション・オブ・ザ・イヤー受賞作品について
  • 受賞作品よりデザインの参考になる情報をインプット!

先日ご紹介をしたリノベーション協議会主宰のコンテスト「リノベーション・オブ・ザ・イヤー2021」(以下、ROY)。記事でもご紹介しましたが、一般投票を経て、先月の一次選考では全228の応募作品の中から62点のノミネート作品が発表されました。

そして、審査員による選考により、12月7日の第9回リノベーション・オブ・ザ・イヤー授賞式&講評会にて、グランプリをはじめ部門別最優秀賞・審査員特別賞が発表されたようです!


授賞式&講評会の様子

コロナ禍に計画された作品ということもあり、受賞作品には今年もワークスペースが特徴的な作品や、家での在宅時間を楽しむ工夫がされた作品なども多く、リノベーションには社会情勢やそれに伴う暮らしの価値観の変化が反映されているように思いました。

では、受賞作品を見てみましょう!

総合グランプリ

『災害を災凱へ (タムタムデザイン+ASTER)』
株式会社タムタムデザイン

この作品は2020年7月の豪雨により洪水被害を受けた熊本県人吉市の観光施設「球磨川くだり発船場」をリノベーションで再生したものです。コロナ禍で不要不急と退けられた場所を再生したのは、単なる建物の再生に留まらず、洪水被害に追い打ちをかけたコロナで折れかけた地域の人の心、あるいは地域の文化の源の再生で、イノベーション(新しい価値の創造)を語義に含む、ROYの最高位にふさわしい価値を生み出しています。

【500万円未満部門】最優秀賞

『商店街の昔ながらの家』
株式会社ニューユニークス

スタイリッシュな色味に素地の木の質感が合わさった現代的なデザインに思えるが、実は昔ながらの日本家屋にインスピレーションを受けているデザイン。職住一体の暮らしを商店街のお店になぞらえて、新しいオンとオフの作り方を提示している作品です。

【1000万円未満部門】最優秀賞

『リノベはつづくよどこまでも』
株式会社ブルースタジオ

2007年に1度目のリノベーションをし、お子さまの誕生やライフスタイルの変化に伴い今回2度目のリノベーションを行った、カスタマイズを繰り返していく事例です。住まいの選択肢としてもっとリノベーションの住まいが増えていけばこのような作品は増えていきそうですね。

【1000万円以上部門】最優秀賞

『都市型戸建てを再構成する。』
株式会社アートアンドクラフト

3階建ての縦に伸びる都市型戸建てというストック特性を活かして、これからの都市居住のあり方を考えたケーススタディ住宅です。これまでの間取りから自由になることで、より自由な住まい方が可能となった事例です。

【無差別級部門】最優秀賞

『BOIL_通信発信基地局から、地域参加型の文化発信基地局へ』
リノベる株式会社

これからの時代に、地域の人とともにカルチャーを育み、成長し続け影響力を生み出せる街づくりを。事務所用途であった通信施設を、ダンススタジオ、シェアキッチン、ブルワリー、コワーキングスペースとして改修した作品。
若い世代が集まり、地域を明るくしていく_そんな思いが詰まった地域発信基地の新たなモデルです。ニューノーマルな生活をする中、都心中心部にまで通勤するのではなく、家に比較的近いエリアでのリモートワークするというプログラムは今後ニーズはさらに増えそうですね。

来年はROY10周年!

昨年からのコロナや自然災害など暗いニュースが多い中、リノベーションはその中から希望を見出そうとしているプラスの印象があります。リノベーションが暮らしや社会にポジティブな明るい影響を与えていけるように、業界に関わる全ての人で考えていけたら素敵ですね!

来年はROYは10年目の節目を迎えるそうです。その節目にリノベーションがどのような進化を遂げるのか今から楽しみですね!

審査員特別賞も素敵な作品ばかりですので、是非チェックしてみてください!
www.renovation.or.jp/oftheyear/award.html